書こうかどうしようか…

迷ったんだけど…

 

忘備録として書いとこう!

 

でも、かなり衝撃的な(汚い)話なので

苦手な方は、ここから先を読まないで~アセアセ

 

 

 

 

アセアセアセアセアセアセアセアセアセアセ

 

 

 

体調が悪くなっていって

退職しようかどうしようか

ぐるぐると考えていた2018年9月のこと

 

 

その日は職場の病院の私が所属する病棟で

週2回の病棟診察がある日。

職場はいつもよりバタバタした雰囲気だった。

先生が来るまでにおむつ替えと病棟の掃除機かけを

終わらせてないといけなかったから。

掃除機の音がうるさいので、嫌がる先生もいたので

早く済ませておかないといけなかったのだ。

 

看護師さん達も忙しそう。

 

私もおむつ替えを何人かこなして

すでに腕も足もガクブル状態。

あとはポータブルトイレの清掃をすませば

掃除機にかかれる。

時間が押していたので、みんなちょっと焦りを感じてた。

 

「ままちーさん!その部屋のポータブルやっといて!

 私はあっちの部屋やってくる!」

 

「はいっ!」

 

言われた部屋に入り、患者さんに挨拶して

ポータブルトイレの中のバケツを手に取り

部屋を出た。

 

ちょっと足早に行こうとしたとき

足が動かなくなり、時はスローモーションに……

 

 

視界がどんどん下がって廊下の床が迫ってくる。

踏みとどまろうと腕が勝手に壁にのびる。

 

中身入りのバケツが宙に浮いてる

黄色い液体と茶色の液体がまるで傘のように

広がり、私めがけて降ってくる………ゲッソリ

 

ぐわっしゃーん!!

 

音とともに時が戻って

私は廊下に倒れこんでいた。

頭から腰まで汚物にまみれて滝汗

 

「きゃーーー!ままちーさん!」

 

悲鳴がいくつも響き渡る。

 

私は転んだ衝撃と

おむつ替えで疲労した手足のせいで

ピクリとも動けなかった。

 

「ままちー!自力で立て!

 悪いけど今、誰もままちーを助けられない!ムカムカ

 

男勝りのアラフィフ女性看護師さんが怒鳴った。

 

その声にみんなハッとして

 

「ごめんね!廊下はそのままでいいから!

 なんとか立ってシャワー浴びてきて!」

 

「大丈夫⁉ごめんね!頑張ってシャワーにたどり着いて!」

 

いくつもの謝罪とウエスが降ってくる

 

ちなみにウエスとはおむつ替えの時に使う、

布巾のようなものです。

 

普段から、寝転がった状態から起きあがるのは

四苦八苦という私。

転んだ衝撃でさらに体が硬直しているので

なおさら起き上がるのに時間がかかる。

 

なんとか上体を起こし、

髪から滴る黄色い液体と

茶色い泥状のものを、震えまくる手で拭く。

 

立ち上がると、生まれたての子馬みたいに

ブルブルしてる。

 

廊下にぽたぽた汚水が垂れないくらいに拭って

着替え一式が入っているロッカーに向かう。

 

ウエスを手袋代わりにして、着替えを持って浴室に。

 

シャワーできれいにして廊下の後かたずけをしようと思って戻ると

すでに片付けられて何事もなかったようになっていた。

 

そこに現れた男勝りの看護師さん

 

「ままちー!感謝しなよ!みんな忙しいのに!ムカムカ

 あんたの汚したとこきれいにしてくれたんだよ!

 ちゃんと謝ってお礼言いなよ!」

 

怒鳴るように言って去っていった。

 

バケツと共に転んでからここまで

私は無言だった。

 

心?感情?思考?が全く動かなくて

 

     【無】

 

の状態だった。

 

 

その後、みんなに、助けられなくてごめんとか

いえいえ、ご迷惑おかけしてすみませんでしたとか

一通りのやり取りがあり、その日は過ぎて行った。

 

私の中はずっと【無】のまま。

 

帰り道で夕焼けを見上げると…

 

 

 

上を向いて 歩こう

 

涙がこぼれないように

 

思い出す 春の日

 

ひとりぼっちの夜……

 

 

 

無意識に口ずさんでた。

泣くつもりもないのに涙が勝手に流れていた。

 

 

思えばこの日の出来事も

退職を決意した理由の一つだったのかもしれないなぁ