月 の なずな -2ページ目

月 の なずな

「・・・まあ、いいか」と暮らす毎日。

さて、私が消費税値上がり前に買ったものである。



まずはこれ。




グローバルプロのスライサーである。


まあ、切れる切れる。

包丁好きの自分。

これまで持っていた包丁も決して悪いものではないし

素人ではあるがちゃんと研いでいるので

そんなに不自由していたわけでもないのだけれど

・・・一生モンだと思って買ったのである。


で、その手入れのために



これ。

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今持っているのが荒砥なので

中砥が欲しかった。



で、

近頃、腸内細菌の本を読んでいて

そうか、そうか

ヨーグルトメーカー


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腸っていろいろ偉いので

大事にしなきゃいけません。

植物性の乳酸菌がいいかもと

豆乳でもヨーグルトを作ってみたが

家族には不評。

やはりプレーンに牛乳で、あのR-1で作っている。


今のところ快腸。

いい買い物だった。



「消費税増税」は

単に欲しい物を思い切って買うための口実・・・だったことが判明。



前の記事が3月1日だったようだが

いつの間にかもう4月でびっくりした。


この頃もっとびっくりしたことがあって

先週だったか

裏の庭に久しぶりに行ってみたのだ。

おお、これは・・・


あまりの荒れ果てた様に思わず脱力。

ドヨ~ン。

本当に人が住んでいるのかってくらいに草が生い茂り

一体どうしてここまで放置したんだろうと自問自答。


忙しかったの、

本当に忙しくて

この二ヶ月くらい休みが取れなくて

(丸一日の休みは・・一回はあったかな?)

裏の庭なんか見に行くことも出来なくて

とぐずぐず自分に言い訳をする。

表側の庭はそれでもちょこっとは手入れしてて

荒れてはいてもまだなんとか荒れ果ててまではいないのだが

でも

もうちょっと何とか出来なかったものかと・・・。


しかし本日ついに午前中ゴミ袋6袋分の草を取った。


まだあるよ、草、取ろうと思えば・・・。

しかしもう力尽き

今日はここまでにしといてやろうともう終わった。


ムスカリが飛んであちこちで花が咲き

これは球根なので

壁際の端っこに球根を移してやる。

そうやって僅かだったムスカリが随分増えている。


こぼれ種でリナリア(姫金魚草)が咲いてて

可愛い花が雑草のカラスノエンドウの群れの中に

埋没してしまっている。

リナリアは直根で根がまっすぐに下に伸びるので

植え替えが難しい。

何とか残してやるかと周りの草を取りながら

人間は勝手なものだと思う。

カラスノエンドウだって花は可愛い。

はこべだって、なずなだって、

名前も知らない、地面も見えないほど生い茂るこの雑草たちだって花は咲く。

だけどこうやって人間の勝手で

根こそぎ取られるものもあれば

大事に残してもらえるものもある。


遠くの病院に入ってしまい

その後うちの事業所との連絡は絶えてしまったあの気むずかしやのばあちゃんを思い出す。

まだ生きとるかな、亡くなったかな。

死んだら枕元に立ってやると言ってくれたが

まだそれを見た覚えがない。

「死んだ人が足元に立つのは引きずっていかれるから良くないけど枕元はいいとよ。死んだら挨拶に行ってやるね。」

と言われ

「来てね、待っとるけん。」と約束したのだ。


可愛い花のような人じゃなくて

ギザギザの刺がある雑草のような人だった。

だけど、私は大好きだった。


草むしりをしながらなぜか泣く。






おじいちゃん、と言うより

おじちゃん的な方のところに

何件かサービスで入っている

おじいちゃんというほどは衰えていない。


基本的に65歳以上で

介護認定を受けて要支援1以上で

必要とされる方はサービスを受けられる。


だけど、今の60代後半、70代の方は

割とお元気で若く

見た目はサービスが必要?と思える方もいる。


ただ、私が入っている、このサービスの必要な要支援1とか2のおじちゃん達に共通なのは

「奥様をなくした」

という事実である。


主要な家事を担っていたと思われる奥様を亡くし

本当に困り果てておられる。

室内はホコリだらけ、(中には潔癖なほどのきれい好きな方もいらっしゃる)

毎日の食事に困り

弁当にも飽き

体の調子も今ひとつ

そうして、一人きりの家の中が寂しくて寂しくてたまらない。

多分

奥様のいらっしゃった時にはほとんど感じなかった様々なストレスに苛まれているご様子。


あるおじちゃん。

つやつやと血色はいいが、めまいがすると

ホコリだらけの部屋のお布団の中で横になって

「新しい奥さんばもらわないかん。財産全部やる言うたら来る人が居るやろうか」

と 私の顔をじっと見て聞く。


そりゃ無理。おらんわ。

誰だって介護の必要な人のところに家政婦代わりに来る女性はおらん。

財産いうても、どんくらいあるかしらんけど、疎遠でも子供がおろうもん。

もめるのはわかっとるもん。

それに財産目当てに来る人が介護ができるとは思わん。

そんな生易しいもんじゃないし。

お互い愛情なり、築いてきた年月なりがあってこその夫婦。

そげん簡単に奥さんの差し替えはできん。


と心の中で言い

「婚活せないかんですね、誰かいい人がおったらいいですね」とにっこり。

確かにそばに誰かいてくれたらきっとこの人は少なくとも今よりは元気になるだろう。


「婚活ねえ。どっこも行ききらんもんなぁ、こげんあったら。」

と溜息をついておられる。


家事に困っているのも本当。

寂しいのも本当。

辛いのも本当。

ご主人様をなくした女性はそれほど生活そのものには困らないが

いい奥様を持っていた男性ほど大変なのだろう。


年をとったらどんな人でも

ある程度の家事能力も必要。

それができなくなることもある。

その時には助けてくれる

家族なりお友達なり

他人を使えばお金はかかるけれど福祉関係でも

誰かまわりにいる人間が必要。



やっぱり、人は一人では生きていけないのだと

改めて思う今日このごろ。


世の中のいい奥様方、もし自分が先に逝ってしまったら

ご主人はいかがでしょう。

ご主人様方、奥様大切にして差し上げてください。


さて、我が家は・・・・

想像するのもこわいな。




認知症が進んで

言葉も殆どを忘れ

生活動作の全てに介助が必要になり

それでも

デイサービスと

訪問介護を利用しながら

在宅生活を続けておられる方がいる。


けれど、この方

好きな人と嫌いな人はちゃんと分かる。

好きな人といると本当にニコニコとニコニコと

終始笑顔でいるのに

嫌いな人には視線も向けない。


歩くことも食べることも忘れてしまい

放って置かれれば多分そのまま死んでしまうのだろう、

そんな状態でも

好きな人といる笑顔は

そんな状態だけに嘘がなく

感情というものは最後まで残るのだと

人間の不思議を思う。


記憶に残っているわずかの言葉の中に

「寒い」「痛い」「怖い」

「ありがとう」

「あなたきれいね」

「かわいい」

「大変ね」

などがある。



よくわからないけれど

痛い、寒いなどの

感覚を表す言葉が残るのは自然な気がする。

本能的に必要な言葉だと思う。


ご本人様お若い時から優しい女性だったのだろう。

多分その時から言っていた言葉として

「きれい、かわいい、たいへんね」

も残っているのかもしれない。

これも感覚的な言葉といえば言えるかもしれない。


でも私は個人的に

「ありがとう」が残ってるのが凄いと思う。

感謝の気持って感情の中でも

形成するのが難しいというか高度な気持ちではないかと思うのだけれど

ちゃんとそれが残っている。


このかたの「ありがとう」はそれ以外の何物でもなく

本当に純粋に「ありがとう」なのである。


そして「ありがとう」と言いながら涙を浮かべることもある。

単純な私は一緒に笑いながら涙がでることもある。


人間は感情に動かされる動物なので

この「ありがとう」で介助する周りの者がどれだけ

救われているかわからない。

笑顔とありがとうは

彼女にとって最大の最後の財産である。


「なんで今頃?」

だよねえ。

私もそう思うさ。


「私、昨日、コストコ行ったの。

4200円払って会員になったんだよ。」

と言ったときの友達の反応が上記。


家族がいっぱいで

毎日いっぱい御飯作って

洗濯物もいっぱいで

目いっぱいの毎日の時は

かえって余裕がなくて

時間がもったいなく

体力にも余裕がなく

そんな遠くまで買い物に行こうという気持ちも起こらなくて、

行けなかったんだよ。


今頃なんだけど

行ってみたかったのよ。

で、こっぴーさんが記事にしてた

スプレインウォッシュを買ってみたかったんだよ。

(こっぴーさん、ごめんね、勝手に名前出してしまいました。)


いやいや、初体験。

・・・元は取れない気がします。

(・。・;