こんばんは、ともこです。新年度がスタートしましたね。
我が家の息子はIT企業に就職して、研修が始まりました。
と言っても、入社式も、研修もリモートが基本なので、出勤したのはわずか3日のみ。大学生活とあまり変わらないような生活をしています。
「お昼できたよ~」と呼ぶと、2階から上半身だけスーツを着て、下半身はパジャマという恰好で降りてきて、お昼を食べている姿を見ると、「これで大丈夫なんだろうか、、」と思ってしまいます。💦
感覚が古いのでしょうか、、、、。
さてさて、私の方は、先日、偶然にも受け持っていたクラスでスーパーバイズをしていただく貴重な経験をしました
来てくださったスーパーバイザーは、作業療法士の先生です。発達障害児の運動指導を古くからやってらっしゃる草分け的な存在の先生で、発達障害の子どもの療育はもちろん、大学や病院や療育機関の先生への指導や、親御さんたちへの相談などで各地を飛び回っているその道のプロの方です。
そんな方に、自分が用意した運動プログラムを見ていただくなんて、ありがたい!!と同時に、
うまくいくだろうか、、、という怖さもありました。そのクラスは個性的なお子さんがズラリと勢ぞろい。予定したプログラムが順調に進行できるかどうか、、、ドキドキでした。
当日の運動プログラムは、
①ぞうきんがけ→②壁のぼり倒立→③棒ぶら下がり→④トランポリン→⑤新聞ボール対決
以上5つの遊びを用意しました。
いよいよスタートです。玄関先で「ヤダ、行きたくない」と入室を渋る子を人形で誘ったり、切り替えの難しい子を「~ができたらお終いにしようね」と声をかけながら、少しずつ集団に参加させていきます。
運動はテンポ良くを意識して、子どもの集中が途切れないように、飽きてきたなと思ったらすぐに
次の遊びを用意します。このへんは、ママRingの「おんたいむどれみ」で培ってきた部分です。
(けいこさん、ありがとう)
その日は、周りのスタッフの協力もあり、離席や離脱する子もなく、すべてのプログラムをスムーズに終えることができました。ヤッター
そしてカンファレンスの時間です。今回は、自分の中では手ごたえがあり、うまくできたという印象でしたが、スーパーバイザーからは「今日のプログラムは子ども達も楽しんでいて、とても良かったけれど、さらに良くするために、”動”と”静”を意識してプログラムしなさい」というお言葉をいただきました。
例えば、ぞうきんがけが終わった人は、バケツに雑巾を入れるようにしましたが、それでは「静」にならずに興奮が収まらなくなってしまう。そうではなくて、雑巾を広げてピッタリ入る箱を用意して、子どもが自分で雑巾を広げて箱にピッタリ合うように丁寧に入れる。その作業をさせることで「静」になるのよということでした。
同じように、トランポリンは「動」なので、終わったらマットを2人一組で協力して片付けるという作業を入れて「静」にするということでした。
話を聞きながら、「なるほど」と思うのと同時に、「あーそれをやると、雑巾振り回して走り出す子が出てくるなー」とか、「マット1人で片づけたくてケンカになっちゃう子が出てくるなー」など、ついつい想像してしまう自分がいたのですが、そこでハタと気づきました。「私は、スムーズに終えられることを第一優先にしてプログラムを作ってしまっていたのかも」と。
雑巾振り回して走り出す子には、時間をかけて丁寧に箱に入れるよう促していけばいいのです。ケンカしちゃう子には仲介に入ってお互いの言い分を聞いて解決に持っていけばいいのです。そういう過程を経験して学んでいくのが本来の療育の目的なのだから。。。そのために時間をとられてしまうのであれば、運動プログラムを5個ではなく3個に減らせばいいのだと。。。。
アドバイスをいただいて、初心に帰った気持ちでした。
7年もこの仕事をしていると、ついつい合理的に考えてしまいがちでした。ケンカやもめごとが起きそうなことはなるべく避けるようなプログラムを作っていました。もちろん学級崩壊が起きるようなプログラムはダメですが、子供の成長につなげるためには多少の摩擦は必要ですよね。
今年は一段、ギアを上げて頑張ろうと思います。
次は教子さんです。