麻酔なしで採卵に挑み、
激痛に意識も朦朧としながら、
医師との診察に挑んだら11個の卵が取れたという報告を受けました。
11個ってわかってたら麻酔したよ絶対……。
もう終わったことなので、いいんですけど……。
このあとは、
採れた卵をすべて「胚盤胞」という、
妊娠率の高い状態まで培養をします。
実は胚盤胞を目指すのは初めてなので、
医師から胚盤胞について説明を受けました。
先生「まず、胚盤胞の評価について説明します」
先生「アルファベットのAが多いほど妊娠率は高くて、Cになると妊娠率は下がります」
私「どれくらい違うんですか?」
先生「うーん、そうですね〜…。胚盤胞での妊娠率は60〜70%って言われているんだけど、CCだと25%くらいに下がってしまうかな」
私「なるほど……。CCでも移植はできるんですね」
先生「できます。もしCCの評価の胚盤胞が2つあったら、2つ移植することを考えてもいいかと思います」
ふむふむ。
先生「凍結するときに、容器1本につき最大3個まで凍結できますが、融解するときは1本丸ごと融解することになります」
ふむ。
先生「なので、B以上の評価がついた胚盤胞は1本に1個ずつ凍結しますが、CCの胚盤胞については2個ずつ凍結しようと思います。2個ずつ凍結したら2つ融解して移植することになりますが、それでもよろしいでしょうか?」
私「……はい、わかりました」
私の通っているクリニックでは、
容器1本につき3万円の凍結費用がかかります。
仮にB以上の胚盤胞が11個できたら、
凍結費用だけで33万円……
頭の中でソロバンをはじいてしまいました。
このままめちゃくちゃうまくいって全部B以上の胚盤胞になったら、
37万円(採卵まで)+33万円(凍結)+5万円(培養)+13万円(移植)で、
なんと合計88万円
仮に5個しか胚盤胞にならなかったとしても70万円です。
助成金35万円をもらっても自己負担額は35万円〜43万円。
仮に保険適用になったらこれが21〜26万円になる、と。
実際にはタイムラプス培養とか、アシステッドハッチングは保険適用にならないみたいだから、
25〜30万円ってとこかしら……。
卵がたくさんとれるとお金がかかりますね。
採卵するまでにかけた時間と手間を考えたら、
凍結費用(33万円ぶん)の価値は十分ある気がしました。
この日は抗生物質と痛み止め、
それから卵巣の腫れを防ぐためのお薬を処方されて診察は終了。
お会計は30万円でした
不妊治療の一日の診察費でいうと過去最高額キタコレ。
お会計機に金額が表示されたとき、思わず二度見。
楽天カードを差し込む手が一瞬止まりました。
クリニック出た後は、デパートに直行。
今まで高くてなかなか手が出せなかった化粧品を買いました。
麻酔代節約したし、これくらいのご褒美はあってもいいかなって。
頑張った自分を労わってあげたくて、
散財しないとやってられない気分でした。
金銭感覚がおかしくなってしまって、
1万円や2万円が可愛く思える世界線……
もちろん自分のお財布ですが、
パーッと買い物したらスッキリしました
次の診察は約一週間後。
一つでも多くの卵が胚盤胞まで育ちますように……。