いよいよ、凍結胚移植日になりました。
待ちに待った移植なので、
ウキウキ、浮足だっていたかもしれません。
〜診察室にて〜
先生「今日はこちらの凍結胚を移植します。グレード2、8細胞の初期胚ということで、融解後も特に問題はありませんので、予定通り移植できるかなと思います」
先生によると、
移植した後に黄体ホルモンの注射を打てばこの日の診察は終わり。
排卵日から数えて14日後が妊娠判定だそうです。
先生「何かご質問はありますか?」
何か聞いておきたいことはないかな……
と思って逡巡したけど、
本当に、本当に、
もう何も聞きたいことがないと気付きました。
もう待つしか、
自分にできることはないのだなと、
あらためて思い知りました。
私「いえ…大丈夫です」
先生「では、移植の準備をお願いします」
採卵の時と同じ検査着に着替えて、
半個室で順調を待ちます。
その日はもう私しかおらず、とても静かでした。
採卵する人や移植する人の中で、
私が今日最後なんだろうなと思いました。
しばらくすると看護師さんに呼ばれて内診台へ。
〜内診台にて〜
先生「まずはエコーで見ますね〜」
モニターを見ていると、
子宮内膜の厚みは13.6ミリでした。
フカフカのお布団を敷くことができたようです。
さあ、卵ちゃん、
……いや、卵さま、おいでください。
先生「膣を洗浄して、外側の管を入れていきますね」
カチャカチャ…
この日の先生がお上手なのか、
全然痛くないし不快感もありませんでした。
看護師さん「いまモニターのここに写ってるのが管です。ここらへんから卵が白く見えると思います」
この日はなんと看護師さんの実況中継付きでした。
今までもあったかもしれませんが、
なんかあまり覚えておらず…。
管を入れたところをマウスのポインタで示してくれます。
看護師さん「いま、管が子宮のいい位置まできたので卵を入れていきます……はい、ここの白く光っているのが卵ですね〜」
モニターの中で卵が神々しく光り輝いているように見えました。
うう、眩しいっ…!
眩しすぎて直視できない…!
(もちろんガン見している)
看護師さん「はい、卵がいいところに入りました」
ああ、卵さま……
お布団でゆっくり休んでいってくださいね…。
〜診察後〜
その後、お尻に黄体ホルモン注射を打って、
お会計(13万円)をして診察終了となりました。
移植後は安静にするところもあると聞きますが、
私の通っているクリニックは特に休めとも言われず、
着替えたらすぐお会計してくださいって感じでした。
お腹の中に卵があると思うと、
しばらく気軽にトイレも行けなかった。
帰り道は階段もそろーりそろり。
歩き方も出来るだけ静かに。
こんな工夫に一体なんの意味があるのか、
私もよくわからんですが、
もうすでに妊娠してる気持ちなわけです。
だって体の中に卵があるじゃん?
ちょっとしたことで卵が外に出ちゃうかもしれないじゃん?
卵を守ってあげたいじゃん?
気分的には、
マタニティマークをぶら下げてもいいですか?
家に帰ったら夫に、
私「今日から私、妊婦なんで」
って言ったら、
夫「わかったよ、ご飯作るよ」
と言ってくれました。
やったね
完全に浮かれぽんちな1日でした