問題解決を怠ってしまった人の精神は散らかってしまう。心の部屋は一度散らかると片付けるのが困難だ。問題に問題が重なり何処から手をつけて良いか分からなくなってしまう。意志の強い部分と弱い部分が悪い具合に混ざり合った人を散見するが彼らは上述したようなタイプだ。

嫌われたくない、大切にされたいといった本来尊重されるべき欲求が裏目に出てしまい他者を敬遠させる。

自己愛や自尊心の綱要は自信だ。その自信は相対的なものであってはならない。自己完結した努力や経験を依拠していない自信は自分より優れた他者が現れた時に脆く直ぐに崩れてしまうからだ。

自己を中心とした、相手を考えられない人の言葉は会話の脈略を踏襲しない為、時に野暮で、下品だ。聞いている方はガッカリする。

相手を楽しませたいというエンターテイメント性が相手を知ろうとする意識に繋がり、会話が生まれる。お喋りではなく会話だ。

自分のことばかり考えている人間は相手にどう思われるかばかり気にしてしまい会話の種を探す為に空けておくべきキャパを既に使ってしまっている。何を話したらいいか分からないのはこの為だと私は考える。

問題解決に消極的な彼らは不得意なもの、慣れないこと、馴染みの浅いものから逃げている。そしてそれらを嫌い時に軽蔑さえする。

いつまでも自分の殻に閉じこもっている彼らを助けられるのは彼等自身だけだ。考え方の倒錯を自分自身で整理しなければならない。

答えは直ぐ近くにある。直ぐ近くだ。

知ってしまえば救いはあるものだ。