詐欺に遭った経験

 

 

 

「知人の紹介だから大丈夫」──その思い込みがすべての始まりだった。


弁護士にも相手にされなかった詐欺被害の体験
私はポンジスキームの詐欺に遭い、数百万円を失いました。
被害に気づいたあと、弁護士に相談しましたが、返ってきた言葉は
「回収の見込みが低い事件は受任できません」
というものでした。
その瞬間、誰にも助けてもらえない現実を突きつけられました。

詐欺に巻き込まれたきっかけ
きっかけは、信頼していた知人からの紹介でした。
正直なところ、私はFさんそのものを深く信用していたわけではありませんでした。
 

ただ、紹介してきた知人を信じていたため、
「知人が紹介する人なら、悪いようにはならないだろう」
と軽く考えてしまったのです。
 

Fさんは丁寧で、優しく、こちらの話をよく聞いてくれる人でした。
最初の印象は「誠実そうな人」。疑う理由はありませんでした。
 

さらに、Fさんはセミナーの写真を送ってきました。
大きな会場、たくさんの参加者、スーツ姿の人たちが真剣に話を聞いている様子。
まるで、多くの人が本当に投資しているかのように見える写真でした。
 

私はその写真を見て、「これは本物なのかもしれない」と思ってしまいました。
Fさんは投資対象として「社債」を扱っていると説明していました。
 

そのため、私は“社債=安全”というイメージを勝手に重ねてしまっていました。
後になって、Fさんが訴訟トラブルを抱えていたという話を耳にしました。
その瞬間、胸の奥がズキッと痛むような感覚がありました。

崩壊の合図はFさん本人から届いた
ある日、Fさん本人から突然メッセージが届きました。
 

「トラブルがあったので社債の利息を停止します」
 

その一文を見た瞬間、胸の奥が冷たくなりました。
“終わった”──直感でそう思いました。
 

社債が本当に存在していたのか、利息は本当に投資の利益だったのか、
今まで見ていた数字は何だったのか。
 

頭の中で一気に疑問が渦巻きました。
その後、出金はできず、連絡は途絶え、数百万円が消えました。

弁護士に相談しても現実は変わらなかった
弁護士に相談しても、相手の実体がつかめず、連絡先も消えており、
「回収の見込みが極めて低い」という理由で受任を断られました。
 

失ったのはお金だけではありません。
この出来事をきっかけに、紹介してきた知人とも縁が切れました。
信じていた人間関係が崩れたことで、人を信用する気持ちそのものが弱ってしまい、何をするにも気力が湧かない日が続きました。


今振り返って、本当に問題だったこと
今になって思うのは、
「投資対象そのものを深く考えなかった」
という点です。
 

どんな仕組みなのか、どこで利益が生まれるのか、
本来なら確認すべきことを、私は知人の紹介という理由だけで軽く見てしまいました。
 

そしてもうひとつ。
月利5%という非現実的な数字を、そのまま信じてしまったこと。
冷静に考えれば、そんな利回りが安定して続くはずがありません。
でも当時の私は、疑うことをしませんでした。


読者への警鐘
だからこそ、この記事を読んでいるあなたに伝えたいことがあります。
•     「知人の紹介だから安心」
•     「儲かっている人がいるから大丈夫」
•     「写真や実績があるから本物だろう」
 

こうした思い込みこそが、詐欺師にとって一番の入口になります。
投資は“誰が紹介したか”ではなく、
•     その仕組みが現実的かどうか
•     その利回りが本当に可能なのか
 

 

ここを自分で確かめることが何より大切です。
私のように、後から気づいて後悔する人が一人でも減ることを願っています。