光翳りし時
しばらく振りに、シンケンジャーの六人が、屋敷に集まった。
「では、参るぞ」
彦間が先導して、共に出かける。栞も一緒だ。行き先は志葉家本家。
志葉家十八代目当主薫の住む屋敷だ。
「うち、本家行くの初めてやわ」
「俺も」
嬉しそうに言うことはに、源太も同意する。
「心配するな。殿以外は皆初めてだ」
彦間に笑って言われる。
「何で、本家な訳?あっちのお屋敷でいいじゃん、ただの作戦会議だろ?」
千明が面倒臭そうに言って、流ノ介がとがめた。
「千明、文句を言うな」
「此度は、姫も参加されるからな。わざわざ姫にお運びいただくわけにはいかぬだろう」
「で、何で栞ちゃんも一緒なんだ?」
源太が、後ろから付いてくる栞を振り返る。
「お留守番です」
栞がにっこりと答えた。
「留守番ねえ」
「そだ、源ちゃん・・・」
勝手に話し出す千明達から離れて、茉子が栞に並んだ。
「落ち着いたみたいね」
栞が微笑んで頷く。
「先日はすみませんでした」
「謝らなくてもいいけど。もう平気なの?」
何も問題は解決していないはずだ。
「丈瑠様が、必ず守ると約束してくれました」
栞が恥ずかしそうに笑う。
「そっか」
茉子が、彦間と先を歩く丈瑠の背中を見た。
栞の様子から、丈瑠は多分栞の知らない事は何も話していない。ザンギャックの事や、志葉の当主の事。話しても、不安を煽るだけだろう。
そして、丈瑠が約束したのなら、その約束は必ず守る。例えそれがどんな形であれ。
茉子が栞に微笑み返した。
「良かった。栞ちゃんが元気になって。あの唐変木が何かしたらまたすぐ言って。叱ってあげるから」
栞が笑って頷く。
「今日もそれほど危険な事はないはずだし、帰ってきたら、続きやろ?」
茉子の誘いに栞が少し引きつる。
「この間は騙されたけど、ほんとは飲めるんでしょ」
必死に首を振る栞に、茉子が腕を組んだ。
「だーめ、今度は逃がさないから。お屋敷で飲むんなら大丈夫でしょ?」
「何?茉子ちゃん、うちも入れて」
ことはも横に並ぶ。
「もちろん。ことはも早く成人したら、一緒に飲めるのに。じゃあ、今夜は女子会決定ね」
隣で嬉しそうに喜ぶことはに、栞も渋々頷く。
一同が本家に着いて、栞は皆と一旦別れた。
時間的には、前回の続きです。
レジェンド大戦後、ゴーカイジャー前。
外道衆出ます。ちょっと長めです。