「私には夢がある」を英語で読む その2 | マルコムX ブログ

「私には夢がある」を英語で読む その2

MLK(キング牧師)の「私には夢がある」のつづきを英語で読んでいきましょう。

This momentous decree came as a great beacon light of hope to millions of Negro slaves who had been seared in the flames of withering injustice.


momentous 「重要な」

decree 「法令、判決」

beacon 「灯台、かがり火」

sear 「を焦がす」

flame 「炎」

wither 「をしぼませる、を枯らす」

injustice 「不正、不法」


この重要な宣言(decree)は、(希望を)枯らす不正義の炎の中で焼き焦がされてきた数百万人の黒人奴隷に希望の大きなかがり火の光として出された(来た)。


It came as a joyous daybreak to end the long night of their captivity.


joyous joyの形容詞形です。「喜びに満ちた、喜ばしい」

daybreak 「夜明け」

captivity 「捕らわれの身」


それ(奴隷解放宣言)は、彼らの捕らわれの長い夜を終わらせる喜ばしい夜明けとして出された(来た)。

(直訳したら日本語として不自然ですが、意味はわかるでしょう。

to不定詞は、直前の名詞daybreakに説明を加える形容詞的用法として訳しました)


But one hundred years later, the Negro still is not free.


しかし、100年後、黒人はまだ自由ではない。


ここでも、Negroを「黒人」と訳しました。

Negroという語は侮蔑的であるとして現在はほとんど使われませんが、

アメリカの黒人を言い表すために、キング牧師はこのNegroという語を主に使いました。


これに対して、マルコムXがどのような態度をとったかというと、

ネイション・オブ・イスラムの教えに従い、このNegroという語を使うことを拒否しました。

なぜなら、この語は「白人」が勝手にそう黒人を呼んだに過ぎないと考えたからです。