MULBERRYFARMERSBLOG

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山梨県北杜市須玉町若神子新町でマルベリーファームを運営しています。
桑やすもも、そして米を中心に栽培しています。

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毎日新聞甲府支局さんから取材を受けました。一昨日記事掲載となりました。特別な事をしている訳ではありませんが、志向しているものが今もてはやされている、CSA(Community-Supported Agriculture)という部分もあり、広報宣伝として大変ありがたかったです。ありがとうございました。

そのCSAですが、日本に定着するかというとちょっと疑問な点もあります。まず前渡金に天候リスクによる不作の場合も返金が無いというシステム。よほど情報開示をしっかりして、生産者側がモラルを持って事に当たらなければ難しい気がします。しかも日本の農家の大部分は兼業であり、農業がメインといういわゆる専業比率が低い中では、やはり専業でしっかりやっている所が、きちんと情報開示して作柄や問題点、経過などを報告することが前提かと思いました。もちろんアメリカのように週に何回も足を運んでもらって実際に農作業に従事してもらうという事が可能ならそれも行けるかもしれませんが、都市人口が少ない山梨県では、農協経由で安いコメや農産物がバンバン手に入る状況でかつ、貰える野菜などもあり、やはり都市部の皆様にリーチしていかなければならないシステムだと思います。近隣の人たちが農作業も参加して収穫後労働量ではなく人員割で分配され、その農家の生活を維持するために一種の上納金を渡し、不作でも返金しないというのはアメリカのようなコアとなる都市人口が各州に必ず存在し、その周辺部に専従農家がいるという地理的要件が必要だと考えます。



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さて、東京千代田区ちよだプラットフォームスクエアで野菜などを即売する市「ちよだ青空市」に初めて参加します。紅イモや桑茶、米などを持ち寄る予定です。11月9日10時から販売しています。山梨県の北杜市収穫の野菜をお届けします。興味がおありでしたら足を運んでいただければと思います。輸送コストを考えるととても厳しいですが(苦笑)、少しでも安心で安全な野菜があれば皆様の生活の一助になると考えます。

よろしくお願いいたします。


引き続きそのCSA的な会員さんを募集しています。今年はトライアル的に少ない方を対象にしたいと思っています。ハガキで募集はアナグロすぎるという意見もあり、メールアドレスを掲載します。


ご住所、お名前、ご連絡先、資料希望と明記の上、

mulberry-farm@sky.plala.or.jp


または

0551-45-8154

までFAX頂ければと思います。


もちろん、これですぐに会員登録して頂き、入金してくださいなんて言いません(笑)。作物と栽培法、作柄と品質に納得頂いたうえでご検討下さいという事です。




MULBERRYFARMERSBLOG-稲刈り



デカイ親父ですが、マルベリーファーム農園主です。いよいよ山梨県有数の米所である我が地域も稲刈りとなりました。一応、手刈りしていますが、田んぼの四隅は機械が狭隘で入らないために、このように古典的手法をとります。さて、減農薬で自然農法というコンセプトを貫いて、実りの秋という訳ですが、一概に今年は喜べません。

当ブログでも散々書いていますが、プルームからの放射性降下物、Cs134とCs137がどの程度土壌から稲に移行しているか?という重要な課題があります。稲の移行係数は諸説がありますが、コンマいくつという数字ですが、福島における惨状を見るにつけてやはり不安になります。精米時に少なくとも核種2つは測定して、お約束している通り、日本の暫定基準値は採用せず、ウクライナかベラルーシの東欧モデルでいきたいと考えています。



MULBERRYFARMERSBLOG-牛かけ


さて、品質的な保証がとれた暁にはいよいよマルベリーファーム農産物を定期購入して頂ける会員様を募集したいと考えています。これは私が建設会社を退職し農業参入した時から考えていたことです。山梨県北杜市須玉町は、日本の農業における地方固有の問題である高齢化が進展しています。耕作放棄地や棄農というごくありきたりな現象も、高齢化の進展と後継者がいないという言い古された問題となっています。古くて新しい課題と言っても過言ではありません。私の地域も正にその問題ありきで、私が最年少という有様です。

就農希望者はマスコミ報道や国の施策等で徐々に出てきていると言いながらも、それは北海道や東北といった農業先進地であり、私の住む八ヶ岳南麓の隅っこには正直な話あまり来ません。つまり就農者を募って、補助金を出すというシステムがあっても、誰も来ないというのが現状なわけです。これは政策システムが間違っているとかどうかというよりも、もっと根源的に農業自体が抱える構造的な問題、例えば3kのような、汚いとかキツイとか、ダサイとか表層的な部分と、東京という先進地から田舎、それも様々なインフラが未整備で、快適な生活が享受できないとか、結構その辺りに原因があるような気がするのですが・・・・・まあ閑話休題。

若年就農が望めない以上、今居る現役世代が少しでも農業を続けていってくれる動機づけを考えるしかないというのが、そもそも会員様を募ってという企画に込めた想いです。ウチの農園以外でも自家消費用や大手スーパーの画一的企画から排除された農産物としては一流なのに少し形が悪いからダメみたいなモノが結構な量あり、これらがロジステイック的に循環せず、既存就農者たちの利益にならなっていません。

小難しい話をしましたが、要は近所のおじいちゃん、おばあちゃん達が凄まじいキャリアで作り上げた優れた農産物を「安全に適正な価格」でちゃんとお届けしたい。それを若造の私が橋渡しすることで、じいちゃん、ばあちゃん達の生活の一助になればという、多少公益的で高尚っぽいディテールがあったりしますw


そんな訳でいよいよ会員様を募集します!!


北杜市須玉町の農家でとれた野菜や果物、米をお届けしたいと考えています。

とりあえずはHP構築までの間、こちらで募集しようと思っています。もし拙文をお読みいただき、興味を持たれた方は、アナログではありますが官製はがきにご住所、お名前、お電話番号を明記頂き、


山梨県北杜市須玉町若神子新町161

(株)マルベリーファーム


宛にご連絡頂きたいと思います。詳細な農産物のトレーサビリティーを明記した資料をお送りします。

よろしくお願いいたします。

さて、台風12号が西日本、特に穀倉地帯を通過しました。甚大な被害が出ていますが、特に懸念されるのが、西日本産の米ではないでしょうか?ただでさえ関東と福島産が消費者に忌避される可能性がある中で、西日本が不作ともなれば、今年から米不足という事態になりかねません。



MULBERRYFARMERSBLOG-8月田んぼ


写真は8月に撮影したマルベリーファームのメインとなる田んぼです。奥に中央線が走っていて特急あずさなんかが通過していたりしてのどかです。今年の作柄は何とか去年の収量を上回りたいと思っています。さて、放射線に関しては、今のところ桑などもすべて空間線量のみ測定しています。こちら(国際基準とありますが、ICRPに準拠しています) 。本来はCs134、137、特に半減期が長い137については土壌移行係数も含めてベクレルオーダーで測らなければならないと思っています。収穫期になりましたら最終的にベクレル測定し、本来はスペクトル分析し核種まで測定できればと思っていますが、ストロンチウムやプルトニウム等は検査機関が限定されていて、一般の農家だととても難しいです。

個人的には京大原子炉実験所今中氏のウクライナレポート 並のベクレルを基準としていきたいと思います。野菜類はウクライナにおいてはCs137で40Bq/kg、ストロンチウム90で20Bq/kgで、標準的にそれらを摂取した場合は、被曝限度量が1mSv/yとなる基準です。


国の基準値は5か月経過しても暫定であり、しかも500Bq/kgという非常に甘い査定で定められています。内部被曝への係数が緩いICRPではそうなってしまいますが、チェルノブイリを経験しているベラルーシやウクライナではその数分の一以下に定めています。


収穫期に何とかウクライナレベルの数値が出ることを祈るばかりです。


当園の商品は八ヶ岳アンテナショップ さんでお買い求めいただけます


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八ヶ岳パイ工房 さんの三井さんはじめ八ヶ岳南麓の特産が購入できる「八ヶ岳アンテナショップ 」さんに今度、当農園の桑茶がお目見えします。八ヶ岳アンテナショップさんは、WEBで、昨今話題の地方発信・エコ商品・地産地消などを生かしながら八ヶ岳に於いて積極的に、また地道に活動・販売されている店舗を応援しています。

地域活性化の応援と、農林業の健全な育成にもとづく八ヶ岳高原の貴重な自然景観の保護を両立するため、ネットショップ販売にて、八ヶ岳の農産物や自然素材、またそれを使用したオリジナル商品などの販売を通じて八ヶ岳エリアをアピールします。

このアンテナショップ様に、今度当園の桑製品はじめ関連農産物加工品を掲載させて頂くこととなりました。三井さんはじめ諸先輩方のご助言を受けながら頑張っていきたいと思います。


第一弾は当園の桑茶。桑は又又又桑になると言われるほど生命力が旺盛な植物として、古来中国では漢方製剤として重用されていました。ポリフェノールはじめ健康維持に必要とされる様々な成分が配合されています。特に食前にお飲み頂きますと、お食事のおいしさが引き立ちます。近々開設となりますので、他の八ヶ岳の特産品ともどもご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


(株)マルベリーファームアンテナショップ  お気に入りブックマーク頂くと幸いです。


お写真はアンテナショップ様より拝借させて頂きましたm(_ _ )m





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マルベリーファームで収穫されたすももの2次加工をしています。この手の加工品は普通、市場に出荷できないB級品を対象としていますが、本ファームでは出荷できる品質のものを2次加工用に使用します。もちろんいわゆるB級品といっても、サイズや見た目だけの問題で、本来のすももの味については実際なんら遜色はありませんが、消費者受けするものはやはり見た目という流通業者が多いのも現状です。

作業は洗浄、ざく切り、煮るという作業を延々繰り返します。着手して10時間以上ひたすら同じ作業の繰り返しです。大変な手間がかかりますが、今年はとにかくおいしい商品を企画して皆様にお届けすることが目標ですから気合が入ります。


今秋にはすもものドレッシングとして、肉料理からサラダまで広範囲に使えるものとしてお届けする予定です。もちろん食の安全が叫ばれている昨今、放射線等も測定しベラルーシの食品基準並みの数値以外のものは使用しません。残念ながら日本の暫定基準値は高すぎると思っていますので、この点もトレーサビリティーに万全を期したいと思います。