送って貰った或る楽譜、普通なら曲名が書かれている筈の表題部分に単に
「 Concerto in a-moll / A minor
op.15/2 」
とだけ書かれ、そして少し離れた左側に「Flauto traversoⅡ」と書かれていた。
それを見た最初はFlauto traversoⅡが題名で、op.15/1はFlauto traversoⅠになるのだろうくらいに思ったが、Ⅰ~Ⅴがフルート五重奏曲の各パートを示すことは直ぐに分った。
“flauto traverso”とは何かとベテラン奏者に尋ねると「フルートのことでしょう」との由。では何故”traverso”が付くのか。
辞書を調べて、これは横笛の意味で、呼気を振動させるリードもマウスピースも無く、管の穴で高低を調節するだけの笛を昔は総称してフルートと呼び、特に横笛をFlauto traversoと区別した。縦笛は特にFlauto verticalなどと呼ばず単にFlautoだったのだとうが、やがて横笛の方が主力となり、縦笛はリコーダとかに進化し、横笛の方が”フルート”になったのであろうと想像している。(上の辞書は葡語・国語辞典、下の辞書は英・国語辞典)
実は英語のtransverseはマリンアーキテクチャー(モドキ)の自分には馴染の言語だった。船体構造は、船底・船側外板、甲板、そして横置隔壁(トランスヴァース・バルクヘッド)から成る。
また殆どのクラシック音楽は、宗教音楽など少数の例外を除いて曲名など実は無かったのだが、Joseph Bodinのこの曲を自分は今もFlauto traversoと呼んでいる。
写真はKDDIのケーブル敷設船模型。山野楽器銀座店の1Fに置いてあった。楽器を見に行って、内部構造まで分かる模型を見られて感動だったが高度技術が漏れるのではと一寸心配。
もう一つの写真、アルトフルートを吹く人も山野・銀座の店員さん。こちらは仮面を取って美貌を晒して欲しいもの。
