待っていた人から年賀状が届いた。
すごくうれしかった。
彼女は大学時代の友人で、いつも一緒にいた。
卒業後は地元の岩手でピアノの先生をしている。
そして、あの地震で被災した。
彼女の町はよくテレビでも放送されて、津波の被害がすごくて言葉もでない。
当時、なかなか連絡がとれず、それでも連絡を待ち続けて、震災から10日後にメールが帰ってきたときは、ほっとした。
昨年、年賀状を出そうか迷ったけど、出した。控えめな文面で。
でも、彼女からは来なかった。それはそうだろう。
今年も出そうか迷ったけど、結局出した。
去年、彼女から来なかったからと言って、こっちから出さなかったらそれで終わってしまうかもしれないと思ったから。
彼女からの年賀状は元旦には届かなかったけど、3日には来て、「私は元気だよ~」と書いてあった。
うれしくて、ほっとした。
ずっと心配だったから。
去年年賀状を送ったことを少し後悔したこともあった。
震災から1年後のテレビで彼女の町は、何も変わってなかった。津波でさらわれて、何もなくなっているまま。
彼女は毎日この変わってしまった景色を見ているんだと思ったら、不安だった。
いつも元気だった彼女がずっと落ち込んだままなんじゃないかと思って。
年賀状なんて気分じゃないだろうに。
とかいろいろ考えて。
でも、彼女に私がいることを忘れないでいてほしいと思ったから出した。
それでよかったんだ。きっと。