「ありがとう」の効用 | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

「ありがとう」の効用

 仕事の関係で20カ国以上の国の方と交流させていただく機会を得ましたが、どこの国でもありがとうの言葉がとても役に立ちました。
 特に、自分の周囲の人への感謝は、家庭でも社会でもとても大切です。
 感謝すればするほど相手にすれば自分のやっていることへの自信や誇りが生まれますし、相手の成長の土台となる自己肯定感が育ちます。
 すると笑顔が出てきます。信頼関係が強まり、その結果として、少々のストレスにも耐えられる忍耐力と責任感が生まれます。
 つまり、感謝は人格そのもの、人から評価される美点を持った人柄を育てるのです。

 そして、人間は、自分へ感謝してくれた人へ感謝を返したい、その人を自然と助けたいという気持ちが出てきます。それが本人の成長につながることも間違いありません。

 そうした意味で、ありがとうの言葉には、お互いに成長を続けながらサポートし合える好循環が生まれやすい関係性をつくる効用もあるわけです。

 もう一つ、自分自身へのありがとうも大切です。

 決して自分を甘やかすというのではなく、頑張っている自分の肉体や心に対して、その働きを感謝する意識を持てば、疲れも解消しやすくなるだけでなく、自分のやっていることへの自信にもつながります。これは是非実践して実感を感じてほしいところです。

 その意味で、自分への感謝は自分の回復力(免疫力)や自己肯定感にも好影響を与えるわけです。

 ありがとうから生まれる自他を受け入れる感情は、お互いのモチベーションアップにつながり、行動量が増え、結果、アウトプットも増えるサイクルの出発点であり、終着点でもあるわけです。

 

できるだけ多くのありがとうを見つける日々を過ごしたいものです。