読書のすすめ by 出口治明氏 [ライフネット生命保険㈱代表取締役社長] | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

読書のすすめ by 出口治明氏 [ライフネット生命保険㈱代表取締役社長]

休日には本を読む。

人間にとっての贅沢の一つだと思います。
特に古典を読むと、時代を越えて、人間が考えていることの共通点がわかります。
つまり、それだけ長い間の時間があっても変わらないものがあるということは、それがこれからも変わらないだろうと予想できるわけです。
日々の仕事をこなす中では、時には時流を重視した読書、情報収集の読書も必要です。
しかし、時間にしばられない休日なら、古典を読むことはとても賢い時間の使い方だと思います。

さて、本日ご紹介しようと思ったのは、出口治明氏のコラムです。
個人的には、出口氏の記事は結構楽しませていただいております。

コラム全文はこちらへ http://diamond.jp/articles/-/17022

(引用ここから)一部改行を変更しました。

恩師、高坂正堯(こうさかまさたか)先生の言葉だったと記憶しているが、

「古典を読んで分からなければ、自分がアホやと思いなさい。
新著を読んで分からなければ書いた人がアホやと思いなさい(即ち、読む価値がない)」

と大学で教わったことを今でも鮮明に覚えている。

古典は人類の長い歴史の中で選ばれて今日まで残ってきたものであって、いわば市場の洗礼を十二分に受けている。
一冊の古典はビジネス書10冊、いや100冊に勝るかも知れない。

(引用ここまで)

私たちに与えられた生命(いのち)の時間は有限です。

その有限な時間を何に使うのかを自分自身に問うということが、生命(いのち)を輝かせる上でとても大切なことです。
新著を読んで分からなければ書いた人をアホやと思いなさいは、けだし、卓見で思わずふきだしましたが、時間を大切にしなさいというアドバイスとして聞けば納得ですね。

高坂氏は京都大学で政治学を教えておられた方で、すでに亡くなられていますが、社会的にもその発言は強い影響を持たれた方でした。
大体の学者の先生方の本は無くなられると書店からは見当たらなくなるのですが、高坂さんの本はいまでも沢山並んでいます。
それだけ生命力のある本を生み出す人には、古典も含めた深い学びに加え、世の中に残したい思いが強いのだと思いました。

ではよい休日を。