今年の目標は、「感謝」とともに生きること。ありがとうとともに生きると遺伝子がONになる | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

今年の目標は、「感謝」とともに生きること。ありがとうとともに生きると遺伝子がONになる

2012年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

去年の紅白は久しぶりに紅組が勝利しましたね。
大震災を経験した日本に元気と勇気をくださった出演者、関係者には感謝です。

さて、今年の私のテーマは、「感謝」にしようと思います。

大晦日に読みかえしていた「幸せの遺伝子」(村上和雄著)の中に、元京大総長の平澤興氏の生前の言葉がありました。

こんな内容です。

「私は今年、満85歳となったが、いよいよこの世が面白く、ありがたく、拝まずにはいられない。
今、私が最もありがたいことが三つある。

第一は人間に生まれてきたということ、

第二に人間として無限の可能性を与えられているということ、

第三は今日も元気でいるということ
、である。

こんなことは普通の人々にはあまりにも平凡で『なんだ、そんなことか』と言われるだろう。
だが、この三つのことは、最高の科学をもってしても、また深い信仰をもってしても、とても簡単に割り切れるようなことではない」

私たちにとって、自分が人間であることはあまりに当たり前の前提条件であり、生きていること自体をこのようにありがたくとらえることは、自分が重い病気でもない限り考えないことが多いでしょう。
しかし、このような考え方こそ、私たちには大切だと著者の村上和雄氏(筑波大学名誉教授)はおっしゃいます。
ちなみに、村上氏は、遺伝子研究の権威です。「遺伝子情報は膨大であるが、人間はその大半を一生使わない。もし、もっと多くの遺伝子をONにできれば、人間はもっと幸せになれる」という遺伝子スイッチ論のような考え方は多くの人間に希望を与えています。

なぜなら、たとえばお医者さまが見放すような難病が奇跡のように治ってしまうことがあります。村上氏の考えによれば、それは本人の持っている遺伝子のスイッチがONになり、自然治癒力を高めた結果ということになります。

そして、先の平澤先生の言葉を村上氏が解説するとこうなります。
第一の点。人間の遺伝子情報は地球の歴史38億年の進化が凝縮されたものであり、さまざまな環境変化や病気に打ち勝ってきた歴史が詰まっている。むしろ、そのことのほうが奇跡のようなものである。
第二の点。人間は他の動物に比較して非常に優れた130億以上の脳細胞を持っているが、いまだかつてそのすべてを使った人はいない。その意味で、無限の可能性を一人ひとりが持っている。
第三の点。私たちは自分で生きているような気になっているが、実はミクロではそれぞれの細胞が必要な遺伝子情報に基づいてきちんと機能しているから生きていけるし、マクロ的には、周囲の環境、つまり、太陽や地球、水、食べ物によって生かされている。だから、今元気でいることはかけがえのないありがたいことである。

なるほどと思えてきませんでしょうか。

村上氏は、遺伝子をONにして幸福になるには、「感動する」ことや、「目標を持つ」ことなど、全部で15の条件を提示されています。
ご興味のある方は、是非本で確認いただきたいと思います。
そして、そのなかに「感謝する」ことが入っているのですが、その感謝こそ、これまでに述べたように、根源的に人間として生まれたことへの感謝なのです。

この感謝があってこそ、その人間としての生命(いのち)をどう使うかを考えていく意味が生まれるのではないでしょうか。

2012年をより素晴らしいものにするために、この感謝の気持ちとともに過ごしていきたいと思いました。

読者の皆様、本年もともに良い一年にしてまいりましょう。

今年の初ブログにお付き合い、いただきありがとうございました。

心より、感謝申し上げます。

2012年 元旦