ヘレン・ケラーという名前を知っていますか。 | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

ヘレン・ケラーという名前を知っていますか。



偉人伝というものが、読まれなくなって、段々と人々の記憶から消えている人たちがいます。
私が、毎週取り上げている二宮尊徳翁も、今の高校生に聞けば大半が知らないと答えるでしょう。

刻苦勉励とか、艱難汝を玉にすとか、いってもポカンとされるだけの時代、
恵まれた時代というのは、苦しみや悲しみの中にいる人の気持ちを想像できなくなる難点もある気がしてなりません。

今日、取り上げようというヘレン・ケラーさんは、アメリカ人で、裕福な家庭に生まれたのですが、幼い頃に高熱を出して、一度に、目が見えず、耳も聞こえず、また言葉も話せない状態になってしまいました。
ちょっと想像できない苦しみです。
家族はそんな彼女を気の毒に思い、料理を手で食べようが、気に入らないとすぐに手を上げようが、受け入れ続けたため、手のつけられないわがままな娘に育って行きました。

それを救ったのが、目の見えない生徒を指導する方法を学んだばかりの家庭教師サリバン先生で、指文字を教えることで言葉を取り戻すことに成功したのでした。
この話は「奇跡の人」という舞台で有名になっています。

勉強に目覚めた彼女は盲学校から、最後は当時の最高クラスの大学(のちハーバード大学と統合)を卒業するまでになったのです。
ですので、若い時からアメリカでも有名人となり、多くの素晴らしい人たちと知り合えたことから、
ますます、自分を成長させることができたようです。
そして、実は3度も来日をしており、彼女はかなりの日本びいきだったようです。

そんな彼女の言葉を一つ紹介しましょう。

Character cannot be developed in ease and quiet. Only through experience of trial and suffering can the soul be strengthened, ambition inspired, and success achieved.    Helen Keller
人間の人格はなにもない単なる平穏の中では成長できない。ただ試練と苦しみという経験を通してのみ、魂は強くなり、志に火がつき、成功が成し遂げられるのだ。

いかがでしょうか。
ヘレン・ケラーは正真正銘の情熱の人ということがわかる素晴らしいメッセージだと思います。
それが、彼女がどれほどの苦しみを越えたから発せられる言葉か、感じてみるのもよいかもしれません。

昔、飛行機でもらったアイマスクと耳栓をして歩こうとして、部屋の中で随分危ない目にあいました。
くれぐれも変なマネはしないで、想像力を働かせて下さいね(笑