北川八郎氏、生きる軸をつくる、宇宙の法則を知る | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

北川八郎氏、生きる軸をつくる、宇宙の法則を知る

北川八郎さんの名前を聞いたことのある人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

実は、若い頃は上場企業のサラリーマンも経験されていますが、現在は熊本、阿蘇の小国で手びねりの陶器を焼きつつ、訪れる人を教え導くような人生の師匠のような生活をされている、まるで仙人のような生活をされている方です。
ちなみに私の手元に一つ、北川氏作の湯飲みがありますが、なんとも手触りの温かい作品です。

実は、先週取り上げました、バグジー久保社長の師匠のような存在でもあられます。久保社長が悩まれていた当時はそれこそ毎月のように熊本まで出向いてアドバイスをもらっておられたとのことです。
私は、北川氏の講演を一度だけ聞いたことがありますが、本当に精神の純粋性が高い人という印象を強く持っています。
その時の講演で、個人的に大事だなと思ったことを少し紹介させていただきます。(一部、科学的にまだわからないこともありますが、40日を越える断食を2度も実践された方のお話ですので、あえてそのままお伝えします)

(以下、講演の一部の引用)
私たちが生きる中心軸はどうすべきか、ということですが、これは動機の純粋性がポイントになります。
大抵の「お金が欲しい」という動機は自分の喜び、「人様の笑顔が見たい」という動機は他人の喜び、もちろんこちらが大事です。

なぜこんなことを言っているのかというと、宇宙の法則は、投げたものは必ず返ってくるからです。
自分の喜び、自分の都合で世の中を生きようとすると、どうしても怒りや悲しみを沢山経験してしまうようになっています。
そのとき、怒りを抱くと、結果として怒りや病で返ってくる。
悲しみを持つと、結果として悲しみやおでき(癌)で返ってくる。
というのが宇宙の法則です。

人が言葉を発すると(時には行動のこともあります)、必ず2本の矢を投げます。
一つは相手へ向かいます、いまひとつは自分自身へ刺さります。
相手の人間が出来ていると、相手は逃げてしまい、相手に向かった矢はそれます。
自分に向かった矢は近すぎて避けられません、必ず刺さります。
自分の耳は自分の口に一番近いのです。
自分の言葉は一番自分に影響を与えるのです。
あなたが吐く言葉が、良き言葉なら、人も自分も助けることになります。
              悪しき言葉なら、人も自分も傷つけることになります。
にごった生き方は、にごった分、トラブルと悲しみを招きます。
ですから、出来るだけ、正しい言葉を純粋な生き方をしていくことが大切です。

熊本の私の家には、多くの悩みを持った人が訪れます。
何のために働くのですかとお尋ねしますと、大体自分や家族のために稼ぐため、お金のためという答えが多いです。
私は、あるべき答えは、『自分の生長(成長)のため』に努力し続けることが働くことだと思っています。

チャンスの女神(神さま)は、努力する人が好きです。
努力するから人生が変わるということは本当です。
ある関西の有名な経営者は、誰もが出来ることを、誰も真似できないくらいに心を込めてやると、不思議なチャンスの神がやってくると言っています。

(引用ここまで)

自分が成長するために日々正しい努力できているか、自問すべきとき、北川八郎氏のこのような言葉を思い出すのもよいことだと思います。
常に自分のことだけでなく、他人にとっての仕事の意味を考えていくこと。というか、むしろ他人を先にすることによって正しい人生であり、仕事であることの意味を考える。
厳しいように感じますが、それこそが本物の人生を生きるということなのです。

そして、最後におっしゃっている経営者とは、稲盛さんがよくおっしゃっている「誰にも負けない努力をする」という成功のための原則のことだと感じます。そのポイントは、誰にも負けないというとき、広く視野をとって高い目標を掲げることに他ならない意味で使われていることを知っていることです。