SEKAI NO OWARIというバンドがセカオワという愛称で、今、若者を中心に人気です。


  残念ながら私はほとんど彼らの曲を知らないのですが・・・


 2か月ほど前の『情熱○陸』で偶然彼らの特集を見ました。



 いつも通り(←苦笑)他のことをしながらテレビを見ていたので、落ち着いて最後までは見ていなかったのですがあせ


 ボーカルさんの少し気になる言葉が耳に入ってきました。


 『(忙しく活躍している今でも)

一年のうち300日は体調が悪い』



 ・・・

 特に「どこが」という感じでもなさそうで、




 どこかで聞き覚えのある言葉です…かお



その言葉に引っかかっていると、 


 「ぴよこの上を行く人がいたね」

…すかさず母のツッコミが入ります。






 この方は、本当の病気ではないんじゃないのかな~。。。


 なんだか同じ匂いがしたので後日少し調べてみました。



 とってもザックリ説明すると、学生時代にいじめに遭い、アメリカンスクールへ…その後色々な経緯を経てパニック障害等を発症、精神科に入院していたこともある、とのことでした。



 が、バンド名の“世界の終わり”は、


「(闘病や人生において)落ちるところまで落ちてしまったのでこれ以上悪いことは起きない」

「(這い上がるだけの)スタート地点」


という前向きな意味合いでつけたそうです。





 皆さんは、「世界の終わり」を感じたことはありますか?


 もちろん人それぞれ尺度は異なるかと思いますが、私もあります。


 例えば、有名な画家ムンクの『叫び』という作品も一種の「世界の終わり」を表したもののように感じます。


 描かれている人物の表情は絵文字になるくらいインパクトが強いですが、


頬がこけた様子を表しているように見えたり、舌をペロッと出すように気軽な表現に捉えられていることが多いかと思います。


 私もそこまで深く考えたことはなかったのですが、ある時


「描かれている人物にはものすごい音(おそらく幻聴)が聞こえていて、それを遮断するために必死で耳をふさいでいるんだよ」


と習ったことがありました。


 そう考えてもう一度見直すと色づかいも歪みも、とても苦悩を感じる深いものに見えました。



 

 仕事や大切な人を失った時、大病にかかってしまった時、など

人それぞれ「終わり」と感じる瞬間は異なると思いますが、



 私の体験した世界の終わりも、パニック障害のような症状に見舞われたときに感じたものでした。

 以前、日宗先生にお話しした時に

「ぴよこのそれは霊障だから、誰にでも分かりやすいようマンガで表してみてごらん」


「きっと、“私も”と共感する人が出てくるはずだよ」


 と言っていただいたことがありました。


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 のですが・・・画力が伴わず…このありさまで一向に進む様子がありませんのであせ

今回はブログ(文章)でリベンジしてみようと思います。


 

 パニック障害では


 激しい動悸や発汗、ふるえ、息苦しさ、めまい等

「このまま死んでしまうのではないか」と思ってしまうほどひどい症状が起こります。


 特にこれといった精神的な原因がない場合も多いので、パニック障害の診断名が出ないうちは、まさかそのような病気だと思わず救急車を呼ぶ方もいます。


 救急外来ではパニック障害で運ばれてくることは珍しくないことのようです。


 そのような発作を『パニック発作』と呼び、それらを繰り返していくうちに

「もし発作が外出先で起こったら・・・」という不安から外出ができなくなる方も稀ではありません。


 


 「そんな大げさな…」

と呆れ顔をなさる方も多々おり、


 専門外でしたら医師でさえも同じような反応をされることもあります。


 自分でも、何も症状の出ていないときには「それで命を落とすことはない」と十分理解していますし、冷静に考えられるのです。



 とにかく、パニック障害は主訴に基づき心電図や血液検査をしても身体的な異常はほとんど見つかりません。


 救急車を呼んだことを責めるような言い方をする医師もいらっしゃいますが…


ひどいケースでは苦しさに七転八倒して姿勢も保てなくなりますので、患者側も悪気があるわけではないのです・・・。

 (それでも患者を責めるのは、一刻を争う救急救命の場ではしかたのないことなのでしょうか)

 私も一応大学では精神医学の講義を聞いていましたし、「命を落とすことはない」というメカニズムや理屈は十分理解していました。



 頭では分かっていても、同じ目に遭ってしまうのです。。。





 あまり具体的に著すのは思い出しそうで恐怖を伴いますが・・・

 私の場合をお話ししましょう。


  初めて大きな発作が起きたのは、大学2年の夏休みでした。


 もうすぐ休みも終わりでしたので、朝から宿題に取りかかっていました。

残っている宿題は好きな科目でしたので、時間が迫っていても特に焦ることもありませんでした。

 

 しかしながら、その日は部屋でノートを開き、勉強を始めて間もなく、変な胸騒ぎと、軽く胸が締め付けられるような違和感が起きました。


 そわそわして、まったく落ち着きません。



 宿題に集中すればするほど自分の視界も狭くなっていくし、6畳ある部屋だったのですが、どんどん圧迫されていく感覚がします。


 周りを見渡してみますが、もちろんいつもと変わらない“自分の部屋”です。


 それがだんだん動悸のようなものへ変わっていったので

「ダメだ…」と思い


他の人を誘って、外へ出ることにしました。


 ひとりでいること、そして、その部屋に居続けることがどうにも耐えられなかったのです。


 まるでこの広い世界に自分一人になってしまったような感覚でした。



 「明るく~!」気分転換ということでカラオケへ行きました。

場所を変えても少し胸苦しさは残りましたが、帰る頃にはだいぶ良くなりました。



 よかった~。。。



 また家に帰って宿題の続きです。

しかし・・・


 机に座るとまた同じような症状が…


何度も言いますが好きな得意科目なので、何の苦痛もないはずなのです。



 しかし、今度は先ほどよりひどい症状です。

一瞬心臓がズキっとなった後、ドキドキドキドキ・・・


 今度は息も苦しい・・・



 一応親にも言いましたが、「何言ってるの??」状態でした。

自分でも分からないから困ってしまいます。


 もう夜でしたので夕飯に呼ばれました。


 「心配かけてはいけない」という気持ちが強かったので、何ともないように食事をとろうとするのですが、


今度は息が苦しくて、座っていることもできなくなってしまいました。


 食べたい気持ちはあるんだけど・・・どうにも苦しい。。。


 「ちょっと休みながらゆっくり食べてもいい」

ということでしたので、少し横になったのですが、やはり


 息が苦しい・・・


 座ることもできません。。



 あまりにもおかしな娘の様子に親もビックリで、電話帳などで夜間受付している病院を探してくれました。


 気を紛らわすために冗談で

「死なないでよ~?」


 と言ってくれたのですが、理由もなく突然に心臓も痛いし息もできないので、本当に死んでしまうような気がして、恐怖が襲ってきます。



 やっと病院が見つかったので母が連れて行ってくれました。


息も絶え絶え受付へ向かいます。

入ってみると、結構たくさんの人がいましたが、


お医者さんがいて薬もある<病院>へたどり着いたのでとりあえずひと安心です。


 苦しさは変わらないので、椅子に座ったまま頭を下げ、うずくまりながら順番を待ちました。

自分で自分の状態が分からないので手も震えてきました。



 しばらくすると、私のあまりに苦しそうな状態に、通りかかったドクターが指で体内の酸素濃度を測る機械を持ってきてくれました。


 異常なしです。。。

「大丈夫だから順番までもう少し待っててね~」


 

 その後、診察の順番が来て、血液検査や他の検査をしましたが

バッチリ健康体・・・(苦笑)


 当時は貧血気味だったのですが、その数値まで基準値を示していました冷や汗


 それには母も私も驚きでしたが、冷静に考えると良かった~です。



 何の異常もないので、薬ではない点滴を入れられました。


念のため一晩入院します。


 胸は締め付けられるような感覚で、脈も常にとても速いです。

息も苦しいので、やっと寝ついても15~30分間隔で目覚め、トイレにばかり行っていました。


 他の方の言葉を借りると「全身の毛穴が開くような感覚」で、カーッと熱くなって来たりスーッと冷えたりします。


心臓付近はキューっと縮むような何とも言えない感じがして、思わず胸の辺りをかきむしるのですが、もちろん何も改善せず。。。


 理由もなく精神的にも追い詰められていきました。

 病院にいるから安心なはずだし、母も心配してくれているのに、絶望感でもあり、世界にひとりになったような感じがします。


 家に帰って何かあったら怖いから…ということで入院したのですが、一晩中苦しみ続けても、病名も異常値もないので誰も助けてくれません。


 4~5時間が経ち、やっとのことで外が薄明るくなってきました。

 帰宅の前に朝食が出ましたが、食べ物の匂いをかいだ途端吐き気がしてきて、そのまま吐いてしまいました(>□<)


 めまいまでしてきて、ゲッソリ衰弱したまま退院・・・


 若さもあり、病院は元気になって帰る場所だとばかり思っていたので

 ≪病院でも治せないものがあるんだ~…≫と、高校生の時以来2度目のショックな出来事でした。




 その発作のようなものは、それからも理由なく繰り返しました。


 テレビを見ているときや、講義中、何気ない会話をしているとき…

時には眠っているときに突然起こって、夜が明けるまで続いたり。。。


 

 当時は精神的なものだと思っていたので、精神科医の教授の部屋に相談に行ったこともあったのですが、


「似たような病気でも、たいてい15~30分でおさまり、そんなに数時間持続するようなものはない」

と言われてしまったり・・・。 

 結局は謎のままでした。



 波はあるものの頻度は減っていったのでそのままにしていたところ、霊視の場でたまたまそんな話題になり、

 「原因は・・・」


霊的なものであると分かったのでした。



 私の場合はご先祖様に同じような症状で悩んでいた方がいたのか、どんな理由でそのような状態に陥るのか


まだハッキリ出てきていませんが、


 ある時、この「世界の終わり」のような感覚は、誰かに裏切られ、無実の罪を着せられて一瞬にして周りが敵になった感覚のようだと思ったことがありました。


 もしかしたら、過去世で自分がしたことを味わえよ、という意味もあったのかなと思っています。