あっというまに2週間、ブログの整備はもちろん、「掏摸」のガイドもアップできないまま(でも「王様のブランチ」司会の谷原さんとレポーターの茜さんの読んだ感想がパワフルだったおかげで、ぐぐっと読まれたみたいです、なにより)、次の担当日になってしまいました。この2週は打合せやらVTR収録やら、ずっと番組のことがアタマにあった気がします。


まあ、アーカイヴみたいなものなので、整備したあとから訪れてくれたひとが読んで「あ、そんな本紹介してたのか、読んでみようかな」と思ってくれれば。ちなみに、「掏摸」は、番組でもちょっとだけ言えましたが、「見ること」と「見られること」のねじれた相互性がポイント(どっかで時間できたら、ちゃんとした評論でも書こうと思ってます)。


番組内で名前をあげずに触れた哲学者はエマニュエル・レヴィナスですが、現象学者の鷲田清一とかの本を読んでもいい感じです。


きょう11/7は、新人・大森兄弟とそのデビュー作「犬はいつも足元にいて」。これはこれで、ただ読んでもおもしろいけど、合作というのがどういうものなのか、ゆっくり考えても楽しいです。これも詳細は後日……後日がたまる(汗)。


しかし、毎回「不穏」な小説ばかりやるのも、ねえ。たまには恋愛小説とかも紹介してみたいきょうこのごろ。あと、コミックも得意なんだけどなあ。


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どうやってここにたどりついたか、アクセスしてくれるひとが日に数人から多くて十数人、いらっしゃいます。なんかこう、図書館の書くし部屋といえば聞こえはいいけど、どっちかというと建築現場の仮設小屋みたいなところを捜し当ててくださって、感謝。コメント欄を解放しておきますので、どうやって到達したか、よかったら教えてください。







今日で2回目の「王様のブランチ」のお仕事なのですが、さっそく、原稿が終わらず徹夜あけで(朝ナマもみてたのはナイショ)TBSさんに向かうことに。おととい風邪をひいて寝たり起きたりしていたので、そろそろ31時間目に突入するもののまだ元気なのが救いです。


きょうは、中村文則『掏摸』の特集。詳しいノートは放映後に……って、なかなか仮設から発展しませんね。番組のサイトにリンク貼ってもらえば、本好きなひとに届くかなあ、などと思いつつ、いずれちゃんと整理したときのためのノートのようなページですみません。ちゃんとアフターケア・ブログの準備できないままにすぐひとつきふたつきたってしまいそうだ……まあ、人生いつも準備中ってことで。




仕事部屋のある古い町では、なんとなく世間の景気からやや遅れて地上げだの開発だのが行われるようで、去年の景気失速まっさいちゅうに更地になったりした場所が、そのままコイン式駐車場になったりしています。


あっというまに1週間(と1日)が過ぎ、初回担当ぶんの作品(平野啓一郎『ドーン』)について補足を書き込むことも、ブログの体裁をととのえることもできないまま、ほとんど更地のmakotobooksです。


とりあえず、番組的にはサポート・ブログを勝手にやっても構わないそうなので、粛々と進めたいところなのですが……今週は開校記念日と台風とで、授業日は2回ともおやすみだったのに、ほかの仕事に追われてまるで進まず。印刷所とか印刷博物館とか、日本有数の装幀家さんのところとかに行ってきました。


告知もぜんぜんまだなので、誰ともしれぬひとが日に十数人、様子見にきてくださる(ありがとうございます)だけの掘っ建て小屋ですが、忙しさにかまけて放置しているとあっというまに次の担当日になってしまうので、あとから追記する前提で、とりあえずメモだけ。


1)平野啓一郎『ドーン』


 読書好きな平野さんの奥さんもてこずったというこの作品、彼の過去の小説と比べればはるかに読みやすいのですが、文体に慣れるまではちょっと時間がかかるかも。


「分人」とか「散影」とかの単語が混乱を生むかもしれませんから、とりあえずは、宇宙船内のところだけ飛ばし読みしてみるといいかもしれません。とつじょ錯乱した男性クルーと、時をほぼ同じくして発覚した女性クルーの妊娠。その父親は誰なのか……謎じたいはさして深く作られてはいませんが、なぜ父親は/母親は、そしてクルーたちはその事実をひた隠しにしなければならなかったのか? その疑問をとくために、こんどは大統領選挙の場面を追って読んでみる。そうすると、主人公とその妻との関係もおもしろくなってきて……。


2)小山宙哉『宇宙兄弟』


 MC(しゃべり)が伸びてしまって、ほんの一瞬しか紹介できませんでしたが、市川&谷原さんのいまイチ押しの宇宙コミック。一般公募されたNASAの宇宙飛行士に、日本から挑んだふたりの兄弟。先に合格したスマートな弟を追って試験を受ける、モジャモジャ髪の兄が主人公です。


 NASAに送り込まれる数人を選ぶために、日本の宇宙機構JASDAに集った志望者たちが、ときに各自の知性と体力、ときに友情や結束を生かして、最終試験への生き残りに挑みます。しばしば描かれるそうしたシーンですが、兄弟の絆が難関を乗り越えさせてゆくあたたかさは、ほかのどの作品にもありません。離れて暮らす兄弟のことを思い出してしんみりするかも、な一作。


3)山田芳裕『度胸星』、幸村誠『プラネテス』、Boichi『HOTEL』


 完全に時間切れでまるで紹介できなかったので、後日このブログで。


きょうはここまでで。次回の番組担当は24日予定、今週水曜にロケです。あの若手小説家の自宅仕事場に突入…らしいですよ。