今日は、月に1回の腸内細菌検査。

調理や食事介助、配膳に関わる職員には全員提出していただいています。

対象は調理職員、全保育士、全看護師、事務職員なので、ほぼ全職員ですね^^;




そして、子どもにも大人にも一定数見られる便秘。便秘がちな職員は毎月の提出が大変なようですネガティブ

そういった職員には検査キットを早めに渡したり、期限に幅をもたせたりしていますが、出ない時は出ないですよね…




そういう時に、適宜使用されるのが便秘薬。

便秘の原因には大きく分けて2種類あります。

ひとつは、腸の動きが弱くて出せないタイプ、そしてもうひとつは、そもそも便が硬くて出せないタイプですにっこり




腸の動きが弱いと、お腹が張ったり、便意を感じにくくなったりします。

このタイプの便秘には、腸の動きを良くする作用のある「刺激性下剤」が効果的です。刺激性下剤の成分にはビサコジル、センナ(センノシド)、ピコスルファートなどがあり、多くの種類の便秘薬が市販されています。

このタイプの便秘薬は効果がでるまでに6時間以上はかかるので、服用する時間帯は生活リズムに合わせて調節が必要です。




腸を刺激するので、量によってはお腹がグルグルして痛みを感じることがあるかもしれません💦

高齢者施設に派遣バイトに行くと、時々定期指示で「ピコスルファートナトリウム30滴/日」と記載されているのを見かけます…

医療、介護関係者ならこの恐さがご理解いただけるかと思います驚き

確認すると、イレウスのリスクがあるとのこと。

いろいろ手を尽くして、最終手段としてこの指示になったのかもしれませんが、なんだかモヤッとしますねネガティブ




そして、便が硬い便秘にオススメな便秘薬が、便に水分を含ませて軟かくしてくれる「塩類下剤」です。

高齢者の方など、日常的に内服されている方はよくお見かけしますね。

塩類下剤の成分は酸化マグネシウムで、様々な種類の便秘薬が市販されています。

それほど即効性のある薬ではありませんが、早ければ12時間ほどで効果を感じられます。

しかし、あまりにも便が硬くなってしまっていると、効果が感じられにくい可能性があります…😥




また、余談にはなりますが、人工透析の治療を受けている方は、塩類下剤の服用には注意が必要です。薬の成分である酸化マグネシウムが体内に蓄積することで、手足に力が入りにくくなったり、低血圧になったりといった症状が現れる可能性があります💦

人工透析の治療中や腎臓に問題をかかえている方でも服用できる下剤は、ほかにも種類はありますので、医師に確認してみましょう。




ついでに、軟便や下痢になりやすい人にオススメの下痢止め薬(止瀉薬)についても触れておきますねにっこり




緊張や冷えによる突発的な下痢には、「ロペラミド塩酸塩」という成分の入った下痢止め薬がオススメです。

比較的即効性があり、出先で「急に下痢になりそう」などの緊急時に効果が期待できます。




もともと胃腸が弱く、お腹がゆるくなりやすい人、おならの匂いが気になったり、お腹が張ったりといった症状がある人には、「ベルベリン」という成分が入った下痢止め薬が適しているかもしれませんニコニコ

腸の動きを緩やかにすることで、便が大腸をゆっくり通過するようになるので、しっかり水分を吸収でき、便の緩さが改善されます。




なお、軟便ではなく、「下痢」の状態が数週間以上にわたって良くなったり悪くなったりを繰り返す人や、便に血が混ざっている人などは、腸の病気が隠れている可能性があるため早急に病院を受診するようにしましょう⚠️🙇‍♂️




ちなみに、基本的に、食あたりの場合は下痢止め薬を使わずに便を出した方が良いとされています。

下痢止め薬を使ってしまうと、細菌やウイルスなどの悪いものが体内から排出されずに増殖してしまい、治るまでに時間を要してしまいます驚き




食あたりの腸炎であれば、数日で症状が改善する場合がほとんどです。

数日経っても治らない場合や、水分も口にできないような重い症状の場合は、脱水の危険性があるため早急に病院を受診してくださいね‼️絶望