とても見応えのあるレースだった。

マルターズアポジーが宣言通りに逃げ、キタサンブラックが離れた2番手に付け、そこからやや離れた3番手にゴールドアクター。

この陣形でペースが落ち着いて、もしかしたらジャパンカップと同じく、キタサンブラックの独壇場か。
・・・と思いかけた3コーナー。
1番人気のサトノダイヤモンドが自らポジションを上げ、キタサンブラックにプレッシャーをかけに行った。
二の矢とばかりに、同厩舎・同馬主のサトノノブレスもキタサンブラックにプレッシャーをかける。
サトノダイヤモンドが一旦控える。

マルターズアポジーが力尽き、直線、まず抜け出したのはキタサンブラック。
並の馬なら、3コーナーの競り合いで力尽きてる。
でも、力強く抜け出した!!
そこへ、ずっとキタサンブラック1頭に絞って真後ろに着けていたゴールドアクターが迫る。
キタサンブラック、二の脚を使ってゴールドアクターの追撃を抑える。

そこへ、直線ではギリギリまで我慢していたサトノダイヤモンドが急襲!!
計ったように2頭を差し切ってゴール板を駆け抜ける。

自ら動いて先行馬を捕まえに行き、さらに脚を残して差し切るのは、相当の地力が必要。
それをやり遂げたサトノダイヤモンドは歴史的名馬。
さらに、馬群に沈みそうな展開で2着を確保したキタサンブラックも、相当強い。

サトノダイヤモンド、キタサンブラック。
来年は世界で勝負してほしいカナヘイびっくり