ポテチ食べて ふとんの上で
俺はすこし うつむいて
もう痩せれはしないだろう と悟った
頭の中 糖を宿した
悲しいほど 太りすぎ
どこで何を 違えてしまったのだろう
くびれのない中年の
願いは痩せれること
腹はいつも太くたれてる
肥る肥る 俺たち
流れる脂そのままに
いつか肥り過ぎたら
君にうちあけられるだろ
風呂の後に 髪乾かして
脱衣場で 寝転んで
抜けた数を かぞえて眠った あの頃
数えきれぬ 抜けた前髪
俺は かるくほほえんで
ふり返らず この部屋を
出て行くのか
デコが広い 中年の
心は 切り裂かれて
髪はいつも 細くみえてた
ハゲるハゲる 俺たち
抜けてた髪もそのままに
いつか全て抜けたら
君にうちあけられるだろ
たとえ今は オデコが
少し広いと言いはっても
後がもうない 俺たち
ひどく暑かった日の夕立