初出勤の行き帰りで、そのあまりの疲労感にうちひしがれた日の、次の日、退院後はじめて、外来診療を受けます。

午前中、松葉杖で、また病院を目指します。
救急車で運び込まれたときと、退院の時とは異なる入り口から入ることとなりました、
しばらく待った後、順番を示す番号が電光掲示板に表示されます。
執刀医の先生が、
「来週、抜糸しましょう。」
とおっしゃられ、順調に行けば、7月のはじめには松葉杖が取れるとのこと。

細いけれど、確かな光明が見えたように思いました。
なんとなくでもいい、ざっくりとした予定がわかるだけで全然気持ちの持ちようが異なります。

診察後、また、職場を目指しますが、昨日とほぼ同じくらい、ヘトヘトになっている自分がいました。
帰り道、とぼとぼと松葉杖を突きつつ、本屋さんに寄り道をしました。

そして、水曜日、会社の帰りに、少し無理をして、何度も長めの休憩を取りながら、景色のよい場所まで松葉杖で向かいました。
途中何度もあきらめそうになりながら、です。

なんとか、目的地にたどり着く頃には、松葉杖を支える腕の筋力もギリギリの状態でした。

しかし、このことが、結果的に大きな転機となったのです。

不思議と、次の日の通勤中の松葉杖による疲労感が、かなり軽く感じられるようになったのです。

そして、さらに次の日、最寄り駅まで、何度も休憩をしながらでしか、駅まではたどり着けなかったのが、ほとんど疲れを感じなくなってきたのです。

わりと長く松葉杖で出歩いても、それほどの疲れは感じなくなっていました。
なんとなくの自信が、怪我後、はじめて戻ってきたのです。

そして、その翌日、怪我をしてから、2回目の土曜日、プライベートで、松葉杖で出掛けましたが、疲れを感じることは無くなったのです。

そう、ちょっと無理をして、目的地に向けて、職場とは異なる場所まで、がむしゃらに進めたことが、結果的には大きな大きな転機となったのです。