退院した日は土曜日でした。
5月だというのに、タクシーの外を見ると半袖短パンで歩いてる人がたくさんいます。

入院してる間に、ずいぶんと暑くなったようでした。

家に着いたら、早速外に出て、松葉杖を実践してみようと思いました。

しかし、この季節外れの真夏のような暑さに怯んでしまい、結局、退院した日は外に出ることはありませんでした。

「明日、明日やろう。。。」

その次の日、日曜日もまた、真夏のような暑さでした。
暑さのなか、松葉杖で出掛けることに自信が持てないのが実情でした。
午前中、午後と時間が刻々と過ぎていきます。

迷惑かけているのだからやらなきゃ、という気持ちのなか、空回りする自分に苛立ちを覚えていました。
「なにしてんだ、自分。。。」

あわよくば、電車に乗って買い物に行こう、などと目論んでいたのですが、それでもなかなか自分のなかでスイッチが入りません。
月曜日から、電車に乗って出勤したい気持ちがあったので、まず、外に出ようと思い、実際に自宅の玄関先に立ったのは夕方の5時をまわった頃でした。

まずは駅前に行こう、そう思って松葉杖で進み始めました。普通に歩けば4分で着く距離、いったい、何回休憩をいれたかわかりません。片道15分以上はかかりました。
さらに、ATMで現金をおろす、など簡単な用事を二つほど済ませて、帰り道、もう、へとへとでした。数えきれないくらいの休憩を入れて、20分はかかってたと思います。

五時過ぎに出たのに、駅までの行き帰りで、簡単な用事を済ませるのに小一時間かかってしまったのです。

次の日から出勤に、かなりの不安を感じていました。