ああー、もうガマンならん。

って時ないですか?
今がまさにそう。
落語をみたくてみたくてしょうがない。

YOU TUBEとかでみてもいいんだけどさ。
(YOU TUBEにUPされている柳家喬太郎師匠の「時そば」は最高です!!)
それでも面白いんだけどさ。

やっぱり寄席にいって、
ちいさな寄席で、マイクを使わずに噺家さんが
「ぽつりぽつりと語りだす・・・」みたいな雰囲気に浸りたい・・・

「死神」とか「出来心」とか「火焔太鼓」とか聴きたい・・・
ああ、そういえばもうそろそろ夏だなぁ。
夏ならやっぱりお化け長屋だよな。

ぽつりぽつりの話し始めを一言も聞き逃すまい、と耳をそばだてると
どんどん江戸の世界に引き込まれていく感覚。
過ごしたこともみたこともない景色なんだけれど、
登場人物が色鮮やかに生き生きと蘇る。

もちろん、噺家さんの圧倒的な技量もさることながら、
DNAに刻み込まれた記憶が知らぬ間ににじみ出てきているのではないかと
密かに思っている。
だから、「ああ、やっぱり日本人なんだなぁ」と感じてしまうし、
とりあえず、そばでも食べておこうかと近所のそば屋へでかけてみるのだ。

そうだ。
落語は観られないけれども、せめて器でも誉めておこうか。



友人が、旅にでるなら「クロアチア」がいい、という。

「は?クロアチア??」

国名は聞いたことがあるけれど、
何処あたりに存在する国なのか、恥ずかしいことに全く検討がつかない。
ロシアあたり??
なに食べると?

一般的な「旅行に行きたい国トップ3」の中には、まず入らないだろうな、と思う。


もぐもぐと夕食を食べながら、そのことを夫に話すと
「は?クロアチア?!」
と、思った通りの反応が。
やっぱりね。
そうでしょ?
私の反応、間違ってなかったよね??


でも、翌日に夫が少しうなだれた様子で帰ってきた。
「クロアチアの話を会社でしたら、女子が
 『やっぱりそうですよねー。私も今一番行きたいところクロアチアなんですよ~』
 って言うんだよー」
そして、ついでにこれまた会社で頂いたという「世界遺産カレンダー」なるものを広げた。
青い空と海に囲まれた、宮崎駿の「魔女の宅急便」にでてきそうなステキな港町の写真。
どうやらこのカレンダーから、クロアチアの話になったらしい。
彼女の話では、世界遺産もあるしそこそこ都会でよい、という。

へー!、である。
まあ、ちょっとでも興味をもったなら、本来ここでちょっと地図を開いてみるとか
インターネットというモノがあるので調べるとかできたのだろうけど、
残念ながらそのときは全く動かされることなく、なんとなく「クロアチア」という言葉だけが
頭の片隅にころりと転がることになった。


・・・それから3ヶ月後。
8年程前に一度読んだことのある本を、えいや、と引っ張りだして再読中。
内容をまるで覚えていないことを悲しい程再確認しながら、それでもページを繰る。

塩野七生 「ローマ人の物語」~ルビコン以後  だ。

全15巻中の第5巻で、紀元前50年あたりのローマ世界について
「ユリウス・カエサル」を中心に描かれている。
当時、ローマの境界線は北がルビコン川だったようだ。
将軍は、軍を保持したままローマに入ることは許されず(クーデターが起こると大変なので)、
ルビコン川の手前で軍を一旦解散しなければならなかったとか。

カエサルの活躍をおそれた当時の政府(のようなもの)は、
「元老院最終勧告」=裁判なしの死刑、を言い渡す。
カエサルは、やむなくそのルビコン川を軍と共に超えることになる。

以後、「ルビコンを超える」が、禁忌を超えるという意味で、政治トークなどで使われるのを聞く。
(朝まで生テレビとかでね。)

カエサルは、捕まれば死刑が待っているわけで、現体制(元老院を主とする共和制)と戦うことになる。
ローマ人同士の内戦、というわけだ。
結果は、カエサルが勝利して独裁官として、ローマの政治が始まる。



ここで、クロアチアが登場する。(笑、やっとです)

まずは地理をご紹介しておきたい。
教科書通りにいくと
クロアチアの左側はスロベニア
クロアチアの右側はボスニアヘルツェゴビナ
・・・やっぱりロシアっぽい。

なので、もっとわかりやすくすると、
クロアチアは、イタリアの右側にある。
イタリアとはアドリア海をはさんで、お向かいだ。(スロベニアはイタリアの横にちょこっとある)
更に、海沿いに行くとギリシャにあたる。

ね?
イメージ変わりませんか??
クロアチアがイタリアとギリシャの間、って感じませんか??

紀元前50年頃の内戦時、
逃げる現体制派→追うカエサル派は、イタリアからギリシャまでの陸路で、当然クロアチアを通ることになる。
道の高低差をなくす道路工事(インフラ)も、ローマ軍によってすでにこの地域にあったというから、
ローマ→ギリシャは、モノもヒトもよく行き来されていたであろうと推察できる。
ついでにいうとローマの公用語もラテン語とギリシャ語だ。
内戦を制して独裁官となったカエサルは、属州としてギリシャやスペインと同様にクロアチアも統治した。
退役兵が植民し、徐々に定着してゆく方法もとった。

想像してみよう。

クロアチアの世界遺産になっている街なみは、どこかベニスに似てはいないか?
青い空に映える白い壁の建物は、ギリシャを思い起こさせはしないか?
アドリア海に伸びる長い海岸線は、穏やかな内海の波を静かに受け止めているのだろう。
イタリアとギリシャの文化を、行き交うヒトやモノの流れとともに吸収し、
都市が形成されていったはずである。


その始まりは、はるか遠くカエサルの時代。
今から2,000年も前に始まっていたのだ、と思うと
クロアチアへ行ってみたい、というその気持ちもわかる気がする。

Makoecho-クロアチア
あけまして、おめでとうございます。

・・・みなさん、もう初売りにはお出かけになりましたか??

わたしもぷらりと街へでかけたのですが、
最近「ひとめぼれよね!これって・・・!!」って「ときめく」洋服に出会わないのです・・・。

どうしても、
「寒くなったから」とか「古くなったから」とか「壊れたから」とかとか
いう「必要にせまられたので」という理由でモノを買うことが増えてしまった・・・

悲しい限りです。

数年前まであった、あの溢れるような物欲はいったいなんだったのだ?!
(歳のせいかっ?!)

で、これは持論なのですが、
不景気になった昨今、在庫を以前のように持てなくなったメーカーは、
やはり「ウレる」であろうデザインや色に絞って生産しますよね?
そうすると、ブランド違えど、やっぱり似たよーな服ばっかりになってしまうのでは・・・
と思うわけです。
「ときめき」がないのは不景気のせいなのね!!
と信じたいのであります。

でもでもでもね、今年の春夏シーズンは期待ができそうっ!!
「ひとめぼれ」服をみつけてしまったのです・・・!!!

以前から注目していた「Sacai(サカイ)」!!

日経MJ元旦号にも出てたけど、色使いやデザインに
もうメロメロ~!!
その甘過ぎないディテール~
柔らかな色使い~
女子力アップ間違いなし~
しかもデザイナーは阿部千登勢(あべちとせ)さん、ジャパニーズなのだ~
青山の直営店にいきたい===!!

どの服にしようか迷っちゃう~!
って言えるように、お正月でむくむくになったスタイルを引き締めねば!!(うふ)

みなさん、今年は「Sacai」、が注目ですよ・・・!!
スティーブ・ジョブズ。
愛すべき人。
どうか、別の世界へ旅立っても、幸せであるように。
そう願います。
mako
今日、お休みであまり鳴らない自宅の電話がリーンと鳴った。

いつも居留守を使って、留守番メッセージの“夏木マリさん“におまかせしています。
そう、ウチの留守電メッセージは彼女の声で「お電話ありがとうございます~」と流れるのだ!!(ふふん)

そんな私も、気が向いたので電話に出ることに。
(本当は、どんなお電話もちゃんとでなくちゃいけないんですけどね・・・)

久しぶりの電話なので、おそるおそる「もしもし?」とでる。
「こんにちは~!」
おそろしく機械的な、それでいてテンションの高い声が聞こえてきた。
・・・アヤシい。こんなのセールスかなんかの電話に決まっている。

案の定、こちらの相づちとは全く噛み合ないスピードとテンションで、
一方的に「お話」とやらが続く。
完璧にマニュアルを読んでいるだけではないかっ!
その工夫のない話し振りにも少しイライラしてきた。
「はぁ。」と気のない相づちを打ちながら、切るタイミングを失っていると、

「それでは、書類をお送りさせていただきます!」
「はぁ。・・・・えっ?!」

いつの間にやら、相手の「お話」を承諾したようなニュアンスになっているではないか!
「はぁ。」も「イエス」と取られるのだな!?
!!!アブナい!!!

「いや、ちょっと待って下さいね。それは、家族に話してみないと・・・」
と、必死で抵抗する。
はっきり言って、彼の話していることはちーーっとも内容がわからないし、ぜーんぜん伝わらないのだ。
どれだけ「お得」な情報でも、全く乗る気がしない。

すると、次の一言が飛び出した。
「それでは、ご家族様とご相談の上、お電話ください。お電話番号をおメモいただけますでしょうか?」

おメモ?!おメモとな?!
丁寧な口調を心がけている(マニュアル)だろうと思われる。
だが、これほどまでに「ご」とか「お」とか付ける必要があるだろうか?
更には「おメモ」ときた!
スゴーく気になる。
マニュアルに書いてるんだろうか?
でも待てよ?
「おメモ」の前にちょっと言い淀んでいなかったか?
ということは「おメモ」は彼のオリジナル?!

しゃべり続ける彼の声は、もはや彼方。
「おメモ」の出所が気になってしょうがないが、
「おメモはマニュアルに書いてあるのですか?」とは聞きづらい・・・。
そのうちに、彼のバックグラウンドを想像し始めた。
全く知らない誰かに、それこそ5時間も6時間も「お話」を続けるのだろう。
「お得」ですよ、を繰り返しながら失礼のないように「ご」や「お」を多登して。
もしかしたら、この厳しい仕事のなかで「おメモ」は彼のアイデンティティなのかも知れない・・・
マニュアルに極力逆らわず、そして丁寧でなければ成らないことへのささやかな抵抗なのか。

そう考えると、スゴく切なくなった。
きっと彼は「おメモ」を言う前に一瞬戸惑ったのだ。
思春期に家族との葛藤に悩まされ、思い切って家出をしてしまう少年のように、
「えいっ!」という気持ちで声に出してしまったのだろう。

「おメモ」

その使い方、間違ってるよ。と言えなかった。

結局私は「相談してみますね」と言い電話を切った。
切り際の彼の声は、「それでは、おまちしております~」というマニュアル声だったが、
なんとなくやりきった達成感に満たされていて、清々しく聞こえた。

がんばれ、彼。
そのうち、「おメモ」より「お話」が伝わるときがやってくるよ。・・・たぶん。