「…うっ!」





「…はあっ!」







力尽きて…翔の背中に被さった……









「…はぁ…はぁ…智…さん…」






翔の背中から響く…低い声…





それが…妙に心地よかった…









「…腰…やべぇ…」






「大丈夫ですか…?」






「…なんとか…」








ゆっくりベッドに寝転んだ…






すると翔が俺を覗き込んだ…。









「…気持ち…よかった?」






「んふふ…めちゃくちゃ良かった。」






「俺も。あんな感覚…初めてで。」






「どんな感覚?」







「…説明し難いんだけど…

脳への伝達経路がショートした感じ?」






「んふっ…なんだそれ。」






「今度は智さんも味わってみて。

きっとこの気持ちがわかるはずだから。」







そう言って子どもみたいに嬉しそうに笑う翔…








「…翔…」





「え?」





「…好きだよ。」






「っ、!!!」






翔の目が驚くくらい大きく開いた…







「なんて顔してんだよ…んふふ。」







「…だって…」





「ん?」







「…好きって……初めて聞いたから…」






「え?そうか?」






「っ、そうだよっ!初めて言われたっ!」






「んふふ…そっか。」







「…嬉しい…」






今度は翔の目がキラキラ輝いていた……








「不安にさせてたならごめん。」






「智さん…」






「こういうとこがきっとダメなんだろうな。」





「えっ…」






「翔…」






俺は両手を広げて翔を抱き寄せた…







「…智さん…」







翔が俺に被さった…







「…いい加減…さんはやめれば?」






「あっ…でも…」







「なんだよ…」






「……さすがに…呼び捨ては…」







「じゃ…大野さんに戻るか?」






「それはっ!」





「んふふ。」







「じゃ…智…くん…でもいい?」






「んふふ…いいんじゃね?」








ギュッと翔を抱きしめると…






「…智くん…大好き…」






翔がかわいいことを耳元で囁いた…






「俺も…大好きだ…」






こんなセリフ…恥ずかしくて

面と向かっては言えない…






でも…こうしてたら言える…








「時々…こんな風に言ってくれる?」





「…時々でいいのか?」





「え!」






ガバッ!と翔が体を起こした…






ドキッ!






真上に超イケメンの顔が…






「…毎日聞きたい。」






「毎日なぁ…」





「えぇ…!」





「んふふ。」






「もぉ!本気で言ってるのに!」






「俺も本気だよ…」





「えっ…」








「本気で翔のこと…好きだ…。

…こんな風に感じるのも翔が初めてだ…」






「えっ…」