持っていた物を後ろへ隠した…







するとさとしが怒った顔で近付いてきた…








「っ、!」






ドンッ!






「!?」







さとしが俺に壁ドンをした…!









「っ、さ…さとし…?」






「……お前……怪しい…」






ギクッ!






至近距離でそう言われた…








「……。」






「…さ…とし…?」






黙ってジーッと俺を見つめるさとし…







ドキドキ……






あ!





次の瞬間……





チュッ!






「っ、!」






すぐに離れた……






さとし…?









「……俺たち……」






…ドキッ…






「…さ…と…」







「…俺たち……一部屋でよくない…?」






「……え!?」







「…だから……俺たち…

別々に暮らす意味…ある?」






「っ、!!」







「…そう思ってるのって……俺だけ…?」







急にさとしの顔が曇った…!







「っ、さとし!」






「っ、…なに…」






「もう少し待って…」






「え?」






「給料が入ったら…引っ越そう。」






「…え!?」







「もう少し広い部屋に。

俺とさとしとが一緒に暮らせる部屋に。」







「…翔…」







「だからそれまでは…」










「…んふふ。」





「え?」







さとしが突然笑い出した…










「俺が言ってるのはここのこと。」






「…え?」







「翔…仕事で部屋を放置してるから…

それだったらって思って。」







「…あ…!」








「俺は引っ越さない。」






「え!?」







「俺はここが好きだし、街も。

それにここには思い出がたくさんあるから。」







「さとし…」







「それに………」







「…さとし…?」







「…俺は……翔を……」






…俺を…?









そのあと…さとしが

のし掛かるようにしてキスをしてきた。







ズルッと畳に体が寝かされ…

その上にさとしが…







貪るようなキスをされ…

俺のスイッチも入ってきた…








だって…風呂場で散々いじり倒したんだ…








自分で自分のところをほぐして…

ナカを綺麗にして…そのまま……








自分のあの場所を確認したら…

やっぱ俺って上手いからさ…







一人で気持ちよくなっちゃったってわけ…








だから…だから……







今…俺の体は中途半端な状態で…

ウズウズしてるって話…








それをさとしにこんなことされたら…

そりゃスイッチも入ってしまう…









「はぁ…はぁ…」






「…っ、…さと…し…」








さとしがようやく離れた…








「…ごめん……止められなかった…」







ウズッ…






そんなセリフ…聞かされたら……








「…とりあえず…落ち着かせないとな…」






グイッ!






「っ、!?」








俺はさとしの手首を掴んだ…。