シャー…






浴室からシャワーの音が聞こえた。








「…片付けをしていて途中でシャワー?」







翔の行動がよくわからないまま

カーテンを開けて窓を全開にした。







「これ洗濯物か?」






部屋に散乱している服を広い集めていると…






ガチャ…






お!出たきた!







少しすると…







「さ、さ、さとし!?」







バスタオルを腰に巻いた翔が俺を見て驚いた。








「翔!お前全然片付いてないじゃん!」






「っ、!…今から!

今からする予定なんだよ!」







「今からって…じゃさっきまで

サボってたな!?」







「さ…サボってたわけじゃ…」








「とにかくこれは洗濯するのか!?」






「それはしないしない!片付けるやつ!」






「ったく…!」







俺は集めた服を畳んでいると…









「てかお前はなにしてるんだよ!」







「っ、え!?」







翔がバスタオル姿でベッドに腰掛けていた。








「早く服を着て片付けろ!

手伝ってやんないぞ!」







「っ、…わかってる…わかってるんだけど…」








そう言いながら翔は立ち上がろうとしない…










「…もしかして…体調が優れないとか?」






「え!?」







「…そう言えば顔が赤いし…

熱でもあるとか!?」







「っ、ち、違う!大丈夫だから!!」






「翔…?」







「…ごめん!俺も片付けるから!」







翔が立ち上がり服を着始めた。









「無理するなよ?疲れてるなら

ちょっと横になっててもいいぞ?」







「大丈夫!大丈夫!

昨日ゆっくり寝たから元気!元気!」







「…だったらいいけど。」









服を着た翔が押し入れの中を

ゴソゴソとしていた…









「翔…何してるんだ?」






「っ、!」






ゴンッ!






「いっ!」






「大丈夫か!?」






翔が頭をぶつけた。










「っ、大丈夫…!」







「お前…ほんとちょっと変だぞ?」






「え!?」







「…やっぱり少し寝てたら?」








俺は畳んだ服を持って翔に近付いた…







「っ、平気だって!

し、心配してくれてありがとう!

あ!服もありがとう!」








服を渡そうとしたら…






ガコッ…







「ん?」







何かが落ちた…







「これは…?」






「あー!」






掴もうとしたら…







「ダメ!」






「え!?」






翔が持っていた服を放り投げた!








「おいっ!」






「あ!」







気が付くと…折角畳んだ服が散乱していた…









「お前!」







翔を見ると…






「っ、…!」







手にしていた物を必死に隠そうとしていた…










「…何を隠したんだ!」







「っ、これは!」







「お前…怪しいぞ!」







「っ、だから…!」







俺は翔に詰め寄った…。