お金が好きな人は多いと思いますが
お金の増やし方を知らない人は多いのではないかな、と思います。
私が初めて一人でビジネスをしたのは18歳のときでした。
家で飼っていたシーズーが赤ちゃんを4匹産んだときのことです。
子犬達はペットショップで1匹3万円で
買い取ってもらう約束をしている、と父が言いました。
数年前、母親のシーズーをペットショップで購入したときは
12万円以上したはずなのに、そんなに安くなってしまうのかと
驚いたことを覚えています。
「3万円で売っちゃうくらいなら、家に残そうよ」と私は言いました。
すると父親は
「3万円が安いというなら、お前が自分で交渉してみろ！」と言いました。
そこから、話がぐちゃぐちゃにこじれ始め、父親と喧嘩になり
最終的に、私が子犬1匹を父親から3万円で買い取り
自分で売るか、自分で飼って世話をするかの
どちらかにしなさいという話になりました。
もともと動物好きだった我が家には
すでに、外飼いのハスキー犬が2匹、家の中にはシーズー2匹とMIX猫が1匹、
他に屋上で孔雀を1羽、アヒルを3羽飼っていました。
他にも金魚や沢ガニなども・・・笑
子犬を全部手放すことが寂しかったこともありましたが
実際に世話をする大変さも知っていました。
そこで、私は、まずは自分で売る努力をしてみて
売れなかったら私が飼おうと決めました。
でも、実際にはペットショップ以外
どこに売って良いのか分からない日々が続き
子犬は日々大きくなっていきました。
そんなある日、ふと新聞広告が目にとまりました。
新聞広告の「売ります・買います」というコーナーです。
新聞広告の下の欄を読むと
一行1,000円で広告が出せると書いてありました。
私は「これだ！」と思い、アルバイト代から広告費を捻出し、
「シーズーの赤ちゃん産まれました」
「白茶の模様で目の大きな男の子です」
「一生大切に可愛がってくれる方に安くお譲りします」
こんな文面で、自分の名前と住所、電話番号も記載して
水曜日と日曜日に掲載されるコーナーへ2回広告を出しました。
すると、2回目の広告で問い合わせが入り
実際に子犬を見て見たい、とお客様から言われました。
私は有頂天になり、当時、自宅から1時間以上離れたお客様の家に
その子犬を見せに行きました。
年配の女性のお客様は、一目で子犬を気に入ってくれました。
「お値段はいくらなの？」と聞かれ
とっさに私は「8万円です」と言いました。
ペットショップの売値が12万なのだから、
8万円は安いだろうと思ったからです。
すると、そのお客様は
「分割で買えるなら、うちの子として迎えたい」と言いました。
ええ～～～～、分割？？
まさかそんな事を言われるなんて思ってもみなかった私は
かなり焦ってしまいましたが、でも、ここで「分割はできません」と言ったら
買ってもらえないだろうと思い
「お代の半分を先にいただければ、残りは分割で大丈夫です」と言いました。
もしも、全額払ってもらえなかったらどうしよう、という不安はありましたが
父親にすでに3万円を払い、広告費に8千円を使っていたので
今現金で4万円をいただければ、最悪の場合でも損はしないな、と思いました。
結果、お客様はその条件で良いと言ってくれたので
その日のうちに現金4万円を頂き、子犬を新しい飼い主となった
お客様のおウチに置いて帰ってきました。
帰宅後、直ぐにお客様の家に電話を入れ
私の口座番号を伝え、毎月1万円づつ入金していただく約束をしました。
来月、ちゃんとお金を振り込んでくれるだろうか・・・
と、ドキドキしながら振込日を待っていたのをよく覚えています。
そのお客様は、毎月1万円づつ私の口座に入金してくれました。
18歳の時のこの出来事がきっかけで
私はビジネスの世界に入ることを決めました。
生活していく位のお金を稼ぐというのは、
会社勤めでなくても、そんなに難しくはありません。
ただ、難しいと思い込んでしまっているだけだったりします。
どんな人でも、お金を稼ぎだす能力はあるのに
お金を請求することが苦手だったり、自信がなかったり、
ビジネスは難しいという考えから躊躇してしまう人がいます。
料理が得意とか、人を励ますことが得意とか、片付けが得意とか
手芸や絵を描くこと、人の話を聞くことが好きとか、バイクが好きとか
好きなこと、得意なことはお金と交換できるんです。
ただ、その道のエキスパートにならなければ
稼げないと思い込んでいると、全てが難しく見えてしまうだけ。
実にもったいないです・・・。
現在、私は4つの不動産を所有し、2つの会社を経営していますが
最初は小さな仕事から始まりました。
18歳のときに父親から3万円で買い取った子犬を8万円で販売し
そこからトラックの運転手をしながら資金を貯め
22歳の時にペットショップを開業しました。
ペットショップを経営しながら、少し不動産の勉強をして
33歳のときに、3階建ての店舗を競売物件で購入しました。
不動産を購入できるほどのまとまった資金はなかったので、全額借り入れです。
その後も家族名義で、競売物件を3軒購入しました。
安い物件で築30年越えの平屋住宅も購入しましたが
家賃を月35,000円と格安にすることで借り手は常にいました。
4つの競売物件の中には、思ったように利回りが出ない物件もありました。
でも、それはそれで、いい勉強になり
どうしたらこの物件に価値を見出だせるだろうと考えると
ワクワクして、面白いアイデアが出てきたりもします。
また、父親が「安いから」という理由だけで購入した
幹線道路の市街化調整区域（家が建てられない土地）は
貸し看板の設置場所にしたりして資産運用をしています。
土地の売却を目的にしてしまうと買い手がつかない物件ですが
30m幅の幹線道路に面した土地なので
看板を設置したいという依頼は途切れることがないのです。
遊びや娯楽で使うお金は、目的を持たないと消費だけで終わってしまいます。
そして、その金額を年間で換算してみると、結構な金額になっていたりします。
そんな遊びや娯楽で使うお金の半分だけを
資産運用に役立てていくと、いざという時の安心にもつながったりします。
お金を生み出すコツ、作り出すコツは
柔軟なメンタルを身につけること、です。
まさに、脱ぎ捨てマインドな考え方です 笑
今日は、ちょっと長くなりすぎてしまったので
また、明日続きのお話を書きたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も素敵な１日でありますように！