文章にまとめると
本当に終わってしまうみたいで寂しくて
なかなか書けずにおりましたが、
みんなの心に作品がより鮮明に残っているうちに書かなくちゃと思いまして。
更には、ちょっと未来の素敵な想像をしたら俄然元気が出てきたので。
書きます
シアターキューブリック
『十二階のカムパネルラ』
無事、終演致しました！！！！
まずは皆様へ。
今回、初主演ということや、
SHOWROOM等いつもと違った形で宣伝させて頂いたことなどもあって、
本当にたくさんの方に観に来て頂きました！
予約が増えたとき
ああ、明日はこの方が来て下さるのだとチェックするとき
カーテンコールで皆さんのお顔を見るとき
終演後感想を読むとき
稽古中から本番中までずっとずっと私に元気を、そしてやる気を下さったのは皆様でした。
本当にありがとう。
貴重なお時間を使って、遠い方はわざわざ飛行機に乗って来てくださったりして、
本当に本当にありがとう。
お花もこんなに！！！！！
本当に、本当にありがとうございました…！
オファーを頂いたのはちょうど1年前くらいでした。(さっき振り返ってみた。)
情報解禁したのは2月。
今作の舞台ともなった浅草凌雲閣の跡が発掘されたのも2月。
そこからこの公演の「ふしぎ」
は始まりました。
仲間を募って
オーディションを見学させていただいて、
じゃこさんと花巻に行って、
ふしぎなことが沢山あって
宮沢賢治さんの作品を沢山読んで
これでもかというほどワクワクを溜め込んで
稽古が始まってみたら
なんっともいえない良い空気の座組で。
高瀬露さんという役に出逢って。
出逢ったときの安心感や喜びが大きかったのも束の間
緑川さんの繊細な演出が入り
高橋茉琴ＶＳ緑川演出高瀬露
のバトルが始まりました。笑
そのバトルは結局、私自身の中に緑川さんの露さんを落とし込むとてもとても大事な作業で
結果勝ったり負けたりしながらそれが自分の中に落とし込めそうになった時の感覚はきっと一生忘れない。
でもこんな難しいこと、
台本を読んでいるだけじゃ掴めないよって今思う。笑
よく根気よく伝え続けて下さったなあ緑川さん。
あおいちゃんとのシーンです。
落とし込むまでに時間がかかったので
じゃこさんや千田さんはじめ
色んな話をたくさん聞いてもらったり聞かせてもらったり寄り添ってもらいながら
コツコツ考えて研究して
あとは、みんなから沢山パワーもらって。
すごかったんです！
最後の最後まで発見ばかりでした。
初めてする動き、
初めて目が合う場所
初めて聞く台詞の音色
宝物がそこらじゅうに散らばってた。
それを見つけて拾うのがとても楽しくて嬉しかった。
その瞬間瞬間の
みんなの顔は絶対に忘れない。
発見の度に、ぐんと自分の中で生命力が大きくなるのが分かった。
そして最高の「ふしぎ」
『みえない ちから』
これをずっと、ずっと感じていました。
あたたかくて、大きな力。
確実に感じるパワーを
座組も感じる人は感じていたし
それを肯定してくださる方もいた。
まっすぐで、優しくて、あたたかい
一生懸命なみんなだから
きっと応援してくださっていたのだと思います。
人のパワーって計り知れません。
見えるものから見えないものまで
本当に尊くて、大きくて、すごい。
そして観に来てくださった方は体感してくださったでしょうか！？
『スタッフパワー』
なかむらしんいちろうさんデザインのリーフレットから始まり
(人を惹きつける吸引力が物凄いリーフレット)
美術、ひかり、音
「ずっとここにいたい」
なんて思える劇場は初めて。
だいたい劇場って、
お世話になります、お邪魔してます、感がすごいのだけど。。ふしぎだー
花巻の童話村で見た景色が
劇場に広がっていました。
感動という言葉なんかじゃおさまらないくらいでした。
感動した！！！！(おさまらない)
鳥肌なダンス振付に光が加わって
動画を見て思わず言葉にならない音で叫んだ。
そして次朗さんからのエールに大きな力をもらった。
衣装、ヘアメイク
キャラクター一人一人が活き活きとして、特にチュンセポウセ・電信柱のような男なんかは、もうそのビジュアルからお客様をこの世界に誘った
(もちろん芝居もとても素敵)
このスタッフパワーを含めて
【これがシアターキューブリックの劇場公演】
です。
1人でも多くの人に知って欲しかった
大好きな大好きな世界です。
そして、、、
愛すべきキャストたち。
あーーーもう
大好きーーーーーー。
まみぞう(あおい)、
劇場に入ってからの貴女の変化は物凄かった。
2人で沢山話したあのシーン、沢山褒めてもらったんだよ！いっぱい泣いたしいっぱい笑った結果をあの場に残せて本当によかった。
今氏先輩(前沢/藤原先生)、
今氏先輩の気遣いと優しさ、そして千秋楽まで芝居としっかり向き合う姿。あの疲労たっぷりな中の抜き稽古の時間は忘れません、笑っていただけて1番嬉しかったシーン。9場。
りさこ(チュンセ童子)、
誰よりも賢治さん愛の強いりさこに認めて貰えるようにと密かに必至でした。最後に貰ったお手紙にどれほど安堵したか！どんどん柔らかくなるチュンセ、ギャラリーから観ていてとても楽しかったー。りさこに賢治さんは見えたかな？
みく(ありす)
どんどん活き活きしていくみくに、どれほど楽しませてもらったか！
ひとつひとつの表情が見ていて本当にワクワクしたよ(*^^*)沢山気遣ってくれて本当にありがとう。
小道具の魚は帰って焼いて食べたかい？←
さよさん(南部監督)
ずーーーっと楽屋で台詞反復しているさよさん。物凄く胸を打たれました。これは稽古場からなのだけど、油断せず真摯に作品と向き合う姿に改めてその誠実さを忘れてはいけないとその姿で教えて頂きました。素晴らしい先輩。
ともみん(きり)
ラストシーン。
星空になる前のともみんとの尊い尊い時間。
あの顔を独り占めした私は本当に幸せだった。本当に素敵な顔だった。心のシャッターを沢山きったので、これからもずっと思い出し続けたいと思います！
千葉さん(電信柱のような男)
チュンセポウセとのコンビネーション、その中心で思いっきり引っ張る電柱がめちゃくちゃ、めちゃくちゃかっこよかった！20歳たちを気持ちいいくらい引っ張りあげる先輩、本当にかっこよかった！！
きらら(宮守)
忘れもしまい、千秋楽の前日に多大なるパワーを頂いた事件。
これがあるから芝居って楽しいと心から思ったあの回、きららが思ってるよりきっと相当大きな事件だった。そんな機会をくれたきららに心から感謝、露の現代での大切なお世話係。頼りにしていたのだと思います。
にこ(ポウセ童子)
芝居を楽しむ心、作品を愛する気持ちがこんなに人を輝かせるのだとにこを見ていて痛感した。
そのキラキラパワーをこれからもずっと持ち続けて欲しい、チュンセとの双子力、最高だった！
シアターキューブリックのみなさまには、、
なんでしょう、書かずとも伝わってるんじゃないかな、えのちゃん以外。(えのちゃんのいじり方が進化していく)笑
じゃこさん。
片山さん。
千田さん。
発信したら、心の深いところで、しっっかりと受け止めて、しっかりと返してくれる、そんな人たち。
えのちゃん。初めてのキューブリックの舞台、4年経ってようやく。
初舞台ご一緒できて嬉しかった！
一人一人が特別で、とてもとても信頼していて
一人一人が本当に大好きです。
また必ず、必ず！！
板の上で。
奥山さん。
栗原さん。
シゲさん、ゆうさん、めぐさん、市場さん、サカイさん。
みどりかわさん。
(言いたいことは伝わってるはず)
この大安心な方々と
次にお仕事させて頂く時には、
もっと人としても表現者としても
進化していたい。
進化して、帰りたい。
そして、より多くの人にこの団体を知って欲しい。
ひと公演終えて更に、
そう思うのです。
大切な大切な場所。
なのでまだまだこれからも
よろしくお願いします。
十二階のカムパネルラは終演しましたが、
私としては
花巻にご挨拶に行くまでは
ほんものの真っ白な花巻を見るまでは
終わる気がしないのです。
なのでまだ少しだけ
見守っていてくださいね
これまでの集大成
みんなの力あっての私の確かな代表作
そして、、、
新たなスタート地点。
またここから、次の扉を
世界中みんな
今夜だけは
平和の祈り捧げましょう
みんなの心に
この作品が生き続けますように。
高瀬露役 / 高橋茉琴
see-ya(・∀・)