手術関係なので、綺麗じゃない言葉も出てきます。
その辺をご注意下さい。


手術当日。
睡眠剤のおかげでいつも通り寝れた。
安定剤が効いてるせいか、それとも寝ぼけているのか
実感も緊張感もない。

歯磨きして顔を洗って手術着に着替える
手術着はあちこちスナップとかマジックテープがついてて
簡単に脱ぎ着させられるようになってる。
ちなみに、下着はパンツのみ着用。
前日の説明で聞いてびっくりしたのは
手術台に上がる時はパンツ一丁なんだそうだ。
その上手術中は全裸なんだって!!
「ドクターX」とか「DOCTORS」とかそんな描写ないよね?
手術する場所によるのかもしれないけどさ。

そんな事をしてたら看護師さんが補水経口液を持って来た。
言われた通りに飲んで、その後、いつもの薬を飲む。
そしたら両親が来た。(手術中、家族に待機しててもらう)

看護師さんが来て、手術着をちゃんと着てるかチェック。
チェックの後「じゃ、行きましょうか。ご家族の方もご一緒に」
と声を掛けられて、歩いて手術室へ。
これも、ドラマだとストレッチャーに乗せられて手を握られながら
酸素マスクをつけた私が「頑張ってね!」って家族の言葉に微笑んで答える
みたいなシーンだけど、そんな事はなく、手術室の前で
「んじゃねー!また後でね!」とバイバイして別れた。
この時点でも全然緊張しない。

この時、看護師さんが
「お父さん、すごく心配なのね。すごい顔してましたよ。見ました?」
見てない。てか、すごい顔って何だよ、手術の前に笑わせないで(笑)

手術室に入るとまず、名前と生年月日、今日は何の手術を受けるかを
手術室の看護師さんに申告する。
手元のデータと合っていればOK。
その後、手術台に案内される。

そこには部長先生、病棟主治医先生、主任先生がいたので
「おはようございます、今日は宜しくお願いします」
とご挨拶。
部長先生から「寝てたらあっという間だから、何も心配しないで」と言われ
主治医先生からは「おはよー!緊張してる?大丈夫だから頑張りましょうね!」
とちょっと会話。

看護師さんに促され手術台に横たわる。
と同時に酸素マスクを付けられ、あちこちから手術着のマジックテープや
スナップを外したり、点滴のルートを確保する手が伸びてきて
お?お?と思ってる内に、意識が遠のいた。

次に気付いたのは、名前を呼ばれた時。

部長先生や主治医先生、看護師さんが笑顔で覗き込んでる
部長先生が「無事に終わりましたよ。もう大丈夫」と言ってくれた。
主治医先生は「これ、取ったものですよ。右の卵巣は見たけど
綺麗だったから、取ってないです。頑張ったね!」と言ってくれた。

手術自体は3時間ちょっとで終わったらしい。

部屋のベッドを持ってきてくれてたので、そこに移され
痛み止めの点滴をぶらさげて部屋まで運ばれる。
両親とは部屋で合流。
そこで、筋腫と子宮を両親に確認してもらったらしい。
(後日、主治医先生からお父さんがすごい顔してましたよと教えてもらう。
父よ、毎回どんな顔してたんだ???)

痛み止めと麻酔が抜けきってないせいか、夢うつつ。

母が言うには、ずーっと(お昼位に手術が終わってから)
「痛いー」だの「うーーーー」だの、うわごとを言っていたらしい。

途中自分がどんなカッコをしてるのか気になって見ると
腕には痛み止めの点滴+麻薬系の強い痛み止めを入れるための装置
足は着圧ソックスをはかしてもらっていて、その上から、エアポンプで
膨らませたりしぼんだりするクッションを付けられている
それでマッサージをして血栓が出来ないようにするらしい。
口には酸素マスク。
そして、尿管がつながれていてどんどん排出されていく。
トイレに行きたくならないのはこれのおかげか。

この後一番越えるのが大変だった。