カウンセリングを続けているある日、
なんだか自分の気持ちがざわざわしている事に気付いた。

「自分の気持ちを見る癖をつける」というカウンセリングを受ける側の
心得的なやつで、自分の気持ちをよく観察してみると、理由がぼんやり見えてきた。
どうやら、カウンセラーさんの事が気になっているようだ。

気になってるというか、はっきり言うと「独占したい」とか
「あの人が欲しい」という「恋愛感情」みたいなもの。
今まで人に対してそんな気持ちになったことがあんまりないので
「私にもそんな気持ちが!」という驚きと「いやいや、そんなのないって」という
否定の気持ちが私の中で揉める、揉める(笑)

なにせ、カウンセラーさんは「草食系男子」というジャンルだけは
私の好みにあってるけど、それ以外に関しては全く好みではない。
多分、同僚だったり同級生だったり、普通に一緒にいる環境だったら
こんな気持ちにはならないと断言してもいいくらい。
だから「恋愛感情」を持つなんて有り得ない。
なのに、なんでこんな気持ちに?

グーグル先生に伺ってみると、納得の行く回答を得られた。
「転移はカウンセリング中に過去にあった人物に対して抱く感情や、
受け入れて欲しかった感情を無意識のうちにカウンセラーに対して向けること。」だそうだ。
って事は、元彼とかそういう人に向けた感情を、カウンセラーさんに向けてるって事?
なんだ、それは(笑)
それはどっか壊れてるんじゃないの?私。
あ、壊れてるからカウンセリング受けてるのか。

この続きが怖かった
「カウンセラーはその感情を分析して、心の中核にあるものを掴み
今後の治療に活かしていく」

え?感情を把握して分析?
やめて欲しい(笑)こんな気持ちになってるの掴まないで(笑)
まあ、向こうも想定済みの感情だろうから、私がじたばたしても仕方ないのか。

そして、この説明文の最後はこうなっていた
「この依存や不安を乗り越えた時に、カウンセラーとの信頼関係が深まり
治療がスムーズに進められるようになる」

はあ、そうですか・・・
不安というか依存というか、そんな気持ちはないと思ってたんだけどなー
だって、最初から「有料の優しさ」とか「有料の神様」とか思ってたし
さっきも書いたように「私の好みの男性ではない!」って思ってたのに。

カウンセリングを受けていたら、誰しもが通る道なのかも。
そして、これを乗り切らないといけないのか。ぐぬぬ。

グーグル先生のお答えには、「無条件に先生が大好きです(はーと)」的な人が
いっぱい出てきたのだけど、
私のように「だって!全然好みじゃないもん!!だって有料の優しさだから
ほんとの優しさじゃないもん!恋愛感情なんてないもん!」と思いつつも
「でも、この人を独占したい!」というひねくれた感情を持ってる人も他にいるのかな。

そして、この感情を把握してるであろうカウンセラーさんの苦労を偲んでみるのでした(笑)