《MAKKI-WEB》


次回(10月6日)、コピー楽譜配布があるので、9:40には集合したいと思います。コピー担当の方達は特に遅れないでね♪

10~11時は竹村先生によるフランス語のディクション指導があるので、該当の方たちは移動して下さい。


授業後はインペクから話があるので少~しだけ残って下さい!

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次回【10月6日 火曜日】授業予定

次回【10月6日 火曜日】授業予定


場所:二期会会館

時間:10:00~13:00 (※9:40集合


指導:竹本節子 先生、竹村靖子 先生、谷茂樹 先生

ピアノ:田村ルリ 先生


ヘングレ一幕 西川 斎藤 25分

リゴレット 土居 25分

ウィンザ― 松本 矢口 25分

休憩 10分


椿姫一幕 内山、今村 20分

椿姫二幕 中島 25分

椿姫三幕 川野、田口、斎藤 20分

ウィンザ― 飯塚、光村 25分


コピー楽譜配布があるので、9:40には集合したいと思います。コピー担当の方達は特に遅れないでね♪

10~11時は竹村先生によるフランス語のディクション指導があるので、該当の方たちは移動して下さい。


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後期 演目一覧表

《牧川クラス後期 演目表》

●La Traviata(椿姫) by Giuseppe Fortunino Francesco Verdi
1幕 p39~51 ヴィオレッタ 内山 アルフレード 今村 (田口)
2幕 p90~117 ヴィオレッタ 中島 植原 ジェルモン 塩入先生
3幕 p222~239 ヴィオレッタ 川野 アルフレード 田口 アンニーナ 斉藤

●Rigoletto(リゴレット) by Giuseppe Fortunino Francesco Verdi
1幕p88~116 ジルダ 土居 リゴレット 塩入先生

●Les Pecheurs de Perles(真珠採り) by Georges Bizet
3幕 p160~173 レイラ 伊藤光 ズルガ 塩入先生

●Carmen(カルメン) by Georges Bizet
一幕p58~73 ミカエラ 長井 伊藤葉子 ホセ 田口

●Hänsel und Gretel (ヘンゼルとグレーテル) by Engelbert Humperdinck
1幕 p12~33 グレーテル 西川 ヘンゼル 斉藤
2幕p105~122
①グレーテル 簡  ヘンゼル斉藤
②グレーテル 藤城 ヘンゼル 光村

●Die lustigen weiber von windsor(ウィンザーの陽気な女房たち) by Carl Otto Ehrenfried Nicolai
1幕p17~32 ①フルート夫人 松本
ライヒ夫人 矢口 ②フルート夫人 飯塚 ライヒ夫人
光村

●La Cenerentola(シンデレラ) by Gioachino Antonio Rossini
1幕p58~71 シンデレラ 矢口 ラミロ 今村


本科生 後期の予定一覧

工事中・・・

La Traviata(椿姫)

La Traviata(椿姫)


初演6.March.1853年3月6日/ヴェネツィア・フェニーチェ座/Teatro La Fenice,Venice
原作:デュマ・フィス/Alexandre Dumas fils
台本:伊語/ピアーヴェ/Francesco Maria Piave
演奏時間:第1幕30分/第2幕1時間/第3幕30分/合計約2時間
楽器編成
2Fl(Picc),2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Tim,Per(GC,Cym,Trgl,Tambrin)/Hf/Str
sul palco:Arpa,2Picc,4Cl,2Hr,2Tb,Nacch.,Picche.,Tamb
概説:
この作品はヴェルディにとって、唯一の現代劇オペラといえる。原作はフランスの劇作家デュマ・フィスの戯曲によっていて、フランス語の原作“La Dame aux Camelias”から、日本語に訳するに当たり、「椿姫」という題名を与えたが、ヴェルディのオペラのイタリア語タイトルは、La Traviata(道を踏み外した女、堕落した女)という。現在ではビゼーの「カルメン」、プッチーニの「蝶々夫人」とともに、世界の3大オペラといわれている。なお原作者のデュマ・フィスは、「モンテクリスト伯」や「三銃士」などを書いた、アレクサンドル・デュマ(大デュマ)と、ベルギー出身のお針子とのあいだに生まれた私生児で、この「椿姫」の原作を書いたのは24歳のときだった。ヒロインのヴィオレッタのモデルになったのは、実在のマリー・デュプレシスという女性で、彼女は当時の高級娼婦ドミ・モンドであったという。

登場人物
ヴィオレッタ・ヴァレリー/Violetta Valery/パリの社交界の高級娼婦/S
アルフレード・ジェルモン/Alfred Germont/ヴィオレッタの恋人/T
ジョルジュ・ジェルモン/Giorgio Germont/アルフレードの父/B
フローラ/Flora/ヴィオレッタの友人でライバル/MS
アンニーナ/Annina/ヴィオレッタの女中/S
ガストン子爵/Gastone/アルフレードの友人/Br
ドゥフォール男爵/Douphol/アルフレードのライバル/Br
ドビーニ侯爵/D'Obigny/ヴィオレッタの崇拝者/B
医者グランヴィル/Grenvil/B
ジュゼッペ/Giuseppe/ヴィオレッタの召使い(フローラの召使い)/B
用足しの者/B
パリの社交界の紳士淑女/コーラス

時と場所:19世紀半頃。パリ、およびその郊外
あらすじ第1幕
 パリのヴィオレッタ邸のサロン。パーティもたけなわの一夜、大勢の客が女主人のヴィオレッタを取り巻いている。そこへガストン子爵が、友人のアルフレードを彼女に紹介する。アルフレードは南仏の富豪の息子だが、まだ遊びというものを知らない、純情そのものの青年である。以前から彼女を慕っていたアルフレードは、知り合った喜びを有名な、「乾杯の歌」に託してうたう。ヴィオレッタは客をダンスに誘い、ここから「ワルツと二重唱」になる。彼女は次の間に行きかけて、ちょっとよろめいて倒れそうになる。かなり重症の結核に、罹っているのである。アルフレードは1人部屋に残って、彼女の介抱をする。ここで彼は愛の告白をして、1日も早くふしだらな生活から、足を洗うよう忠告する。彼女は突然のことに驚くが、彼の態度が真摯で誠実なのに、強く心を動かされる。アルフレードが帰ろうとすると、彼女は椿の花を一輪渡して、この花がしぼんだ頃に再会しましょうと、翌日に会う約束をする。
 宴も終わり、客たちも帰って行くと、部屋にはヴィオレッタただ1人だけ取り残される。そしていよいよヴィオレッタのシェーナとアリア、「ああ、そは彼の人か~花より花へ」が始まる。まず本当の愛を知った喜びがうたわれ、将来の自分の幸せを思ってうっとりとするが、突然気を取り直して、例え人に愛されても、いずれは捨てられてしまう身の上、だからいっそのこと自由に享楽に耽ろうと、華やかなカバレッタ風のアリアになる。邸の外からは、アルフレードのうたう声が聞こえ、するとヴィオレッタの心は再び千々に乱れる。

第2幕
 パリ郊外のヴィオレッタと、アルフレードの愛の巣。ヴィオレッタに夢中のアルフレードは、愛の生活の喜びをアリア「燃える心を」に託してうたう。ところが現実の生活は厳しく、彼女は持ち物をパリで売りに出さねばならない。それを知ったアルフレードは、自分も金策のためにパリへ行く。
 1人残ったヴィオレッタのところへ、アルフレードの父ジェルモンが訪ねて来る。彼は最初高圧的に、真面目な自分の息子を誘惑するとなじるが、彼女が自分の財産まで投げ出して、彼に献身的に尽くしているのを知って心を改める。だがジェルモンは、彼女がそのまま息子といると、娘の縁談に差し支えるから、涙を飲んで別れて欲しいと懇願する。泣く泣くそれを承知したヴィオレッタは、1人の女が自分の幸せを犠牲にしたと、お嬢さんに伝えてくださいという。最後はジェルモンが、彼女を慰め励まし帰って行く。
 ヴィオレッタは手紙を書いて、戻って来たアルフレードにジェルモンの来訪を知らせる。使いの者にその手紙を持たせ、アルフレードに届ける。彼は不審に思って封を切ると、それは離縁状である。彼は読んで驚き、そして怒る。そこへジェルモンが戻って来て、怒り悲しむ息子を慰める。有名なアリア、「プロヴァンスの海と陸」。だが息子はそれに耳を貸さず、復讐してやると叫んで出て行く。
 パリのフローラのサロンで、アルフレードがカードに興じている。そこへヴィオレッタが、ドゥフォール男爵と登場する。アルフレードはヴィオレッタに、本当に心変わりしたのかと詰問する。彼女はジェルモンとの約束で、仕方なくそうだと答える。すると彼は大勢の客の面前で、彼女の不実を罵り、彼女にカードで勝った金を叩きつける。ヴィオレッタはショックで気を失い、人々は彼の無礼を咎める。父親のジェルモンは、息子を叱りつける。もう取り返しがつかないと、後悔するアルフレード。それでも彼を思い続けるヴィオレッタと、思い思いの心を打ち明ける、大コンチェルタートで幕が下りる。

第3幕
 前の幕から約1ヵ月後の謝肉祭の朝、ヴィオレッタの寝室は薄暗く、いかにも貧しそうにみえる。彼女の結核は悪化して、持ち物も売り尽くして死を待つ身になっていた。起き上がろうとするが、よろよろとして起き上がれない。容色もすっかり衰えて、かつての面影もない。医者のグランヴィルが往診するが、彼はヴィオレッタを安心させるため、すぐに良くなるというが、彼女は信じてはいない。医者は帰りがけに、侍女のアンニーナに、もう長くはないと耳打ちをして辞去する。ヴィオレッタはアンニーナに、用事をいいつけて1人になる。
 彼女は1通の手紙を取り出して、それを読み始める。ジェルモンからのもので、約束を守ってくれた礼と、アルフレードに真実を話したことが記されているが、彼女は読み終わってもう遅いわとつぶやく。そして鏡の中の自分をみながら、有名なアリア「さようなら、過ぎ去った日よ」をうたう。窓の外からは、謝肉祭の賑やかな合唱が聞こえて来る。するとアンニーナが駆け込んで来て、アルフレードが帰って来たことを告げ、続いてアルフレード化飛び込んで来て、2人はしっかりと抱き合う。彼は自分の非礼と身勝手な態度を詫び、彼女も生きて彼に会えたことを喜ぶ。そしてこれも有名な二重唱、「パリを離れて」がうたわれる。2人は喜びのお礼に、教会へ行こうと、ヴィオレッタは着替えをしようとするが、力が尽きてその場に倒れ込む。アンニーナが急いで、医者を呼びに走る。
 そのときジェルモンと医者が、慌しく入って来る。ジェルモンは自分の行ないが、こうした悲劇を招いたのだと、深く後悔してヴィオレッタを初めて娘と呼び許しを乞う。ヴィオレッタは手箱の中から、自分の肖像の入ったメダルを取り出し、それを片身としてアルフレードに渡し手、いつの日か結婚するとき、その清らかな娘にこれをあげてと懇願する。そのとき不思議なことに、彼女の顔に明るさが甦り、気分が良くなって、苦しみの痙攣もないも泣く、もう一度生きられるかも知れないというが、これが薄幸のヴィオレッタの最後の言葉で、アルフレードは彼女の名を呼んで泣き崩れ、ジェルモン、アンニーナ、医者の3人は泣きながら神に祈る。幕。

Rigoletto(リゴレット)

Rigoletto(リゴレット)


初演:1851年3月11日ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場
台本:ピアーヴェ/Francesco Maria Piave
演奏時間:第1幕50分/第2幕25分/第3幕32分/合計約2時間
楽器編成:
2Fl(Picc),2Ob(EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tuba/Timp,G.C./Str
舞台上:2Vl,Vla,Kb
舞台裏:Banda,GC,Bell
概説:
この作品はヴェルディの26のオペラの中では、最初の成功作であるといわれている。原作はフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの戯曲「逸楽の王」で、王様のご乱行を扱った内容のため、台本の段階で上演禁止処分を受けたのだった。ただ当時の保安長官マルテロが、大のヴェルディ・ファンだったため、登場人物の名前と役柄、それに場面の模様替えをするとの条件で、上演が可能になり、僅か40日間で作曲が完成したという。舞台はフランスのパリから、北イタリアのマントヴァに変わり、人物もフランソワ1世がマントヴァ公爵、せむしのトリプーレがリゴレット、娘のブランシュがジルダ、殺し屋のサルタバタールがスパラフチーレと変わり、題名も「呪い」から「リゴレット」に変更された。1851年の3月11日、ヴェネツィアで初演され、大成功を収めたため、これがヴェルディ中期の門口に立つ傑作との評価を得たのである。

登場人物:
リゴレット/Rigoretto/Br
その娘ジルダ/Gilda/S
領主マントヴァ公爵/Mantova/T
刺客スパラフチレ/Sparafucile/B
その娘マッダレーナ/Maddalena/A
モンテローネ伯爵/Monterone/Br
チェプラノ伯爵/Ceprano/B
チェプラノ伯爵夫人/MS
ボルサ/Borsa/T
マントヴァの廷臣/マルロ/Marullo/Br
ジルダの乳母ジョヴァンナ/Giovanna/MS
その他貴族、廷臣、町の人達

第1幕
 16世紀北イタリアのマントヴァ公爵邸の大広間、今華やかに舞踏会が開かれている。若くてハンサムな公爵は、招待客の中で最も美しい、チェプラーノ伯爵夫人に色目を使い、有名なバラータ「あれか、これか」をうたう。そして彼女を別室に誘い、嫉妬した伯爵にせむしの道化師リゴレットが、皮肉な目つきで冷やかすので、伯爵は憤然として公爵を追う。そしてリゴレットも、いつの間にか退場している。
 すると廷臣のマルロがあらわれ、一同にリゴレットが町外れに妾を囲っているというので、皆はびっくり仰天する。再度公爵とリゴレットが登場して、チェプラーノ伯夫人のことを噂していると、老モンテローネ伯爵が怒鳴り込んで来て、娘を弄んだと公爵を非難する。リゴレットは小バカにした態度で、伯爵をからかうので、伯爵は呪いの言葉を投げつける。迷信深いリゴレットは、その呪いを心から恐れる。
 リゴレットの一人娘ジルダを住まわしている小さな家、マントに身を包んだリゴレットが帰宅する。その途中で殺し屋のスパラフチーレに会い、貴族を1人殺す値段と、彼の連絡先を聞いて別れる。そしてモノローグ、「彼は剣で、俺は舌で人を殺す」と自嘲的にうたう。帰宅したリゴレットは、ジルダを抱きしめ、お前なしでは生きられないと叫ぶ。ジルダは教会に行く以外、外出も禁じられていて、女中のジョヴァンナの厳しい監視下におかれている。リゴレットは人の気配を感じて、様子を窺いに外へ出る。その隙に1人の学生服姿の男が、庭に忍び入る。戻って来たリゴレットは、くれぐれも戸締りに気を配るよう命じて出て行く。学生に化けた公爵は、女中に金を握らせて席を外させ、ジルダに愛の告白を始める。それはいつも教会で会う若者と知るや、彼女も安心して打ちとける。そして有名なアリア、「慕わしい名」になる。
 家の外では廷臣たちがリゴレットの妾を攫って、公爵にプレゼントしようと集まって来る。来合わせたリゴレットには、チェプラーノ伯爵邸から夫人を攫うのだと騙し、目隠しをした上に梯子をしっかりと押さえさせる。そして彼らはリゴレットの家に侵入して、ジルダを拉致して逃げ去る。異変を感じて目隠しをとると、攫われたのは自分の娘だっのに気付き、リゴレットは狂ったように「ああ、あの呪いだ」と絶叫して倒れてしまう。

第2幕
 ジルダが攫われたと知った公爵は、アリア「彼女の涙が見えるようだ」と嘆く。そこへ廷臣たちが来て、ジルダを攫って来たと報告する。公爵は喜んで、彼女に会いに別室へと行く。娘の行方を探りに来たリゴレットは、廷臣たちの様子から、ジルダがここへ拉致されて来たと悟り、娘を返せと息巻く。アリア「悪魔め鬼め」。廷臣たちはそのとき初めて、リゴレットの妾だと思っていたあの女が、真実の彼の娘だったのを知ってびっくりする。
 するとジルダが泣きながら、転げるように出て来て父親の胸に身を投げかける。父娘2人だけになると、公爵との馴れ初めから、今に至るまでの経過を「祭の日にはいつも」のアリアに託して語る。それを聞いた父は「娘よ泣きなさい」と慰める。そこへモンテローネ伯爵が、衛兵に引かれて通りかかる。老伯爵は公爵の肖像画を仰ぎ見ながら、呪いの言葉を投げつける。それをみたリゴレットも、この仇は必ずとってやると復讐を誓う。


第3幕
 ミンチョ河畔のスパラフチーレの経営する簡易ホテル。彼は妹のマッダレーナ暮らしていて、彼女がくわえ込んできた客から、金品を強奪したり、殺害したりして生活している。家の中ではスパラフチーレが刀の手入れをして、外にはリゴレットとジルダがいる。今リゴレットは、公爵を殺そうと企んでいる。そして娘のジルダに、浮気をする公爵をみせて、諦めさせようとしている。その公爵が軍服姿で颯爽とあらわれ、余りにも有名なアリア「女心の歌」をうたう。スパラフチーレは妹に公爵の相手をさせ、自分は外に出てリゴレットと打ち合わせて、舞台裏に姿を消す。リゴレットは娘に塀の穴から中をのぞかせて、公爵がマッダレーナを口説いているところを見せる。それをみて、ジルダは絶望する。ここでそれぞれが自分の心境を吐露する、これもまた有名な四重唱が展開される。「何と美しい人」と誘いをかける公爵、「ご冗談を」といいながらまんざらでもないマッダレーナ、「だまされたこの身」と嘆くジルダ、「泣いて何になる、復讐だ」と怒るリゴレットという具合である。リゴレットはジルダに、男装してヴェローナに行くように命じ、その後でスパラフチーレに半金を払って殺しを依頼する。やがてリゴレットが去り、スパラフチーレが家の中に入ると、外は急に激しい嵐になり雷鳴が鳴り渡る。中では公爵がマッダレーナを口説きながら、2階の別室に消える。公爵が寝てしまうと、スパラフチーレとマッダレーナは、殺しの一件で口論になる。実はマッダレーナは公爵にぞっこん惚れ込んでいるので、あのせむしの依頼人を殺してくれという。スパラフチーレはそれに取り合わないが、結局は妥協して、もし真夜中の前に訪ねて来る者がいたら、そいつを身代わりにしてしまおういうことになる。これを聞いたジルダは、自分が愛する公爵の身代わりになろうと決心する。
 しばらくしてジルダは戸を叩くが、激しい雷鳴の轟く中で彼女は犠牲になる。真夜中になって約束どおり、リゴレットがやって来る。スパラフチーレはずっしりと重い袋をリゴレットに渡すと、残金を受け取ってそのまま姿を消す。これで復讐が出来たと、リゴレットは満足げに袋を引きずって河原の方に行く。するとスパラフチーレのホテルから、公爵のうたう「女心の歌」が聞こえて来る。驚いてリゴレットは袋を開けてみると、中には娘のジルダが虫の息で横たわっている。嘆き悲しむリゴレットに、ジルダは不孝を詫びながら息を引き取る。ああ、あの呪いをとリゴレットは、ジルダの上に失神して倒れる。幕。

Les Pecheurs de Perles(真珠採り)

Les Pecheurs de Perles(真珠採り)


ジョルジュ・ビゼー
Georges Bizet(仏1838-1875)


台本:ミシェル・カレ、ウジューヌ・コルモン
Michel Carre et Eugene Cormon(仏語)


初演:1863年 9月29日
リリック劇場(パリ)


演奏時間:前奏曲3分/第1幕46分/第2幕36分/第3幕36分)合計120分
楽器編成:2Fl(2Pic),2Ob(EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb/Tim,2Tambrin,SD,BD/Hp/Str
Banda:2Cl,Fl,Hp,Tamb,TT


概説:
オペラ『真珠採り』は、38歳で早世したビゼーの25歳のときの作品で、この作品によりオペラ作曲家の地位を確立した。ビゼーのオペラでは、金字塔である『カルメン』以外では、この『真珠採り』が時折上演されるのみである。旧来の番号オペラの形式だが、異国情緒あふれるオーケストレーションや、劇的な音楽は、『カルメン』への萌芽がはっきりとうかがわれる。また、劇中のいくつかのアリアは頻繁に歌われる。

【登場人物】
レイラ/巫女/Leila/Sop
ナディール/真珠採り/Nadir/Ten
ズルガ/真珠採りたちの頭/Zurga/Br
ヌーラバッド/バラモン教の高僧/Nourabad/Bs


【あらすじ】
時と場所:未開時代のセイロン島
<第1幕>
セイロン島の浜辺。真珠採りたちが歌い踊っている。ズルガが現れ、人々はズルガを頭に選び、服従を誓う。その場に長く村を離れていた漁夫のナディールが戻る。ズルガは幼なじみのナディールに、その昔二人で美しい尼僧のレイラを争って、互いが恋敵となった思い出を語り合う。その女性がいない今では、もう二人の友情を壊すものはないと誓う。
その時、舟が近づき、ベールで顔を覆った巫女(レイラ)がやって来る。この島では一年に一度、漁夫たちの安全と大漁を祈るために、神聖な巫女が現れる。ズルガはベールで顔を覆った巫女(レイラ)に、一生ベールを下ろし、決して顔を見せないこと、そして処女のまま祈り続けることを誓わせ、それを守るならば高価な真珠を与えるが、誓いに反すると死刑になると告げる。巫女(レイラ)は、ベールの陰からかつての恋人ナディールを認め動揺するが、この誓約をする。人々は「ブラーマ!」と讃えおごそかに合唱する。高僧ヌーラバッドによって、岩の上の寺院に伴われたレイラは、そこで皆の無事を祈る歌を歌うよう命じられ、一人取り残される。一同が去り日が暮れる。そこにナディールが近づき、巫女の声から彼女がレイラであることに気付く。ナディールは、かつての夜を思い出し、ロマンス「耳に残る君の歌声」を歌う。そして、今なおレイラを愛する気持ちを、ズルガに話さねばと決意する。僧侶たちが現れ、祈祷がはじまる。レイラはナディールへの想いをこめて歌い、ナディールもまた崖下から彼女への想いを答え、熱烈な二重唱を歌う。


<第2幕>
海のそばの荒れ果てた寺院
高僧ヌーラバッドは巫女のレイラに一人寺院に残るように命じた。レイラは誓いを守るようにと念を押すヌーラバッドに、真珠の首飾りを見せ、子供の頃、ある男をかくまい、剣を突きつけられても口を割らなかったこと、またその首飾りはその時に礼としてもらったものだと話す。レイラは、今もその頃の意志の強さを失っていない、と答えるが、ヌーラバッドは秘かに見張りを置く。ナディールは、夜の闇に隠れてレイラに会いに来る。 茂みの中にナディールの気配を感じたレイラは、名高いカヴァティーナ「いつかのような暗い夜に」を歌う。ナディールを愛し続けていたレイラは、ナディールを愛することは死につながると、拒み続けるが、ついにナディールの情熱に抗しきれず、彼の腕に抱かれる。しかし、帰途についたナディールは見張りに捕らえられ、二人は処刑されることとなる。頭領のズルガは、親友のナディールを助けようと駆けつけ、処刑はせず、二人を追放すると告げる。そして、巫女にベールをあげて顔を見せるよう命ずる。一度は、親友を救おうとしたズルガだったが、彼女がレイラだったと知ると、激しい嫉妬に駆られ、二人に死刑を宣告する。


<第3幕>
第1場/天幕の中
ズルガは嫉妬に駆られて、二人の処刑を命じたことを後悔している。そこにレイラが連れて来られ、ナディールだけは助けて欲しいと願う。ズルガは、自分もレイラを愛していたと告げるが、ナディールに対する彼女の深い想いに触れ、再び嫉妬をかき立てられる。死刑は覆らないと言い渡されたレイラは、形見として彼女の母親に届けてほしいと、真珠の首飾りを託す。これを見たズルガは、彼女こそ、かつて彼の命を救った少女だったと知り、二人を助ける決意をする。
第2場/処刑場
人々が酒に酔い、荒々しい踊りを繰り広げる。レイラとナディールが引き立てられ、夜明けとともに火刑が始まると伝えられる。しかしその時、ズルガが村に火が放たれたと叫ぶ。彼は二人を逃がすために、村に放火したのだ。人々が村へと走り去ると、ズルガは鎖を断ち切って首飾りを示し、二人を逃がす。
(以下複数の版、演出が存在する)
原作版→ズルガがレイラとナディールを逃がし、遠くから二人の喜びの声が聞こえる中、ズルガはレイラへの愛を諦め、幕となる。
改訂版→隠れて一部始終を見ていたヌーラバッドが、ズルガを告発し、彼は村人の手にかかって殺害される。遠くからレイラとナディールの喜びの声が聞こえ、幕となる。
*歌の歌詞に頻繁に出てくる「ブラーマ」=バラモンではなく、台本では「神」という意味で扱っている。

Carmen(カルメン)

Carmen(カルメン)


初演:1875年3月3日パリ・オペラ・コミック座


台本:仏語/リュドヴィック・アレヴィ/Ludovic Halevy(1834-1908)
アンリ・メイヤック/Henri Meilhac(1831-1897)


演奏時間:
第1幕50分第2幕40分
第3幕35分第4幕25分
合計約2時間30分


概説:
歌劇「カルメン」(ビゼー)
フランスを代表するオペラの名作で、原作はプロスペル・メリメ(1803~870)の小説だが、小説とオペラでは内容がかなり違っている。カルメンの奔放な性格は違わないにしてね、ドン・ホセはオペラのような純情な男ではなく、凶悪な盗賊という設定になっているし、ミカエラは原作には登場しない。これは脚色したアレヴィとメイヤックが、オペラ向きになるようかなり手を加えた結果だろう。また「カルメン」は、通常のグランド・オペラと違い、歌と歌のあいだをセリフでつなぐ、オペラ・コミークの形が原典なのだが、後にエルネスト・ギローがレチタティーヴォを作曲し、グランド・オペラに仕立てたスタイルでも上演されるようになった。音楽が分かりやすく魅力的なこと、また劇の内容がリアルで、劇的効果に溢れているところから、今日でも最も上演回数の多い傑作になっている。

登場人物
ジプシーの女カルメン/Carmen/Ms
竜騎兵伍長ドン・ホセ/Don Jose/T
闘牛士エスカミーリョ/Escamillo/Br
密輸入者ダンカイロ/Dancairo/T
密輸入者レメンダート/Remendado/T
隊長スニガ/Zuniga/B
伍長モラーレス/Morales/Br
ホセの許婚者の田舎娘ミカエラ/Micaela/S
カルメンの仲間のジプシーの女フラスキータ/Frasquita/S
同じくメルセデス/Mercedes/S
その他酒場の主人、案内人、女工、兵士、密輸入者、ジプシー達など


楽器編成
2Fl(2Picc)、2Ob(2nd.auchE.H)、2Cl、2Fg/4Hr、2Tp、3Tb/Tim、BD,Cym,SD,Trigl,Tambrin,Castnette/Hrp/Str
最終場で裏舞台に2Tp、3Tbが移動.
カルメンが踊るときにカスタネット、ジプシーの踊りの場でタンブリン


時と場所:1820年頃。スペインのセヴィーリャ


あらすじ-第1幕
 有名な前奏曲で悲劇の結末が暗示された後、スペインのセビーリャの町の広場の場面になり、片方にはタバコ工場、もう片方には衛兵の詰め所がある。詰め所には伍長のモラレスや、兵隊たちが所在無く通行人の品定めなどをしている。そこへ田舎娘のミカエラが、おずおずとした態度で姿をみせる。彼女は恥ずかしそうに、ドン・ホセに会いに来たというので、モラレスはもうすぐ交替の時間で、彼がここへ来るから、しばらくここで待つようにいうが、彼女はまた改めて来るといって退場する。
 すると遠くでラッパが鳴り、これに応えて詰め所の兵もラッパを吹く。軽快な鼓笛の行進曲に合わせて、町の子供たちと交替の兵隊たちがあらわれる。こうして隊長スニガの前で衛兵の交替が終わり、ドン・ホセの率いる兵が警備につき、モラレスは部下を率いて去る。
しばらくしてタバコ工場から、昼の休憩を告げる鐘が鳴って、女工たちがタバコを吹かしながら出て来るので、町の若者たちも寄り集まって来る。そこへカルメンが、颯爽と登場する。紅い花を一輪弄びながら、妖艶に男たちへ鼻歌をうたいかける。だがホセだけはまったく無関心に、銃の手入れなどをしている。カルメンはそうした彼の姿に惹かれ、近づくと笑いながら有名な「ハバネラ」をうたい出す。「恋はちょうど野鳥のようなもの、自由に馴らすことは出来ない。恋は気ままなもの、そちらはいやでも、こちらは好き」カルメンはうたい終わると、その紅い花をホセに投げつけ、笑いながら去る。そのとき前奏曲の悲劇を暗示する、運命の動機が流れる。
 間もなく始業の鐘が鳴り、一同は仕事に戻り、舞台にはホセだけが残る。彼はカルメンの歌を聴いて胸の高鳴りを覚え、地に落ちている紅い花を拾い、そっとポケットの中に入れる。ミカエラがやって来る。彼女は母から預かって来た手紙と小遣いをホセに渡して、二人はぎこちなくキスする。そして美しい二重唱になる。ミカエラが急いで帰った後、ホセは母親の手紙を読み、この清らかな娘と結婚しようと決心する。そしてポケットの中の紅い花を捨てようとすると、突然工場の中が騒がしくなる。工場では喧嘩が始まり、カルメンがマヌエリータを傷つけたのである。女工たちは外に出て来ると、二組に別れてお互いを罵り合う。ホセはカルメンを引き立てて来るが、彼女は鼻歌をうたいながら、ふてくされた態度をとるので、隊長のスニガは彼女を牢にぶち込めという。カルメンは後ろ手に縛られたまま、ホセを誘惑しようとする。そしてこれも有名な、「セギディリア」になる。この歌を聴いてついふらふらになった彼は、思わず彼女の縄を解いてしまう。そこへスニガが令状を手にあらわれ、連行の護衛を命じる。カルメンはホセに耳打ちし、牢へ行く途中で、自分はあんたを突き飛ばすから、そのまま見逃してと頼む。そして群集をかき分けて連行するが、筋書きどおり彼女はホセを突き倒し、人々が大騒ぎするうちに、まんまと逃げてしまうのである。

第2幕
 セビーリャの町外れにある、リリアス・パスティアの酒場で、第1幕から約2ヶ月たっている。カルメンとフラスキータが、片隅で客と酒を飲んでいたが、やがて音楽が高潮して、有名な「ジプシーの歌」になる。間もなく閉店の時間が来ると、隊長スニガが女たちを誘うが断られ、カルメンにホセが牢から解放されたことを告げて出ようとすると、「闘牛士万歳」の声とともに、エスカミーリョが意気揚々と登場する。そして彼は闘牛士の勇敢さを称えた「闘牛士の歌」をうたう。カルメンは、またエスカミーリョの男らしさにも強く惹かれる。
 闘牛士の一団が退場すると、酒場にはカルメン、フラスキータ、メルセデスが残る。するとそこへ密輸入業者のダンカイロとレメンダートがあらわれ、女たちに仲間に加わらないかと誘うが、カルメンが牢にぶち込まれるときに、助けてくれた伍長に惚れてるからと断るので、皆は驚いてしまう。するとそのとき遠くで「アルカラの竜騎兵」をうたう、ホセの声が聞こえてくるので、一同はカルメンを残して別室に引き下がる。カルメンはホセが到着すると、いそいそと喜んで彼を迎える。そしてカスタネットを打ち鳴らしながら、うたいながら踊る。これが「カスタネットの踊り」である。ところがそのとき帰営を告げるラッパが聞こえ、顔色を変えたホセはそわそわし始める。このホセの態度を見て怒ったカルメンは、こんなに一生懸命もてなしているのにと、彼の帽子や剣を手当たり次第に投げつける。
 するとホセは突然膝まづいて、ポケットからしおれた例の紅い花を取り出して、「君が投げたこの花を、僕は牢の中で日夜眺めていた」と愛を告白する。これがテノールの名アリア、「花の歌」である。カルメンもそれを聴いて、胸を熱くするが、もしもその気持ちが本当なら、自分と一緒に山に行って、自由な生活を楽しもうという。だがホセは反対で、脱走兵になるのはいやだと帰ろうとするところへ、隊長のスニガが入って来る。スニガはホセに帰れと命令するが、ホセはいやだと反抗するので、二人は剣を抜いて決闘を始める。カルメンの悲鳴を聞いて、密輸入業者の連中がかけつけて、ホセを助けてスニガを放り出してしまう。こうしてホセは結果的に、密輸入業者の仲間入りをすることになる。そして一同は「山へ行こう」と、自由を謳歌するのであった。

第3幕
 山の中の寂しい場所で、暗い闇をとおして、密輸入業者たちが重い荷物を運んでいる。ダンカイロ、レメンダート、ホセ、カルメン、フラスキータ、メルセデスらは六重唱をうたう。カルメンはホセが沈んでいるので、その理由を尋ねる。ホセが母親のことを心配しているのだというと、彼女はそれじゃ、さっさと帰ったらというので、彼は憤然として身構える。この頃のカルメンとホセは、既に巧く行かなくなっていたのだ。カルメンは「殺すとでもいうのかい、人間死ぬも生きるも運命さ」と啖呵を切って、女の仲間たちの方へ行ってしまう。フラスキータとメルセデスにカルメンが加わって、カルタの占いが始まる。カルタは何回切っても、カルメンには凶と出る。彼女は「ああ、死ぬ私が先で、あの人が後」と絶望の声を上げる。
 そこへダンカイロが偵察から戻ってきて、仲間たちに出発を命じ、ホセを見張りに立たせる。しばらくして案内人に連れられて、ミカエラがあらわれる。彼女はここで、この場所がどんなに恐ろしくても、母からの伝言は何とか伝えようとうたう。これが「ミカエラのアリア」である。彼女は見張りに立つホセを近寄ろうとするが、ホセが突然発砲するので、驚いて岩陰に身を隠す。そこへ危うく銃弾を避けたエスカミーリョが登場、好きな女に会いに来たとホセに告げる。「好きな女だって」と問うホセに、「そうだ、カルメンという」と答えるので、嫉妬に狂ったホセは短刀を抜き、エスカミーリョと取っ組み合いの喧嘩になる。銃声を聞いて駆けつけたカルメンが、二人のあいだに割って入って、刺されそうになったエスカミーリョを助ける。彼は一同に「近日中にセビーリャで闘牛があるので、ぜひ見に来てください」といって退場する。
 一同が出発しようとすると、レメンダートがミカエラを見つけて引きづりだしてくる。彼女は危篤状態の母親が、ぜひ一度帰ってきて欲しいといっていると伝えるので、ホセもしばらく山を降りる決心をする。すると遠くからエスカミーリョのうたう、「闘牛士の歌」が聞こえて来る。それを聴いて、歌声の方に駆け出そうとするカルメン、彼女の前に立ちはだかるホセ、そんな張りつめた気分とは反対に、密輸入業者たちは重い荷物を肩に、のんびりと出発する。


第4幕
 セビーリャの闘牛場の回りは、大変な雑踏ぶりである。第1幕の前奏曲の冒頭で演奏された、「闘牛士の行進」が力強く鳴り響き、群集は「来たぞ、来たぞ」と叫んで、闘牛士たちを歓迎する。いよいよエスカミーリョが、大歓声を浴びながら登場する。既に彼の情婦になっているカルメンは、美しく着飾って彼のそばに付き添っている。エスカミーリョが,歓呼に応えて入場するが、カルメンは場外に残る。するとメルセデスとフラスキータが、ホセがうろうろしているから、気を付けるよう忠告する。だがカルメンは、気にしていない様子。
 彼女が一人になると、案の定ホセがあらわれるが、彼は見る影もなくやせ細り、目ばかりがぎらぎら輝いている。当然ながら,痴話喧嘩が始まる。「二人の仲はもうおしまいさ」とカルメン、「そういわずに、よりを戻してくれ」とホセ、すると闘牛場の中から、「エスカミーリョ万歳」の歓声が上がるので、カルメンは入り口に駆け寄る。彼女の前に立ちはだかるホセ、「お前はあいつを愛しているのだな」と、ホセの哀願は嫉妬の憎悪に変わる。激しいやり取りのあいだにも、「運命の動機」が何回も鳴り響く。カルメンはホセに貰った指輪を投げ返す。ホセは逆上して、短刀を抜き放つ。そして彼女の胸を一突き、瞬間朱に染まってその場に倒れ込む。闘牛場からは試合の興奮に酔った観衆が出て来て、その凄惨な場面に出会って立ちすくむ。「俺が殺したんだ、いとしのカルメン」ホセは叫ぶと、カルメンの亡骸の上に泣き崩れてしまう。(幕)

Hänsel und Gretel (ヘンゼルとグレーテル)

Hänsel und Gretel (ヘンゼルとグレーテル)


初演:1893年12月23日/ワイマール宮廷歌劇場


台本:独語/アーデルハイト・ヴェッテ/Adelheid Wette(1858-1916)


演奏時間:
前奏曲約7分/第1幕23分/第2幕24分/第3幕38分/合計約1時間33分


概説:
お馴染みのグリム童話のオペラ化。クリスマスに上演されることが多い。フンパーディンクはワーグナーのアシスタントだった。子供が楽しめる数少ないオペラ。作曲者の妹がグリム童話を家庭で演じるために依頼したことがきっかっけで、本格的オペラに発展。



登場人物:
父親ペーター/Peter/Baritone(low bB to high A)
母親ゲルトルート/Gertrud/Mezzo(low B to high bA)
ヘンゼル/Ha:nsel/Mezzo(low bB to high bA)
グレーテル/Gretel/Soprano(low C to high bB)
お菓子の魔女/Die Knusperhexe/Mezzo(low bB to high B)
眠りの精/Sandma:nnchen/Soprano(low D to high #F)
露の精/Tauma:nnchen/Soprano(low E to high A)
お菓子の子供達/Kinder/SおよびA
14人の天使達/パントマイム(Ballett)


楽器編成
3Fl(Pic),2Ob(EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tuba/Tim,Trgl,Tambrin,Cym,郭公笛,雷鳴器/Hp/Str


あらすじ-第1幕
森の近くのほうき作り職人ペーターの家。ヘンゼルとグレーテルの兄妹が留守番をしている。二人は空腹を紛らわすために踊り始める。そこへ突然母親が戻ってくる。言いつけた仕事をやっていなかった子供達を叱ったはずみにミルクのつぼを割ってしまう。これを見て笑ったヘンゼルを怒り、母親は兄妹を森へ行き、籠一杯のイチゴを摘んでくるよう命ずる。父親のペーターが帰宅。事情を聞いて顔色を変える。森には魔女が住んでいる。あわてた両親は子供達の後を追う。


第2幕
夕方。恐ろしいイルゼ岩の近く。グレーテルは野バラの花冠を作り、ヘンゼルはせっせとイチゴ摘みをしている。しかしお腹の空いた二人は摘んだイチゴを全部食べてしまった。いつしか日が、暮れ帰る道もわからなくなってしまい恐怖に襲われる。辺りが暗くなり泣き出した妹をヘンゼルが優しく抱いてやった時、眠りの精が現れ二人を夢の世界に誘う。「祈りの二重唱」。二人が木の根元で寝てしまうと、14人の天使たちが現れ兄妹を優しく見守る。

第3幕
翌朝、露の精が出てきて子供達に花の露を振りかけて目を覚まさせる。すると夕べもみの木があった所に、キラキラと朝日を浴びたお菓子の家が見える。興奮した二人は天使がくれたのだろうと思い違いをし「高い屋根はタルト、窓は白いお砂糖・・・」と歌いながらこわごわ家に近づく。二人がお菓子の壁を一切れ取ると中から。「家をかじるのはだれ!?」と妙な声。なおも無視してお菓子を食べていると戸口から魔女が出てきて、夢中で食べている二人を捕まえる。魔女は杖を使い、呪文で二人を動けなくする。魔女はグレーテルの魔法を解き、働かせることにする。ここで賢いグレーテルは魔法を解く呪文「ホークス・ポークス・ヘクセンシュルス」を覚えてしまう。一方、魔女はヘンゼルを馬小屋に閉じこめてごちそうを大盤振る舞いする。柔らかく太ったところで食べてしまおうという魂胆だ。そうこうするうちグレーテルは魔女の目を盗んで杖を取り、先ほど覚えた呪文でヘンゼルの魔法を解くと馬小屋から忍び出る。そして魔女がパン焼きかまどの使い方をグレーテルに教えようとたき口にかがんで見せたとき、兄妹は力を合わせて魔女をかまどの中に押し込んでしまう。二人は喜び「お菓子のワルツ」を踊る。その時突然かまどが大きな音をたて爆発し、それまでお菓子に姿を変えられていた子供達が現れる。ヘンゼルが魔法の杖を使い呪文を唱えると、子供達はたちまち元気になる。そこへ兄妹の両親が到着して、魔女のケーキも焼き上がる。一同の歓声と神への感謝の祈りを捧げる。(幕)


Die lustigen weiber von windsor(ウィンザーの陽気な女房たち)

Die lustigen weiber von windsor(ウィンザーの陽気な女房たち)


初演:1849年3月9日ベルリン宮廷歌劇場/Berlin (Ko:nigliches Opernhaus)


原作:シェークスピア/William Shakespeare


台本:モゼンタール/Salomon Hermann von Mosenthal


演奏時間:序曲約7分/第1幕約46分/第2幕約51分/第3幕約40分/合計約2時間24分


概説:
オットー・ニコライは1841にウィーンの宮廷楽長をつとめ。ウィーンフィルを創立した。



登場人物:
ジョン・ファルスタッフ/SIR JOHN FALSTAFF/B
フルート氏/HERR FLUTH/Br
ライヒ氏/HERR REICH/B
フェントン/FENTON/T
シュペリヒ/JUNKER SPA:RLICH/T
カーユス博士/DR.CAJUS/B
フルート夫人/FRAU FLUTH/S
ライヒ夫人/FRAU REICH/MS
アンナ・ライヒ/JUNGFER ANNA REICH/S


楽器編成
2Fl(Picc),2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb/Tim,GC,SD,Cym/Str


時所:ヘンリー5世統治の時代(1413-1432)イギリス,ウィンザーの町


あらすじ-第1幕
フルート氏とライヒ氏両家の間にある中庭。フルート夫人とライヒ夫人は好色のファルスタッフ卿から、呆れたことに全く同一の恋文をもらっていた。二人はファルスタッフをこらしめるための相談に部屋に入る。一方フェントンはライヒ氏に、彼の娘アンナと結婚の許しを求めるが、貧乏な青年はだめとにべもなく断られる。フルート夫人たちの計画は、ファルスタッフをこらしめると同時に、フルート氏のやきもちにお灸を据えることだった。フルート夫人の甘い返事に呼び寄せられたファルスタッフが登場。そこへ打ち合わせ通りライヒ夫人がやってきてフルート氏が帰ってくると知らせる。急ぎファルスタッフを洗濯籠の中に隠し、汚れた洗濯物をかぶせ、召使いに川に捨てさせる。やきもちやきのフルート氏が飛び込んできたが何も見つかるはずがない。フルート夫人は泣いて身の潔白を訴える。

第2幕
翌日の朝。ファルスタッフの滞在するガーター館。
川の中に放り込まれ風邪をひいたファルスタッフがぶつぶつ文句を言っている。そこに再びフルート夫人から手紙が届く。あっという間に元気になったファルスタッフは、酒の飲み比べをして陽気に歌う。リートと合唱「赤ん坊の頃から」。そこにバッハ氏と名乗る変装したフルート氏が来て昨日の一件を聞き出す。フルート氏はまだ妻を疑っており、ファルスタッフをけしかけて、その現場を押さえるつもりだ。ライヒ家の庭ではフェントンとアンナが愛の二重唱。彼女を愛するカーユスとシュペリヒは木陰で立ち聞きして落胆する。再びフォード夫人の家。ファルスタッフが訪ねてきてしばらくすると、またもやフォード氏が帰宅したと伝えられる。ファルスタッフが別室に隠れると、直ぐにフォード氏が剣をもって入ってくる。今度こそ捕まえたと洗濯籠に剣を突き刺すが、手応えはない。そこにフォン・ブレントフォード夫人に女装した!ファルスタッフが現れる。しかし彼女を毛嫌いしてたフォード氏は、ファルスタッフとも気づかず、棍棒で叩いて追い出してしまう。

第3幕
ライヒ家の一室。一部始終を聞かされたフルート氏達は、ファルスタッフを徹底的にこらしめるため、夜の公園での仮装大会を利用することにした。ライヒ夫人のバラード「狩人ヘルネの昔の物語」。これは娘アンナを各々の推す求婚者と結びつける場面を暗示。しかし、二人の計略に気が付いたアンナはフェントンとの結婚を決意し、アリア「これで決心がついた」を歌う。狩人ヘルネに変装したファルスタッフが公園に忍び込んでくると、フルート夫人とライヒ夫人は甘い言葉で彼を誘惑。デートの三重唱。そこへ大勢の妖精達が集まってきて二人の夫人はすばやく逃げる。妖精の合唱と踊り。そのどさくさにアンナとフェントンは手を取り合って結婚式をあげるため急いで立ち去る。妖精達は隠れていたファルスタッフを見つけだし、みんなで彼をさんざん痛めつける。蚊の踊り、全員の踊りと合唱。ファルスタッフは逃げようとするところでフルート夫妻に種を明かされ、やっと騙されたことに気づく。夫人達は彼を許し、道化芝居はフィナーレに。


La Cenerentola(シンデレラ)

La Cenerentola(シンデレラ)


初演:1817年1月25日ローマ・ヴァッレ劇場/Theatro Valle


原作:ペロー/C.Perrault(1628-1703)


台本:伊語/ヤコッボ・フェレッティ/Jacopo Ferretti(1784-1852)


時所:18世紀頃、ナポリ南東のサレルノ


演奏時間:序曲8分第1幕87分/第2幕53分/合計約2時間30分


概説:
シンデレラ物語はペローの他、グリム童話でも有名。セビリアの理髪師の1年後、ロッシーニの最も脂の乗り切った時代。24日間で書き上げたといわれる。



登場人物
ドン・ラミロ/サレルノの王子/Don Ramiro/Tenor(low D to high C)
ダンディーニ/従者/Dandini/Bass(bB to high F)
ドン・マニフィコ/モンテ・フィアスコーネの男爵/Don Magnifico/Bass(A to high E)
クロリンダ/その娘/Clorinda/Sop(D to G)
ティスベ/同上/Tisbe/Mezzo(low D to F)
シンデレラと呼ばれるアンジェリーナ/ドン・マニフィコのまま娘/Cenerentola/Alto(low E to high A)
哲学者アリドーロ/ドン・ラミロの先生/Alidoro/ Bass(B to high B)
侍従達(合唱T、B)


楽器編成
2FL(2Pic),2Ob,2Cl,2Fg/2Hr,2Tp,1Tb/Tim,BD/Strings/Continuo


第1幕第1場
18世紀のイタリア、モンテフィアスコーネ。ドン・マニフィコ男爵には実の子二人クロリンダとティスベ、それに既に亡き後妻の連れ子アンジェリーナの三人の娘がいた。姉二人は令嬢扱いでアンジェリーナは女中代わりで冷遇されていた。いつも粗末ななりの彼女は灰まみれと言う意味のチェネレントラと呼ばれていた。ここに王子ドン・ラミロの家庭教師アリドーロが乞食に扮して現れる。アリドーロは真に王子にふさわしい女性を探して国中を歩いていた。姉たちはこの乞食を追い払おうとするが、やさしいチェネレントラは同情してこっそり食べ物を与える。そこへ廷臣達が現れ、間もなく王子が妃選びの夜会に娘達を招待に来ると伝える。王子の妃選びを知った男爵はこれを利用して自分の傾いた財政を立て直そうとする。そこへ王子が侍従の服装で現れる。前もって自分の目で価値ある娘を捜しに来たのである。コーヒーを運びチェネレントラが王子と鉢合わせしてカップを落としたことから二人は仲良くなる。王子は自分は王子の家来と名乗る。王子に扮したダンディーニが娘達を舞踏会に招待するがチェネレントラは男爵が許してくれない。皆が宮殿へ向かった後、アリドーロが「正しいものは報われる」と彼女を宮殿に連れていく。

第2場

宮殿の一室。クロリンダとティスベは王子に扮するダンディーニの気を引くべく必死にご機嫌取りをしている。そこへアリドーロの力で見違えるほど美しくなったチェネレントラがベールで顔を隠し現れる。王子はすぐに気が付き胸を高鳴らせる。男爵達はチェネレントラにそっくりだと疑うが確信が持てない。

第2幕第1場
宮殿の一室。チェネレントラは偽王子ダンディーニのプロポーズを、あなたのご従者を愛していると断る。喜ぶ真の王子ドン・ラミーロに腕輪の片方を渡し、左腕に同じものをつけている私の姿を見てもいやにならなかったらあなたのものになりますと言い残し宮殿を去っていく。王子は家来に扮することをやめ「誓って見つけよう」とチェンレントラを探しに出る。男爵はダンディーニが偽王子と知らされてがっかりする。

第2場。

ドン・マニフィコ男爵の家。チェンレントラが灰まみれの姿で働いている。三人が帰ってくるがチェネレントラがずっと仕事をしていたと思い安心する。やがて嵐となりチェンレントラを探す王子の馬車が転倒し、王子とダンディーニがドン・マニフィコ男爵に助けを求めて入ってくる。男爵は侍従の男が本当の王子と知りまたもや驚く。椅子を持ってきたチェンレントラは、自分の愛する人が本物の王子だったことを知り、その場を逃れようとするが、王子はチェネレントラの腕輪を見て愛する人であることを確信する。驚きと感激をこめた6重唱「もつれた結び目」。王子は男爵と姉たちに許しを求めるがこの状況を素直には納得できない。王子は彼女を宮殿へ連れて帰る。

第3場。

宮殿の広間。見事な衣装の王子とチェネレントラが王座につく。王妃チェンレントラは男爵と姉たちを優しく許し、アリア「悲しみと苦しみから生まれた心」を歌い上げる。(幕)