2月に亡くなった母の初盆。
コロナ禍とはいえ、多少のお参り客はあるだろうと・・・思い切って家の中の色々な箇所を片づけていくことに。
母を介護しているときは、とにかく24時間目が離せないし、家の中はすべて車椅子で移動。体は不自由しても頭はちっともボケていなかった母は、自分が動けていた時のように家の中がなっていないと気が済まない性格だったので、勝手に片づける訳にもいかず。
入退院を頻繁に繰り返していた最後の1~2年は、特に、「せん妄」という妄想が激しくなる時期があり、「ここはアンタの家じゃない、お母さんが建てた。お母さんの家なのに。勝手にいじるな。使っていたまな板がない。使っていた雪平鍋がない」などと言ったり、猛烈に怒ったりするような時もありました。
※もちろん、そうでない穏やかな時もあります※
母がまな板を使って料理をしていたのはもう10~15年以上も前の話。
リウマチで歪んでいく手の指などの痛みがあっても、まだ少しは色々できていた頃の記憶のままにしておきたかったのか、とにかく色んなものは目に見えるところに並べておかないといけない。勝手に新調してもいけないし、場所を変えてもいけない。
なので、例えば、アイランドキッチンのキッチンカウンターはこんな状態。
色んなものを置きまくりの・・・。
混沌とした状態でしたが、叔母さんに手伝ってもらい、こんなにスッキリ片付きました
お花を飾れるほどに~
造花だけども でもこういうのが理想だったー
食器棚も満杯でした。
普段使っていない食器もかなりあったので、別の食器棚に移動したり、廃棄したり。
元も状態から3割ほど減らし、キッチンカウンターの上に並んでいたコップを食器棚に入れ整理。 結構隙間ができて、使いやすくなりました。
他にも倉庫部屋みたいになっていた6畳ほどの部屋を片付けたり。
人がやっとひとり体を横にして通り抜けられるほどの隙間しかなったので、なんとか床が見えるように。
まだまだ片付けの途中です。
キッチンの収納棚には、お鍋がたくさんあって。
母は料理が得意だったので、昔はよく、煮物をしたりお菓子作りをしたり。大きな底の深い鍋や、蒸し鍋など。
今は私もリウマチを受け継ぎ、だんだん歳を取ってきたら、手が痛い、指が痛い、手首や足首の関節が痛いなど、あちこちにリウマチの症状が見えてきて。特に手でつまんだり・つかんだりというチカラが出ず、つらいので、大きな鍋を持ったり使ったりできません。
だから、もったいないけど捨てるしかなくて。
「お母さん、ごめんなさい・・・」という気持ちでいっぱい。
まな板も分厚い木の重~いものでしたが、薄いプラスチックのものに変えました。
片付けが進んでしまうと、だんだんと母の思い出が消えてゆくようで、悲しくなったり。
でも叔母さんが、「普段、お父さんは何もしないし、おうちのことは、Mちゃんが全部するんだから、Mちゃんの使いやすいようにしていいんだよ。でないと、使う人がたまらないから。使いやすいように変えたり、整えたりしたらいいんだよ。お母さんも分かってくれるから。こんなにスッキリ綺麗になって、天国でお母さんも喜んでいるんだよ」と言ってくれるので、時々涙を流しながら、片付けを進めています。
もちろん、欲しい人・使ってくれる人がいれば、お洋服もお鍋もタッパーも、食器も、親戚の人や知人に譲ってあげたりしています。
捨てているばかりではないので、ご安心を。
私も歳を取っていけばいくほど、リウマチが激しくなり、母のように手の指は歪み、物もつかめなくなってしまう、字も書けなくなってしまうのだろうと思います。
杖をついて歩けるうちはまだ良くても、そのうち車椅子に乗らないと自力では歩けなくなって。
私がこれからもずっと独身のままなら、誰が私の車椅子を押してくれるんだろう。
そう考えるだけでも、心がざわざわとして眠れない夜もあります。
片付けも歳を取れば段々面倒になり、チカラは出ないし、物が多ければ何かあったときに大変なことに。
だから、元気のあるうちに、まだ気力も十分にあるうちに、おうちの中はできるだけ物を少なくしておこう、と。
そういう我が家の片付け事情もあり、片付け・ゴミ仕分けの達人の叔母さんが手伝ってくれるので、
「これ、いるー」
「これ、いらなーい」と言うと、その通り叔母さんが、燃えるゴミ、プラゴミ、燃えないゴミ、金属ゴミなどバンバン仕分けして片付けてくれます。
燃えないゴミ(金属など)のゴミは月1回の回収。
なので、回収日が来るまで、テラスに出しておいて、シルバーのビニールシートをかぶせておきました。
待ちに待った燃えないゴミの日。
叔母さんがシッカリ仕分けしてくれていたので、全部持って行ってくれました~
ちょっとでも違うのがあると、黄色い紙を貼られて持って行ってもらえないので、回収残りがあったときの凹む気持ちは・・・もうダダ下がり
片付けの途中では、叔母さんが、
「あら。これいいわもらおうかな」ともらってくれたり。
段ボールを畳んで紐で縛る、という作業がリウマチの手には結構きつい。
これを頑張ってやっていたら、翌日、指と手首の関節が腫れて湿布を貼りまくることに。
それで、お皿やコップをつかんだつもりがチカラがなくて、つるんと落ちてガチャンと割る。
そういう出来事を叔母さんが心配して、「片付けたいところがあったら呼んで ひとりでやったらダメ 一緒にやれば時間もかからないし、いる・いらないを言ってくれればやるから 大事な手が使い物にならなくなったら大変だから」と。
叔母さんには、本当に感謝です。
「ときめくものだけ、残すんだよ~」が叔母さんの口グセ。
叔母さんは、
片づけの達人「こんまりさんこと近藤麻理恵さん」のファン
本当にありがたいです。
おうちの中。今年中には、ある程度、スッキリと片付けたい。
「あそこも、ここも」と気になる箇所を抱えたままだと、どうも自分の仕事にも集中できない、のもあります。
なので、今は、時間があれば、おうちの片付け。
あれやこれやと、落ち着かない。
でも、頑張るしかない、叔母さんも手伝ってくれるし。
また今日も午後から叔母さんがメロンを1個持ってきてくれて片付けを手伝ってくれました
明日は燃えるゴミの日なので、コレ全部出せる
来年1年忌を迎えるころには、家の中もすっかり片付いて、静かに穏やかに過ごせているといいな。