鼻を高くする-自分の組織と人工物はどちらがいいのか?- | リッツ美容外科Dr.牧野のブログ

鼻を高くする-自分の組織と人工物はどちらがいいのか?-

こんにちは。リッツ美容外科東京院の牧野です。


先日、お鼻を高くしたいという患者さまがいらっしゃいました。その患者さまは「できればシリコンなどの人工物を使わずに鼻を高くしたい」との希望でした。そこで本日の内容は鼻を高くするために自分の組織を使った方がいいのか、人工物を使った方がいいのかを述べたいと思います。


まず、お鼻を高くする手術は隆鼻術といいます(くわしくはこちら )。


自分の組織は自家組織といい、自分のの骨(腸骨、頭蓋骨・外板)、軟骨(耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨)、筋膜、真皮などが挙げられます。これら自家組織は感染などの合併症は少ないという長所がありますが、長期的には吸収、変形などの問題、採取部(ドナー)の犠牲、細工の難しさ、特に修正を要する場合に移植組織が癒着することにより取り出すのが非常に難しいなどの欠点があります。


一方、人工物はシリコンやゴアテックスがあります。長所としては、採取に伴う犠牲が無く、細工しやすいため鼻の形態を繊細に整えやすく、吸収される心配もありません。また万が一手術結果が希望に添わない場合や感染などで抜去しなければならなくなっても、抜去、再挿入等の修正が比較的容易です。


そこで我々は、隆鼻術など、比較的取り出しが簡単な部分の手術には人工物がよいと考えています。吸収されることはありませんし、無理な大きさの人工物をいれなければ鼻の変形や、皮膚が薄くなるなどの合併症を防ぐことが出来ます。自家組織が適応となるのは、鼻の構造を変えるような鼻中隔延長術(くわしくはこちら )、可動性があり、ストレスがかかりやすい部分である鼻尖形成術などが良いと考えています。


人工物(インプラント)の挿入位置

リッツ美容外科Dr.牧野のブログ

隆鼻術(シリコンインプラント)のモニターさま
リッツ美容外科Dr.牧野のブログ

興味のある方は是非ご受診くださいね。