ダイビング&バイシクル! -2ページ目
ここ1カ月ばかり声が枯れ気味なのに気が付いていました。

おまけに空咳をしようとしているジブンにも。

カラオケにも行ってないし、最近はお風呂の中でも熱唱してないしなー。



若い時音楽やってた時には、実はちょっとしわがれた声にあこがれたりしていたのですよねー。

でも実際に声がちょっと枯れると、とたんに不安になります。



最初は、ほっておいたのですけど、ツマにも指摘されてしまいました。


「やっぱりまわりはわかってるんだなー」




なんか声が枯れるって、ある意味「中高年であることの象徴」的症状だったりするイメージもあって、しばらく暗くなってましたしょぼん

でも喉頭がんの可能性もあるってどっかに書いてあったりしたので、何十年ぶりかで耳鼻咽喉科を受診してきました。



街のちっちゃな医院で、ドクは一人。

でも、受付には2人くらい医療事務のヒトがいるし、診察室にもナースが2人。


「耳鼻咽喉科って、そんなにもうかるのかよ!?」

みたいなカンジがします。




ドクはワタクシよりちょっと上くらいの板についたオヂサン。

愛想は良い。

全般に愛想が良いドクはロクなモンじゃないといった理不尽な先入観が。

ま、耳鼻咽喉科じゃね、歯医者じゃないし。



ドクはニコニコしながら、

「声帯を見てみないとねー。」



手には黒いチューブの機械が。



「そ、そりゃ胃カメラじゃないすか?」




ジマンじゃないが、ワタクシは口に何か突っ込まれて診察されるのが大のニガテ。

前に人間ドックで胃カメラやったときなんかもうサイアク。

ナミダをにじませながら、ベッドの淵をつかんで、うめき声をあげるオヂサン...。

これが若い女性ならともかく(?)オヂサンじゃビュー的にもよくありません。




「胃カメラ系ダメなんですぅ。」


と拒否感タップリのワタクシ。



「ああ、これはダイジョーブですよ、鼻から入れますから。」とドク。


タンジュンなワタクシはそういうもんかと思いながら、シブシブ受け入れる。

「うにゅ」

もう遠慮なく光ファイバーの黒いチューブが入ってくる。

麻酔はナシ。



「うにゅ うにゅ うにゅ」


鼻にあたりにいてくれるうちはまだよかったが、のどにくるともうダメ。



「ぐげげげぐぇ」


とたんに声にならない声を出し、暴れはじめるワタクシ。

リッパな大人であることはすでに30秒ほど前に忘れている。

カラダ全体で拒否反応。

ちなみにこの反応は「嘔吐反射」といって、体内に異物が入ってくると起る正常な反応。

正常な反応なのだから恥ずかしくは無い。

無いが。




純粋にジタバタしてみっともない。

そういえば同じ診察室の中にJKがいたなー、なんてことは脳裏を横切ったりはしない。

そもそもそんな余裕はない。





ドクは、苦しがるワタクシをあやしながらそれでも検査を続ける。




「ふぅ」

ようやくそのどす黒いチューブが抜かれる。



見かねたオバサンの(関係ないけど)ナースがテイッシュボックスを差出してくれます。

涙を拭いたりして。




さすがドク。

暴れていたワタクシをなだめながらキッチリ写真を撮っていた。



「あー、声帯の周りにずいぶん炎症が出来ていますね」

「それに痰も見えるなー」

「慢性咽頭炎ですね。」




「たんのーえん?それにまんせい?」


「1カ月も続いているなら、もう急性じゃなくて慢性ですね。」




クスリを2週間分出すから、また見せに来てください。


「えっ!またあれを入れられるの?」

「く、くせになったらどうしよ。」






あれから数日、おとなしくクスリを服用しながら様子を見てます。

ちょっと良くなったかな、イヤイヤまだまだ回復したカンジはないかな、といった状態です。

いずれにしてもまたあの拷問を受けるのかと思うと、今から気が重いなと。