今回のテーマはウミウシ。

Photo by まさとん。(なんとかミノウミウシ。忘れました^^;)
ウミウシはその鮮やかな色あいで海中でも見つけやすく、ダイバーにとって親しみのある生き物です。
そのため?当日来場くださった方はほとんどがダイバーで、かなり突っ込んだ質問もあったり。
ほぼ満席でかなり盛り上がりました。

あ、これは開場前です(*_*;
今回のゲストスピーカーは、琉球大学大学院の中野理枝サン( blog=かなりオススメ)。
この写真で左はじに写っている方です。
ウミウシに魅せられ、ワタクシの同年代なのに4年前に大学院に入学したというキャリアだけでもアタマが下がります。
その日の様子は、いつものようにOWSのblogからコピペさせていただきます。
最初に生息数や種類、基本的な形態などについてお話しいただき、参加者との質疑応答を交えながらお話は本題へ・・・。
今回の参加者約40名の9割以上が、スキューバダイビング経験者の方ということで、ウミウシを実際に観察したことがある方が多く、中にはウミウシのガイドブックを片手に熱心に聴いていらっしゃる方もいらっしゃいました。
中でも参加者の皆さんが、とても興味深く聞いていらっしゃったのが、
「擬態するウミウシ」や「共食いするウミウシ」
ウミウシの興味深い生態について、写真で詳しく解説していただきました。
中野さんの親近感のある分かりやすい解説にすっかりハマってしまい、時が経つのを忘れて聞き入ってしまいました。
ウミウシって、祖先は巻き貝なのに、なぜか貝殻を脱いでしまって、身(カラダね)だけで生きはじめたという、その進化の過程を知るだけでもフシギな生き物。
普通巻き貝は貝殻がそれなりに模様があって、カラダは地味めなのが相場ですけど、ウミウシは貝殻を取っちゃったので、カラダ自体を派手にしました。
目立つのですぐに食べられたらかなわないということで、彼らは体内に毒を持っていることが多いのですが、その毒もカイメンとかを食べて、そいつらがもともと持っている毒を取り込んでジブンのモノにしています。
ウミウシはジブンで作った粘膜の中に卵を産みますが、なんとその粘膜にも毒を入れているそうです。

ウミウシの卵 Photo by まさとん。 何ウミウシかは生まれてみないとわかんないっす。
この鮮やかなピンク色が粘膜です。
いつも思うのですが、生き物が自己生存のために考え付く工夫にはまったく参ってしまいます。
当日、中野サンの最新刊も買わせていただきました。

サイン付き(*^^)v
海に暮らす無脊椎動物のふしぎ 歩くホヤ、夜遊びする貝、踊るクモヒトデ……沖縄の海に生きる動物た.../中野 理枝

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