明日は明日の風が吹く
笑門来福
新聞コラムに興味深い内容の記事があったので記録。
「スマイルの効用!」バイオリニスト・千住真理子筆。
「ステージに一歩踏み出したら、笑顔になりなさい。その時、たとえ悲しみの中にいても、熱が40度あっても、何かトラブルを抱えていても」
筆者12歳の時、恩師の江藤俊哉先生から教えられたのだという。
それから約半世紀、ずっとこの言葉を守ってきて、ある時彼女は気がついた。「口角を上げる表情筋の変化が、心を誘導していることに。肉体の動きに感情がつられて脳が錯覚を起こすらしい、気持ちがポジティブになる」。
『チャールズ・チャップリンの映画「モダン・タイムス」のラスト、彼が「スマイル!」と言って、自らの口角を指で持ち上げ、歩き出す場面がある。つらい時、苦しみの時、スマイルが導いてくれる勇気が、自らを一歩前に踏み出させてくれる』(バイオリニスト・千住真理子)
歩行は最良の薬
「歩行は人間にとって最良の薬である」。これは医学の父と呼ばれるヒポクラテスが古代ギリシャ時代に残した言葉です。当時から歩くことは身体に好影響をもたらすと考えられていました。そして現代、運動がさまざまな疾病の治療手段として有効であることが科学的に分かってきました。
心臓病に関しても同様で、安定期にある心臓病患者さんは、服薬や食事の管理に加えて運動習慣があるか否かで予後(死亡率や再発率)や身体機能心臓関連の各血液検査データが大きく変わります。運動といってもきつい運動ではなく、ウォーキング程度の運動で十分に効果を維持できることが証明されており、歩行は現代の重要な心臓病治療の一つとなっています。
(2020.11.14 健やか日和 県理学療法士会)