働き始めてからずっと思っていたことと昨日書いたホームパーティーで感じたこと。
日本以外の国からご主人の海外赴任でついてきている奥様は仕事を持っている方が多くて、
それでも仕事を休んで何年もご主人の海外転勤についてこれているのは母国の制度がしっかりしているんだな。ということ。
日本も国家公務員や商社など一部では配偶者が海外転勤になった場合の同行制度があるが大企業ですらまだそういった制度がない会社が殆ど。
日本は共働きが当たり前になっている一方で女性の働き方の制度が整っていない。
制度があっても見せかけだけで実は活用できない環境の会社だって多いと思う。
女性はいいように使われているって言っている人もいる。
ここ10年くらい、ドラマなんかでバリキャリ女性はカッコイイというイメージを作った時代があった。男性と肩を並べて働くことに憧れる女性が増え始め、女性は自立したい願望から
「共働き派」>「専業主婦派」が増えた。
けれど、結局起業でもしない限り共働きに対する制度がなくて困る女性が増え、5・6年前には
「共働き派」<「専業主婦派」に戻った。
こんな現状。
今は共働きが当たり前になってきているので、専業主婦かどちらか選ぶというよりは結婚しても変わらず働く人が多い。
こんな揺らいでいるここ10年の女性社会。
男性は男性の「仕事」があり、女性は女性の「仕事」がある。
これは差別ではなく、区別。
だから平等とは文字通りの「平等」ではなく、それぞれの働き方で働きやすい環境を作ることだと思う。
10年前にこの意味を履き違えて走り出した社会があり、今の様々な労働問題があると思う。
これを修正させ、実現させるのが経営者の使命のはず。
優秀な友人(女性)が5年前にご主人の海外赴任に伴い、辞めたくない会社を制度がないために辞めたが、そのときに彼女が上司や同僚に言われた言葉は
「ここまで育てて辞めるのか。結局女性はすぐ辞めるんだ」と。
制度が整っていない会社を見直すべきはずで彼女は悪くないのに。
優秀なご主人と優秀な彼女のような今まで全うに生きてきた夫婦が不利益になる社会は作るべきではない。
人は幸せになるために努力をするのに、これでは努力する気にもならない環境ができてしまうのでは?と思う。
彼女のこんな話を聞きそれから5年・・・
働いても辞めざるを得ない状況を作る社会で「働く意欲」が湧かない女性が多くて当然。
独身のお局さんの方が働きやすい環境でできている会社の組織はどうなのか、と思っている人もいる。
もちろん、色んな事情で休むリスクの少ない独身女性は大事だが、"そちらの方が"働きやすい環境というのはどうなのかと思う。
子供の熱で早退しなければならない女性が肩身の狭い思いをするのはやっぱりおかしい。
もっと言うと「ホワイトカラー(Yシャツを着て働く人)」と「ブルーカラー(肉体労働の人)」。
ホワイトカラーの社会人に合う制度を作って欲しいということ。
産休や育休はブルーカラーでも活用できる制度。それ以上の制度をしっかり作るべきだということ。
1985年に雇用方針が変わってから30年以上も経っているが
経営者や政治家・上司はもうすぐ任期が終わるから、定年だからといって波を立てないで去りたい人たちはこういった問題に見向きもしないのかな。
過労死が多いのも女性の扱い方次第で改善していくと思う。