クォン・ソンドン議員の書証公判:「イ・ヒョンヨン会長からチョン・ウォンジュへの業務報告」録音公開(2025-12-16)

 

2025年12月15日午後3時、クォン・ソンドン議員の公判が行われた。当日はクォン・ソンドン議員側の関係者が多数出席していたため、最初から傍聴することはできなかったが、途中で多くの人が傍聴席を離れ、午後4時30分から傍聴して書証公判を見ることができた。

 

クォン・ソンドン議員の公判は「政治資金法違反」の容疑であり、ユン・ヨンホの公判内容と特段大きく異なる点はないように見えた。この公判で特検は、韓鶴子総裁私室の秘密金庫や金庫に保管されている外貨(円、米ドル)、5万ウォン札など総額280億ウォン(28億円超)に及ぶ現金の写真を公開した。

 

◆ 統一教会のための一連の政治的活動

 

特検は、統一教会とユン・ヨンホが政界に対して働きかけてきたことを示す一連のカカオトークの内容を公開したが、それはユン・ヨンホの公判と同様に、韓半島サミットを活用してユン・ソンヨルとペンス米副大統領に会わせ、恩を売る形でキャスティングボートの役割を果たそうとした内容であった。

 

特検はまた、ソン・グァンソク会長との会話や、パク・ヨンベ地区長の「2022年3月2日にロッテホテルで開かれた指導者会議において、韓鶴子総裁がユン・ソンヨルを支持していると理解していた」という趣旨の陳述書、ユ・ギョンドゥク地区長の「国民の力」入党に関する手帳記録の一部、さらにファンボ・グク地区長から韓鶴子総裁への報告書なども公開した。

 

また、「国民の力」党員11,000人加入を目標とした進捗報告書も公開され、統一教会における「国民の力」入党が、ユン・ヨンホ個人の逸脱行為とは見なせないことを示す根拠資料まで提示された。

 

◆ チョン・ウォンジュへの進捗報告

 

特検は、クォン・ソンドン議員がカジノ関連で警察の捜査が進んでいることをユン・ヨンホに知らせ、ユン・ヨンホがこれをチョン・ウォンジュに報告していたと明らかにした。この事実について、チョン・ウォンジュの手帳に記載された内容と、キム・ジョンウンの世界本部資料削除ログイン記録が証拠として提出された。

 

さらに、チョン・ウォンジュが統一教会の実質的な業務に関与していたことを示すものとして、イ・ヒョンヨン会長がチョン・ウォンジュに進捗を報告した録音記録が公開された。

 

チョン・ウォンジュは、自身が実務に関与していないかのように装っているが、ユン・ヨンホだけでなく、イ・ヒョンヨン会長を通じて進捗報告を受けるほど、統一教会の重要事項について報告を受け、指示を出していたと見られる。

 

この事実は極めて重要であり、本来ならば韓鶴子総裁側の弁護人が活用すべきものだが、おそらくそうはしないだろう。統一教会指導部の目的は「韓鶴子総裁=実刑」「チョン・ウォンジュ=執行猶予」とする弁護にあると思われるからだ。

 

◆ ユン・ヨンホとイ・シネの供述

 

クォン・ソンドン議員に1億ウォンの政治資金を渡した件について、ユン・ヨンホは違法に収集した証拠であることを理由に「政治資金法違反は無罪」だと主張しているが、クォン・ソンドン議員に1億ウォンを渡した事実自体は否定していないようだ。

 

また、ユン・ヨンホの妻であるイ・シネも、「韓鶴子総裁の指示により、ユン・ヨンホがクォン・ソンドン議員に1億ウォンを渡したと考えている」という趣旨の供述をしたものと見られる。

 

◆ 1億ウォンの出所と用途

 

特検は、ユン・ヨンホが渡した1億ウォンの出所については、あえて深く追及していないが、現在、この件については国家捜査本部が特検から事件を引き継ぎ、賄賂供与および政治資金法違反の容疑で韓鶴子総裁を被疑者として捜査を進めている。

 

1億ウォンの出所次第では、天正宮に保管されている280億ウォンも重大な問題にならざるを得ない。

 

出所不明の資金あるため、寄付として受け取ったとしても贈与税脱税となり、韓鶴子総裁には脱税容疑が追加される可能性がある。また、宣教資金であったとしても、資金の出所が明確でなければ横領に該当する可能性があるからである。

 

12月8日の公判におけるユン・ヨンホの「爆弾発言」の波紋は次第に拡大している。だが、統一教会指導部はその波及効果の恐ろしさを理解せず、必死で食口たちに事実が伝わらないようにと汲々としている。残念な限りだ。

 

2025-12-16

 

崔鍾根

[統一教会不正腐敗追放監視委員会