【まだらの追想曲】昼夜公演無事終演いたしました。

このお話を頂いたのは、4月の百日咳が長引き、お仕事をセーブしてやっと治った7月頃。復帰タイミング的にも分量的にもちょうどよいお役だったのと、なによりシャーロッキアン的にはホームズ作品に出られるだけで至上の喜びでした☆

 前田愛ちゃんとも久々の共演!
愛ちゃんの演じるヘレンと私の役は、聖典(コナン・ドイル原作)では仲の良い姉妹なんですよ🤣
なので一緒にパチリ🌟

リーズベット伯爵家全員で撮った写真もあるので、 

全体写真を戴いたらまたこのページにアップします。




 【まだらの追想曲】は「英国探偵と伯爵令嬢の華麗なる戯曲」というシリーズで、10作品以上続いている朗読劇です。

初めての参加でしたが、皆さまのチームワークが素晴らしく、心を一つにして演じきる事が出来ました。
御来場戴いた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました✨️

 夜公演は特に演技の神さまが降りてきたように皆さま、神がかっていた気がします。 アーカイブ配信もあるようなのでよろしければ🍀 16日まで⬇️

 ■ライブ配信&見逃し配信  

マチネ
https://premier.twitcasting.tv/ikesuto/shopcart/400641


ソワレ
https://premier.twitcasting.tv/ikesuto/shopcart/400642





ジュリアも、ヘレンも、その他キャストも
役に寄せた雰囲気の服装に。
ヘアメイクも寄せていただいた感じ。 
愛ちゃんのふんわりボブが可愛い💕




そして全場面が生演奏の今作で改めて感じたのは、
演奏者も役者だということ。

胸を打つ演奏…という言葉があるように、 
楽器を介して想いを乗せることができるし
同じ曲でも、演奏者によって表現が変わる。

私のボイトレの青先生は「身体は楽器」と教えます。
「想いや感情を楽器の音色に乗せる」という意味では
音楽も演技も同じ。

普通、朗読劇の生演奏というと、
冒頭や重要なシーンに載せるBGMのような役割。
でもこの朗読劇は物語に寄り添ってずっと演奏が続く。役の感情を、台詞と音楽、ふたつの感性で創ってゆく。

言葉では表現できないものをカバーしてくれるような感覚が、とっても面白かった。「 最適解な感情」にそれぞれの立場からアプローチすることで、無意識に影響し合って生まれる科学反応。
目に見えない「想い」をテレパシーのように補完しあう。  

そして台詞を邪魔しない「絶妙な間」と「音量」を理解している演奏者の皆様の感性。素晴らしい生演奏の中、お芝居をさせていただく贅沢な時間でした。       

↓以下はネタバレになるので、アーカイブ等でご覧になる方はスルー推奨です✨️😉



    


    
















        
















私の役は、ジェームズ・リーズベット(モリアーティ)の奥様の、ジュリア・リーズベット(21歳)。
モリアーティは小野大輔くん。
小野くんとは戦国無双の真田信之と稲姫で夫婦役なので、2度目の夫婦共演に。 

物語にはメッセージを伝えるための様々な役割があり、中には死を迎えたり早々に退場してしまう役もあります。毎回、そんな役に対して想う事は、
台本上に現れるシーンは一瞬でも、その奥にはそこに至るまでの、「その人の人生」があるということ。 

進行上ご都合主義の展開も時にはあるけれど、
役者は役の気持ちに寄り添えないと、演じられない。
だから情報が少ない場合は、リアルな解像度の高い感情を作るために自分で設定を作ります。 

今回、最初どうしても自分の中で繋がらず、
「普通なら自分の子供が可愛くない母親はいない。そうなってしまった彼女の背景がもしあれば教えてほしい」と相談しました。
すると、原作の小松美恵ちゃんが膨大なジュリアの背景設定を送ってくれました。ネタバレになるといけないので詳しくは書きませんが。

今回私が演じたジュリアは序盤で退場し、
ジュリアとして生きるのは一瞬だけれど、
その人生にはとても複雑で悲しい、
今に繋がる数奇な運命がありました。

自己解釈もありますが、、、

幼少期に置かれた過酷な環境の中、愛される事を知らないまま大人になったジュリアは、トラウマと共に″特殊な才能″を獲得し、ジェームズがくれる優しさを「あれは愛ではない」と見抜いていた。
でもそれを認めたくないからメアリーのせいにして。
それも無意識で分かっているからどんどん病んでゆき…
ジェームズのとある決定的な言葉が彼女を狂わせた。
と解釈して演じました。

虚構とはいえ、どこかの世界に確かに存在した彼女の人生をまるごと受け止め、その命を精一杯生かしてあげること。愛されることのなかった彼女の生涯の孤独、苦しみ、願いを、精一杯生ききってあげること。 

そしてわずかでも見ている人の心を揺さぶる事ができたら、彼女がこの世に生まれてきた意味がある。


 役者は、縁あってやってくる「命」の代弁者だと思ってます。だから、疎かにはできない。 


メアリーがホームズに惹かれるのは
どこか父親に重なる部分があるから。  

ホームズとジェームズは根本的に似ている?

だとしたら、ホームズに会った瞬間、ジュリアも同じように、無意識の好意を感じたかもしれない。
でもホームズに切り捨てられ、そうだよね、と再び虚無になり、敵対。という役作り。


情報が少ない役ほど自分の中でリアルな感情を生み出すのに苦労しますが、苦しんだ分愛しくなります。 



 ジュリア、辛かったね。頑張ったね。
今度生まれてくる時には幸せに…。 

以上、とある役への鎮魂も兼ねた
役者のつぶやきでした。

 役の思いを文章に書くことはある意味、″役落とし″で
区切りになります。   

さて、明日からは切り替えて論文製作、頑張るぞ!!(笑)


学会終わりにそのまま横浜に前乗り宿泊したホテル。
どことなくロンドンを思わせるお部屋だったなぁ。






ヘアメイクの皆様の超絶技巧で19世紀ロンドンの貴婦人に✨️ありがとうございました💖