ひとえに「パン」と言っても
この世には
様々なパンが存在する。
皆さんは
何パンが好きですか？
ぼくの中には
ぎっしりあんこが詰まってます。
子供から大人まで
ぼくのことを好きだと言って
食べてくれるのです。
頭の中が
スッキリしているときは、こしあんと言われています。
頭の中がごちゃごちゃしているときは、粒あんと呼ばれています。
でも、どっちも
美味しいと言って食べてもらえる人がいるだけで
本当に嬉しいのだ。
ある日
ぼくは恋をした。
とっても綺麗で
高貴な雰囲気を醸し出していた。
みんなは
彼女のことを
「メロンパン」と呼んでいた。
シェフは
そんなあんぱんが
鬱陶しかった。
もう二度と
余計なことを話せないように
あんぱんを一つ残らず食べてしまいました。
そして
二度とあんぱんを作ることはありませんでした。
こうして
この世界から
あんぱんが消えたのです。