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お名前:八百谷 悠紀さん
住んでいる国:シンガポール
家族:ご主人(駐在員)・娘さん(2歳)
移動方法:電車・バス・タクシー
地域に住んでいる日本人の数:約30,000名

この場所の好きなところ:
ダイバーシティに富んでいて、お互いの違いを尊重していること
困っちゃうところ:
日差しが強すぎて、日中子どもと外遊びしにくいこと

プロフィール:
大学卒業後、大手通信会社に入社し、
財務・事業計画・企画業務をされていた悠紀さん。

ご主人がシンガポール駐在になり、
結婚後一時は離れて暮らしていらっしゃいましたが、
担当された仕事の関係で、シンガポールで1年勤務。

その間に、妊娠され、産休・育休期間はシンガポールで過ごされています。

2014年より、
「ママになっても、ベビー連れでも、助け合ってたのしく自分を磨ける時間を!」と
いう発想で「ハイハイヨチヨチ会」(以下ハイヨチ会)を発足されました。

企画は、ママが何か習える・経験できるアクティビティと、
ベビーのための素朴なアクティビティの組合せで、
1年間で22回開催、参加人数はのべ約400名となりました。

料理教室やヨガ、ベビーと一緒に手遊びなど、
シンガポールで子育てをするママが子連れでも
楽しめる機会をたくさん提供されています。

この春より2年間の育休を終え、
ご主人より一足先に日本に戻り、職場復帰予定です。


悠紀さんと娘さん。ハイヨチ会を開催されている会場にて。



ハイヨチ会の卒業証書。
悠紀さん、周りのママさんのアイディアと愛に溢れた企画がたくさん。

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○育休中にしたかったことはどれもこれも出来ない!?

私の場合、妊娠前から滞在していたシンガポールで出産し、
産休・育休期間を過ごしていました。

元々、子どもがいて笑顔溢れる家族に憧れがあったのですが、
実際に産んでみると、大変!!

子どもはかわいくて本当にかけがえのない存在だけれど、
今まで自分の思うように仕事や好きなことをやってきた暮らしに対して、
何もかも中途半端のまま24時間子どもに振り回される毎日。
細切れの睡眠時間にやりかけの家事と泣く子ども…。

出産前は、育児休業中こそ大学院や語学学校に通ったり、
おもしろそうな資格を取得するなど、平日を活用し、
色々とチャレンジしてみようと思い描いていました。

しかし、実際の子どもとの生活は、
睡眠不足のぼーっとした頭で一日中お世話に追われ、
本を開くのはおろか、一杯のお茶で一息つくのもままならず…。


少しずつ娘との生活に慣れてきた1-2ヶ月後から
「あれ?これが憧れていた育休?何がしたかったんだろう?」と
混乱することも。

自分の思いと現実とのギャップに驚き、
アイデンティティを失い、
もやもやとした思いを募らせていました。


○楽しく華やかな「奥様おしゃべり生活」!

シンガポールは、公共交通機関でも周りの人が自然に手助けしてくれたり、
タクシーも日本より安価で利用しやすく、ベビー連れでも外出しやすい国。

私は、産後1ヶ月半位経った頃には娘と一緒に外出を始めていました。

日本人の集まりでは生後間もない娘は、常に断トツ最年少でしたが。(笑)


シンガポールには、日本人ママのための情報交換会や
ベビーの習いごと(ベビーマッサージやベビースイミング等)があるので、
よく遊びに行っていました。

段々とお友だちが出来、ベビーに優しいシンガポールをいいことに、
赤ちゃん連れで、ランチやホテルのアフタヌーンティに行ったりと、
気ままなおしゃべり生活を楽しんでいました。


…しかし、数か月経った頃から、楽しいおしゃべりをしていても、
その場限りで消えていくような感じがして、疲れ始めていたことに気づきました。

育児休職は期間限定!という焦りもあったのか、
もっと投資や生産性のあることの方向へ動きを変えたかったんですね。

ロストした自分自身のアイデンティティのためにもね。笑



どんな風にハイヨチ会が生まれていったのか
続きはまた明日お送りします~♪