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お名前:Mさん
住んでいる国:シンガポール
家族:ご主人(駐在員)・娘さん(20歳)・息子さん(16歳)
移動方法:電車・バス・タクシー等
地域に住んでいる日本人の数:約31,000名

この場所の好きなところ:ネイティブレベルの英語でなくても人々が寛容なので、仕事も見つけやすく、生活もしやすく、また、日本人コミュニティが充実しているところ。

困っちゃうところ:自然が少なく息苦しい、あちこち工事をしている、生活費や学費が年々上昇しているところ。
また、日本人駐在員の働き方が日本と同じようにハードなことが多く、残業、接待、さらに出張が多いため、子育て中のお母さんは夫の育児支援を期待できないこともある。

プロフィール:
看護師。 International Board Certified Lactation Consultant(国際認定ラクテーションコンサルタント(※ラクテーション=授乳))。
京都大学短期学部看護学科を卒業後、看護師資格取得されました。日本では14年間、産婦人科や小児科の看護師としてのキャリアを持っていらっしゃいます。

1999年から2年間、ご主人の仕事の関係で、海外(アメリカ)での子育て経験有。2012年からやはりご主人の仕事のため、家族4名で来星されました。現在は、Mother and Child にて、IBCLCとして勤務。シンガポールにいる主に日本人のママの母乳育児支援を行っていらっしゃいます。

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◯初めての海外駐在。地元になじもうと必死なアメリカ生活。

1999年から2年間、夫が会社の研修制度でアメリカに行くことになり、
当時5歳と1歳半の子どもと一緒に帯同しました。

アメリカのエバンストンという郊外で、日本人もほとんどおらず、
はじめはとっても戸惑いましたね。

英語環境で生活すること自体が初めてで、
知り合いを通じて、現地にいる日本人を紹介してもらいました。

全く面識がなかった方だったんですが、本当にお世話になりました。

どこで買い物をすればいいか、
幼稚園はどこに通わせたらいいか、
本当に聞いたままに選択をしていった感じです。

初めての海外、
得意でない英語、
生活自体ままならない中、子育てもしていくことは本当に「サバイバル」という感じでした。

当時はネットも発達していなかったですからね。(笑)


◯下の子が2歳になったと同時に始めたボランティア。

アメリカの医療や病院のシステムはどうなっているのかな?という好奇心、
そして実際に現地の人たちと触れ合うことで地元の生活も見えてくるかなぁと思い、
下の子が2歳になったことを機にボランティアを始めることに。

週2日午前中の3時間、上の子どもはもう幼稚園に行っていたので、
下の子を近所にある個人の託児室に預けて始めてみました。

病院の中にボランティアをまとめるしっかりとした組織があり、
そこで人を募集しているという話を、友人のそのまた友人から人伝に聞き、
ドキドキしながら面接に行ったのを今でも覚えています。
面接も不安だったので友人に付いて来てもらいました!

周りにもちろん日本人はおらず、
近隣のボランティアのおじいちゃんおばあちゃんがいらっしゃるんですね。

はじめ任されたのは、封筒の封閉じ電球

単純作業で少し飽きてしまったこともあり、「次の仕事を任せてほしいです」と
まとめ役の人にお願いすると、次は、病室へのお花のデリバリーを任されました。

海外で私にもできることがあるんだと思えて、楽しかったです。

その後も、電話受けや、メッセンジャーなどを担当し、現地の方や英語にも少しずつ慣れてきました。
また、アメリカの病院の様子を垣間見ることができました。


その後、日本で10年程生活された後にシンガポールにいらしているMさん。実は現在のお仕事は、ボランティアを探していた時に見つけたとか?