月曜は、休みが多いから大好き。

アトリエで、洗濯して、昼寝して……

そこで絵を描かなくても、好きな曲を流し

無になって頭を休ませる時間も必要なんだ。

夕方買い物をしてから、マンションに向かう。

彼の番組を見ながらビールを飲む。

これが、月曜の夜の楽しみなんだよね。


「あ、翔くん。早速ブローチしてくれてる」

「🌃今晩は。」

TVの中のイケメンな恋人

『こんばんわ💙翔』

家でも返事はしてるよ。

今日もスーツがよく似合うな。

真っ白いワイシャツの襟の先端に、邪魔にならない感じで、カッコ良い。

エヘヘ( =^ω^)

オレもセンス良いじゃん。

まぁ、ブランド力だけど。

自分に向けてのメッセージみたいで、嬉しかった。

買って良かったなぁ


月曜は、いつもより帰りが少し遅いけど、翔くん寝てると拗ねちゃうから、起きてなきゃね。

ご飯も出来てるよ~。

TVの中の恋人に話しかけてみる。


職場の彼の帰りを待つ

恋人と同棲ってさ、こんな感じなんだろうなぁ。

指輪を交換するってことはさぁ、お互いに束縛するってことなんだよね。

女性は、好きな人に束縛されたい願望があるんだって。

わからないよ。

束縛って、自由がなくなることでしょ?

指輪を買ってくれると、言っていたけど

翔くんはオレに束縛されたいの?

翔くん………

ねぇ、しょお………



サトシ……

サトシくんっ

『あ……』

「あ。じゃないよ。風邪引くよ」

あんなに、気をつけていたのに。

『翔』

リビングの冷たい床で寝ていた。

だけど、体を起こす前に翔くんが被さってきて

チュッ…くちゅくちゅ

いきなり、激しいキスをされた

『はぁぁ……しょ…お。どうしたの』

「寝ながらオレの名前呼んでいたよ。」

やだっっ

寝言聞かれたんだ!

顔が熱くなるのがわかった

「照れてるの?サトシは、可愛いなぁ」

『年上をからかうなよ。メシ出来てるぞっ!』

「あのさ、智くんは、メンバーでも一番下だと思われてるぞ。」

そんなこと知ってるよ。

「あはは……拗ねない。拗ねない。」

翔くんが、頭をくしゃくしゃっとして抱き締めてくれる。


幸せだった

二人暮らしのスタートは、なかなか順調に始まったんだ。