その夜……相葉と行ったのは、その昔

銀座に行った店………ではなかった。

あそこより、ずっと高級で入り口にはドアを

開けてくれるボーイさんが立っている。

相葉は、常連らしく奥の個室に通された。


『凄い店だね?』

[そう?ところでおーちゃん、本当に翔ちゃんと一緒に暮らすの?]

改めて、彼の口からこんな直球の言葉が出る。

『なに?!いきなり。………、わっ、かんないよ。』

[でも翔ちゃんは、そのつもりなんでしょ?]


『っ………う。うん、』

[翔ちゃんは、ノリノリでも、リーダーはそう見えないんだけど?]

そうかなぁ。

だとしたら、翔くんに悪いことしてる。


2人で色んな話をした。

彼も松潤と同じで、どうしたら嵐が売れるのか、居酒屋で、ずっと声を大にして騒いでいたっけ。

熱い男なんだよね。


カラン……

ふと、気がつくと大きなシャンパンを一本飲み干していて

新しく赤ワインが注がれていた。

[あと、生ハムとチーズの盛り合わせとハイボール3杯ね。]


いけない、これが彼のベースだった。

ニノが、相葉さんはジュースとワインの飲む速さが同じだから。

と、聞いたことがあった。


ハイボールが来ると

3杯とも、自分の前に置かれる

[はい。どーぞ。何回も頼むの面倒だから一度に頼んじゃった]

ええ~?

マジでせっかちなんだなぁ。

『それにしても、3杯も飲まないけど』

と言うと

[そう?いつも飲んでるじゃない]

当たり前のように答える



それは、ハイボールの前に、シャンパンもワインも飲んでないからだよっ

どうしよう。