NHKドラマ10でやっていた

「燕は戻ってこない」

昨日最終回でしたが


めちゃめちゃ見応えありました。


桐野夏生の原作も読了済みですが、


さらに登場人物やエピソードが追加されていて

いっそう引き込まれました。



29歳、独身の女性が

自活する生活の苦しさから抜け出したくて

報酬目当ての卵子提供の話から

さらに代理母の誘いに応じていく話。


一方の依頼者側のセレブ夫妻の葛藤も

相当深く(とくに妻)


双方の揺れ動く気持ちが

とても丁寧に描かれます。


代理母はとまどいながらも

双子を妊娠、そしてついに出産するんだけど


出産したとたん、ビジネスライクにあれこれ処理されることに耐えられなくなっていく過程が


見ていて辛かった。


産んだ赤ちゃんを見ようとしないのよ、最初は。

自分の子じゃないから。


でも、見たらもうダメ。

切なすぎるのよ。



依頼者から

どれだけの報酬を積まれても

感謝されても

過去の配慮のない言動を謝罪されても


1ミリも心に響かない。


いくら積まれても割に合わない。


搾取されたという思いしか残らない。



「命がけで産んだんですよ

キズはいつまでも痛いしこんなんなるとおもわなかった。あなた達にもお腹切って欲しい。わかってほしい」


って言うのよ。




自分の出産時をありありと思い出してしまった。


私も28で双子出産して

術後が辛くて、心は混乱するし

これからの育児の不安、

キズとシワでおなかはボロボロになって


もう一生誰にも見せられないおなかになってしもた…


ちなみに

少しでもマシにならないかなって

産後1年後くらいに

産んだ病院の美容成形外科に相談に行ってみたら


ざっと100万って言われて

撃沈したよね笑!



ドラマの最後は

双子のひとりを連れて出るところでおわるのよ。

これは原作通りでした。



代理母は石橋静河

依頼者夫婦は稲垣吾郎と内田有紀


稲垣吾郎の母親が黒木瞳。

(年齢的にちょいムリない?)


黒木瞳がマジでイヤなヤツやった!

息子の遺伝子ばっかり言ってて。

しばらく黒木瞳見たくないくらい笑


内田有紀の

不育症で何度も流産していて卵子も自分のは使えないという、のけものにされる感も本当につらかった。

 


女は大変だけど、

でも最後の最後に

主人公が「女はいいよ」ってつぶやくのよぉ。


とにかく

久しぶりに没入して見たドラマでした!