「相」とは、外面に表れた形、姿、有様などのことです。
「相」から運命や吉凶を占うのが「相術」です。
相術に分類される占いは、手相、人相、家相、風水、姓名判断などです。
あらゆるモノ(者/物)において、その内面や、それがまとっているもの、縁づいているものなどは、目には見えませんが、外面を形づくり、目に見える「相」を形成します。
その「相」から逆に、目に見ない内面の状態、関連するもの、運勢・運命などを読み取るのが「相術」です。
分かりやすい例として、人相で考えてみましょう。
人間の内部の感情は、表情として外部に表れます。
楽しい気持ちでいれば自然と笑みがこぼれますし、悲しい時には悲しげな表情になります。
性格や気性、生活ぶりなどは、すぐには表に表れませんが、表情にある種の傾向を作り、それが長い年月のうちには、目・鼻・口の形やシワなどを形作り、人相となっていきます。
このようにして形成され外面に表れた人相から、その人の性格や行く末など目に見えないものを読み取ることが出来るのです。
内面の状態や運勢などは時とともに変化します。
そのため「相」も一定不変ではなく、変化していくものです。
その逆に、意図的に「相」を変化させることによって、内面の状態や運勢を変化させることも出来ます。
「笑う門には福来る」と言いますが、いつも仏頂面をしているのと、いつもにこやかにしているのとでは、おのずと心の状態もその後の展開も変わってくるのはどなたでも経験的に納得できることではないでしょうか?
このように、「相術」では、運気や運勢を変えるために、自発的なアプローチが可能です。
風水を代表とする、いわゆる「開運法」と呼ばれるものは、大方がこの「相術」に属するものとなります。
相術で分かるのは、命術と同様に、その人の個性やタイプ、能力や適性、人生全般の流れなどです。
ただし、相術では基本的にその人自身を占うことが多く、誰かとの相性を占うのにはそれほど向いているとはいえません。
相術は、短期的な運勢はもちろんのこと、長期的な運命についても占うことが出来ます。
その意味では、命術と卜術の両方の特徴を備えているとも言えます。

