人間グーグルたまりdiary

対岸の彼女/角田光代

【あらすじ】
30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。
立場が違うということは、時に女同士を決裂させる。
女の人を区別するのは、女の人だ。
性格も生活環境も全く違う2人の女性の友情は成立するのか…?


去年の終わりに読んだのでちょっと記憶も飛びがちなのですが、
人間関係の難しさ、女性の友情って?、考えさせられる1冊です。

同じ学校や職場で毎日顔を合わせて
同じことを考えたり学んだりしていた友人たちと
当たり前だけど、それぞれ違うライフスタイルを歩んでいく中で
どうしても疎遠になってしまう人、おつき合いが続いていく人って出てくるわけで。
友情ってふるいにかけられる時があるなって思う。


作者の帯メッセージがすごく印象的。

『大人になったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。
働いている女が、子供を育てている女となかよくなったり、
家事に追われている女が、いまだ恋愛をしている
女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。
高校生の頃は簡単だった。一緒に学校を出て、甘いものを食べて、
いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。
けれど私は思うのだ。
あの頃のような、全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに、と。』


そうだと思う。納得。

ふるいにかけてかけられて、寂しくなったり不安になったりするけれど、
自分にとって大切なものは何かってことを頭に入れて
考えていれば、選んでいれば、ちゃんと大切な人はいてくれるはず。
生活環境がどうとか、そういうこととかも全部飛び越えて。
個人的にはそんなことを思った。


読むといろいろ考えさせられるけど、なんとなく背中を押してくれる1冊です。