今日は信じられないニュースが飛び込んできた。

アフガニスタンで活動されているた村哲医師が銃撃されたというのだ。

最初、命に別状はないと報道され、ほっとしていたが

夜になって亡くなったとわかった。

ショックだった。

 

普段、高校生に接していると、

将来の夢や希望など持てるわけがないという人に大勢出会う。

マスコミやネットで、政治家を初めとする大人達の

欺瞞に満ちた言動を見せつけられれば

超現実的になるのも無理はない。

 

しかし、そんな中で、「一個人にそんな事ができるの?!」

という偉業を成し遂げていらっしゃる方々の実例を知ると

「案外、人間も捨てたものではないなぁ」と思うこともある。

 

中村哲医師もそういう人間の一人だった。

命を救う事が医師の使命なら、まずは

栄養と衛生をもたらす水を確保すること。

彼がアフガニスタンで医療活動のみならず

灌漑用水の建設に成功し、緑の農村を復活させた

ビデオ番組は教材に使わせてもらっている。

 

アフガニスタンの名誉国民にもなり、

神のように敬愛されている中村医師がなぜ?

彼を殺して誰の得になるというのだ。

悔しい。

 

しかし、このような悲劇的な最期は、彼の知名度を

一気に高めることになるだろう。

武力によってではなく、平和的方法で

アフガニスタンが問題を解決しつつあった事が

全世界に知れ渡ることなるだろう。

 

不可能が可能になる日が近づいたのかもしれない。